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ラジオシェイクradioshake

第98回 「法務大臣職を振り返って」

<201511月3日オンエア>    

(上川)リスナーの皆さまこんばんは、上川陽子です。

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いします。さっそくですが201510月の内閣改造で法務大臣を退任されました。本当にお疲れさまでした。

(上川)ありがとうございます。20141021日から2015107日までの約1年間、第95代法務大臣の重責を無事果たすことができました。突然の登板となった私に対し、限りないご厚誼を賜りましたことを心から感謝申し上げます。

(鈴木)この1年、いろいろな出来事がありましたね。

(上川)そうですね。法務省関係ではイスラム国による日本人殺害テロ事件、東日本大震災の被災地における復興支援のための登記・地図作成。私が就任当初から注力した無戸籍ゼロ対策。またヘイトスピーチ問題、難民認定や子どもの権利をめぐる国際間の紛争、女子刑務所のお産問題、訪日外国人の急増に伴う入国管理、選挙年齢の18歳引き下げに伴う民法や少年法の改正問題等。こうした問題や課題の解決にむけて、法務省の52千人の職員の皆さんと共に取り組むことができました。私にとって新たな使命感に燃えた1年でもありました。

(鈴木)法務省って今までは少し遠い存在に感じていましたが、今、挙げていただいたお仕事は暮らしに密着したテーマですよね。それにしても1年というのは短いような気もします。やり残されたことも多かったのではありませんか?

(上川)一番の心残りは、95日間延長した通常国会でしたが、10本の法案成立をめざして臨み、成立したのは4法案。打率4割でした。通常ならば8割ぐらい行くので、大変残念な結果となりました。

ここでも少しお話させていただきましたが、本会議で法律を読み上げていただく登壇モノの重要法案に、刑事訴訟法、技能実習制度と入管法、そして120年振りの民法(債権法)の改正がありましたが、いずれも今国会では成立せず、継続審議となりました。中でも刑事訴訟法改正案は、衆議院で約70時間に及ぶ審議の末、与野党共同修正案が成立し、参議院での審議に付されながらの継続審議となりました。責任を持って通したかったのですが、1日も早い成立を祈るばかりです。

(鈴木)一方で、このラジオシェイクでもたびたびお話くださったように、全国の刑務所や療養所などを精力的に訪問され、現場での対話に努められましたね。

(上川)現場を視察するというのはいろいろな意味で重要だと思っています。現場で働いている方、地域の方々の実態に触れ、声をうかがうことは、法務大臣室で執務する上でも大きな力になります。就任早々から退任間際まで各地を訪問させていただき、それを政策に反映してまいりました。

羽田空港では24時間空港としての入国管理や日本で一番大きな東京入国管理局。東京拘置所、府中刑務所、もちろん地元の静岡刑務所。女性受刑者が増えているということで麓刑務所、医療専門の八王子医療刑務所。医官が少ないということで地域の医師の兼業を認める法律を作りました。東京の両全会や仙台市宮城東華会など出所後の更生保護施設・更生保護サポートセンターも回りました。

登記手続きの現場である東京法務局、仙台市の復興の現場。ハンセン病患者さんがいらっしゃる国立療養所多摩全生園、全国の子どもたちからのSOSミニレターに返事を書いていただいている人権擁護委員の先生方の活動、再犯防止キャラバンで訪問したサッカーチーム・大宮アルデイージャの人権教育、群馬県高崎市の佐野中学校の模擬裁判の授業、群馬県太田市の多文化共生への取り組み、文京区の矯正展、法の日の模擬裁判…。挙げればキリがありませんが、95日間延長の通常国会の合間をぬって訪問した現場、そして地域の皆さんとの対話から多くのことを学ぶことができました。現場訪問の経験を活かし、法務省を離れてもこの分野で貢献できるよう頑張っていきたいと思っています。

(鈴木)現場で最も強く感じられたことは何ですか?

