かみかわ陽子のラジオシェイク第6回オンエア(2)国際貢献とは?

 9月25日8時30分よりFM−Hiでオンエアされた『かみかわ陽子ラジオシェイク』第6回の続きです。

 

 

(鈴木)さて、陽子さん、先月末にもう一つ大きな講演会がありましたね。同じ自由民主党のお仲間である参議院議員の佐藤正久さんが静岡へ来られました。

 テーマは「ありがとう!自衛隊」。佐藤さんは、かつて自衛隊のイラク復興支援隊長として厳しい任務をまっとうされた方です。今回の東日本大震災でも、現地に何度も足を運ばれ、後輩の自衛隊員を激励されたとのことでした。

 

 

(上川)真弓さんも参加してくれたんですよね、当日、もくせい会館に、200名の方にお集まりいただき、熱心に佐藤さんのお話を聞いていただきました。

 東北の被災地の皆さんたちの耐え続ける姿、支え合う姿、そして献身的な支援活動を続けてきた自衛隊、警察、消防・・の姿。そうした姿は、世界に大きな衝撃と感動と賞賛を巻き起こしました。

マスコミでは取り上げることのできないような悲惨な現場のお話もあり、多くの方が涙ながらに聞いておられました。自衛隊の皆さんがどうして過酷な任務に耐えられたのかというお話もありました。

自分を限界まで追いつめて、国土・国民を守るための訓練を受けてきた自衛隊員だからこそ、そうした過酷な任務にも耐えられる。10万人の派遣隊員が一糸乱れず、復旧復興に努めた。そのような組織行動そのものが、安全保障上の抑止力になっていることにも触れていただきました。

 

 

(鈴木)海外からの支援についてもお話がありましたね。自衛隊との協働活動については、米軍をはじめ、アジアの国々からも多くの提供があったことがわかりました。

 

 

(上川)なぜ海外から多くの支援の手が差し伸べられたと思いますか。それは、戦後日本が国際社会の中で名誉ある地位を占めたいという大きな志のもと、経済を立て直し、成果を上げてきた。その分をODAのカタチで、貧しい国々へと援助し続けてきたからなんです。

 自分たちの国が苦しいときに、助けてくれた日本が今大きな惨事を経験している。感謝の気持ちをこめて多くの国々から支援の手が差し伸べられました。

国際関係・外交というものは、一朝一夕にできるものではないことを痛感しました。見えないところで努力の積み重ねがあったからこそ、初めて、イザというときに支援というカタチでもどってきたのです。

 

 

(鈴木)そのODA活動は、今はどうなっているのですか。

 

 

(上川)残念なことに、最近ODA予算は減らされ続けています。私も、議員時代の9年間に、13ヶ国、24都市に、日本の代表として国際会議やセミナー、現地訪問に参加しました。その中に日本のODAの成果として深く印象に残っているのが、世界で一番貧しい国といわれるハイチです。

 ハイチではお母さんから子供へとエイズが母子感染していました。私はユニセフの招聘で現地を訪問したのですが、現地では、母子感染でエイズに苦しむ子どもたちを救おうと日本の援助で作られた母子感染センターが支援にあたっていました。こういうことに、日本の国の税金が投与されたことに、とても感動しました。こういうところにまで、日本の支援の手が差し伸べられていることを知り、胸が熱くなったことをはっきりと覚えています。

 今、目に見えない放射能汚染で大きなリスクと不安に怯えている赤ちゃんや子どもたちを抱えたご両親のことを思うと、「チルドレンズファースト」(子ども第一)、その子の未来を約束することが、大人の最大の責任である、と強く訴えたいと思います。そして、静岡の水も、福島県の子どもたちに送り続けたいと思います。

 

(鈴木)日本国内にも、世界にも、より厳しい環境に置かれている国々、人々がいる。東日本大震災でみせた、寄り添う気持ちを国際的にもカタチにし続けることができたのなら、日本のリスクは再評価されるってことですね。

 

(上川)その通りです。実は、8月末、私が勤めていた三菱総研の後輩であり、勉強会の仲間の一人である水田慎一さんという人から、「突然会社を辞め、国連アフガニスタン支援団の一員として、カブールに単身赴任する」という連絡を受けました。彼は40歳。三菱総研で、平和構築や政府開発援助(ODA)のことについて研究してきた優秀な研究者です。

 アフガニスタンは、今、米軍が駐留規模を縮小し、治安権限を現地政府に委譲する中、外国人や国際施設を標的にしたテロが多発しています。そこに、日本に家族を置いて、単身乗り込む決意をしたというのですから、本当に驚きましたが、平和構築の仕事に傍観者としてではなく実践者としてかかわりたい。その意味では、ODA予算が削減され、日本が内向きになっている今こそ、自分は外にでて頑張ろうと思ったというんです。

 

(鈴木)すばらしいですねえ・・・。そういえば、先回のラジオシェイクで、日本の留学生が激変しているハーバードの実情についてお話しいただきました。内向き志向という点で重なっているお話ですね。

 

(上川)今、日本は新興国に追い上げられ、若者は内向きになっている。そのツケは、将来払わなければならないと心配してきました。日本にとって、国際社会で活躍できる人材の育成こそ大きな課題なんです。

 水田さんのような方は、この静岡にもいます。海外青年協力隊でアフリカや南米等で活躍する若い世代が身近にいるんです。若い世代がどんどん世界に飛び出し、国際感覚を磨いてほしい、と強く思いますね。社会を変えるのも、一人の力から始まる。今も、世界の国々で、それぞれに活躍している日本人を、応援し続けていきたいと思います。

 

 

 

(鈴木)前半の話題にあった、ハーバード流白熱教室静岡版ともいえる、APC例会セミナーが、来月も開催されるそうですね。どんな内容になりそうですか?

 

(上川)かみかわ陽子後援会企業部会で、異業種交流を通して静岡の産業おこし・地域おこしの政策研究をしようと、9月8日に続いて、10月6日木曜に第2回のAPC例会セミナーを開催します。「グローバル時代の人材育成について」テーマにしますので、奮ってご参加ください。

 

 

(鈴木)11月には「陽子とトーク〜おひさまジャズジャズコンサート」も予定されていますね。

 

(上川)11月6日(土)13時30分から静岡市民文化会館大ホールで行います。第1部は私の活動報告、第2部は静岡市出身のジャズボーカリスト・ウイリアムス浩子さんのステージをお楽しみいただきます。今回、浮月楼の久保田隆さんのご紹介なんですが、久保田さんご自身もバックを務めてくださる予定です。詳しくは追ってホームページで紹介します。

 

(鈴木)わかりました。陽子さん、今日もありがとうございました。

 

(上川)最後までお聞きいただきありがとうございました。来月までごきげんよう。

 

カテゴリ内ページ移動 ( 56  件):     1 ..  39  40  41  42  43  44  45  .. 56    

Copyright (c) 2004 Yoko Kamikawa Office. ALL RIGHTS RESERVED.