(上川)世界一安全安心の国日本の土台は、地道に活動いただいている保護司の先生方や更生保護女性会、協力雇用主やBBSの皆様方のご協力の賜物であるということ。皆様には改めて敬意と感謝の思いをお伝えしたいですね。保護司制度の発祥の地である静岡出身の法務大臣経験者として力を発揮できればと思っています。

(鈴木)私は、罪を犯した人が再び同じ過ちを犯さないよう、「もどらない・もどさない」をキーワードに再犯防止に努める活動が印象に残っています。

(上川)「もどらない」というのは当事者の努力、「もどさない」は地域の皆さまのお力。後者を私自身、指摘させていただきました。たとえば杉良太郎特別矯正監には大きな力をいただき、文化スポーツで活躍の著名人の方々に矯正支援官にご就任いただきましたね。日本財団の職親企業の皆さま方には、受刑者の再犯防止に独自の取り組みを展開していただいています。こうした地道な取り組みが、再犯防止への成果に繋がっていることに感謝申し上げます。

(鈴木)退任後も法務関係の講演会に呼ばれたそうですね。

(上川)いろいろな講演会において、法務という遠い存在を少しでも理解していただこうと積極的に話題にさせていただいています。そもそも自分の権利利益についての知識を持つことは、振り込め詐欺のようなものに引っかからないためにも非常に大切です。皮きりに退任直後の1019日に長野県自民党女性部よりお招きをいただき、法教育について講演してまいりました。18歳選挙権引き下げ、民法、少年法の改正など暮らしにかかわるさまざまな法律がなぜ、どのように変わるのか、地域の女性リーダーたちに正しくご理解いただき、若い世代に伝えていく責任や使命について訴えました。

(鈴木)法務大臣経験者の陽子さんから直接聞くというのは大きいですね。

(上川)あと5年後、2020年には、60年ぶりに日本で法務・司法分野の国際会議「コングレス」が開催されます。5年に1度開かれる会議で、60年前は京都で開かれました。海外の多くの方々に、世界一安全安心な国日本を触れていただき、魅力を感じていただくことができるチャンスです。岩城光英新法務大臣のもと、国民の皆さまに開かれた法務省として、一層のご努力を期待し、お礼の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

♪ 

(鈴木)さて、激務だった大臣職から離れ、生活のペースは変わりましたか?

(上川)そうですね。国会会期中は東京を離れることが出来ず、法務委員会はじめ各委員会における審議に集中し、早朝レクの回数も多く、煌々と灯りがともる日が続きました。最も早い出邸は午前350分。4時からのレクが3回ありましたね。夜を徹して準備をする担当部局の職員の仕事ぶりは、ワークライフバランスのかけらもない状態で、国会対応との両立の難しさを実感したところです。メリハリをつけて行かないといけないなと思いました。

(鈴木)大臣が忙しいというのは、準備するスタッフや職員はもっと忙しいということですよね。

今はどのような活動に力を入れておられますか?

(上川)法務省に関わる部分で大きな柱の一つに、法務外交に力を入れたいと思っています。国内においては各国の大使の皆さまと連携し、海外からいらっしゃる要人の方々とも連携する。静岡ならば静岡へその国の方をお迎えするチャネルになりますし、静岡の商工業や農産物をその国に紹介する機会にもなります。法務外交のチャネルをマルチに広げていければと。

(鈴木)外交というのは地方創生の力につながりますね。

(上川)そうですね。静岡は富士山静岡空港の利用客が増大していますが、静岡に触れていただき、長く滞在していただくため大使館のチャネルも活かしていきたいと思います。

(鈴木)それこそ5年後、2020年のお話がありましたが、東京オリ・パラに向けてやらなければならないことはたくさんありますね。

(上川)地方創生全開の思いで取り組んでいきたいと思います。

(鈴木)陽子さんの得難いキャリアが、これからの活動にも活かされていくことを心よりお祈りしています。

(上川)ありがとうございます。さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、本当にありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

 

法務大臣 活動記録 2017.8.3~、2014.10.21~2015.10.7 総務副大臣 活動実績!

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