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ラジオシェイクradioshake

第99回「お茶壺道中と熟成茶の魅力、法明寺の千手観世音菩薩御開帳、静岡市区民総合体育大会」 

<201511月17日オンエア>

(上川)リスナーの皆さまこんばんは、上川陽子です。

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いします。11月も半ばを過ぎました。陽子さん、この秋は地域の行事で大活躍ですね。

(上川)そうなんです。なんといっても大きかったのは1025日の駿府本山お茶壺道中行列と口切の儀。私、実行委員長の大役をおおせつかり、長い準備を重ね、大成功を収めました。

(鈴木)本当にお疲れさまでした。ラジオシェイクでも何度かご紹介くださいましたが、あらためて、どういう行列か教えていただけますか?

(上川)さかのぼること江戸時代、お茶をこよなく愛した大御所徳川家康公の命によって、春・新茶の時期に摘んだお茶を茶壺を詰め、夏の間、井川の大日峠にある「お茶壺屋敷」で保管・熟成させました。これを秋になって駿府城へ運び、茶壺から取り出し、茶会に供された、という故事にならって、現在、静岡市では5月に「茶詰めの儀」で茶壺にお茶を詰め、夏の間、井川大日峠「お茶蔵」で保管・熟成させ、10月下旬、「蔵出しの儀」として茶壺を取り出し、取り出した茶壺を時代衣装に身を包んだ一行が井川から久能山東照宮まで運ぶ。これを「お茶壺道中行列」といいます。実際、行列が歩くのは一部の区間だけですけど、最終的には久能山東照宮へ運ばれ、「口切りの儀」を行なってお茶を取り出し奉納します。この一連の行事を、駿河本山お茶まつり実行委員会の委員長としてお手伝いすることができました。

(鈴木)お茶まつりといっても5月から10月までいろいろな行事があるんですね。

(上川)お茶農家さんが摘んで茶壺に詰めて井川で熟成させ、茶壺は籠に乗せて献上する。お茶というのは江戸時代、健康長寿のシンボルのような存在でした。日常、お茶を楽しめるようになったのは最近のことで、昔は極めて貴重な存在でした。

(鈴木)♪ずいずいずっころばしの唄は、茶壺が通るとき、通りの人々が戸を閉めてじっと通り過ぎるのを待つ唄だそうですね。権威の象徴でもあったわけです。

(上川)家康公の大御所時代は海外との交流がさかんで新しいものを積極的に取り入れていたそうです。当時は冷蔵庫がありませんでしたので、井川の高地で冷蔵し、熟成させた。これはなかなかの革新的な発想ではないかと思います。

(鈴木)お茶を熟成させたものを飲む機会ってなかなかないんですが、陽子さんはお飲みになってますよね。

(上川)いただきました。産地によって、また加工方法や熟成期間によっても味が変わります。とても豊かな味わいで、しかも健康にも良い。三方よし、の飲み物ですね。

(鈴木)私が好きな日本酒でも、春に搾った新酒をひと夏熟成させ、「ひやおろし」「秋上がり」と称して味わうことがあります。一定期間熟成させることによってまろやかさと味の深みが増すということがお茶にもあるんですね。

(上川)そうですね。お茶の味が変化していくちょうどよいタイミングがあるようです。茶工場では冷蔵する保管庫も温度や湿度もきめ細かくコントロールしています。それを大日峠では自然のメカニズムで仕上げる。日本の伝統的な食品保存方法ではないでしょうか。今、熟成ってトレンドでしょう?

(鈴木)そうですね、お肉も熟成させてますね。

(上川)日本の農産物には旬があり、熟成というのはそれを365日楽しむ知恵でしょう。自動車メーカーが生産工程を管理するように、農産物も収穫してから消費されるまでいろいろな工夫をしながら管理しているのです。昔からそのような知恵が働いているというのは素晴らしいことです。

(鈴木)静岡は海の幸山の幸に恵まれ、採れたてのものがすぐに食べられる土地柄ですから、内陸部に比べ、加工熟成する文化がないといわれますが、これからは加工熟成保存するという知恵を鍛えないといけないなとも思います。

(上川)家康公が鷹狩に出かけたとき、味噌を固めて玉にして竹に水を入れて現場で味噌汁を作っていた、なんて文献もあるそうです。その時々の風土に合わせ、食品を保存させる発酵文化は日本の強みでしょう。味噌はその最たるものの一つです。

(鈴木)戦国時代の武将は戦場で携帯味噌玉を栄養剤として摂取していたそうですね。家康公は三河のご出身ですから味噌に対する思いも人一倍おありだったのではと思います。

(上川)日本の発酵文化は海外とコラボすれば新しい文化につながるんじゃないでしょうか。

♪ 

(鈴木)さて、お茶壺道中もそうですが、陽子さんは日頃から静岡市の中山間地、いわゆる「オクシズ」と呼ばれる地域の自然や暮らしや伝統に心を寄せておられますね。先月は足久保のほうにも再三足を運ばれたとか。

(上川)1018日に足久保の法明寺というお寺で6年ぶりに千手観世音菩薩のご開帳があり、行ってまいりました。このお寺は聖武天皇の重病を平癒するため、行基(ぎょうき)が足久保のクスノキの老樹を切り出して、7体の観世音菩薩を刻んだと伝えられています。これを「駿河七観音」といい、法明寺、徳願寺、建穂寺、増善寺、霊山寺、久能寺、平沢寺に安置し祈願したところ、天皇のご病気が治ったとの言い伝えがあります。

(鈴木)駿河七観音の名前は知っていますが、法明寺には行ったことがありません。行基さんは日本で最初に大僧正となったお坊さんで、奈良の東大寺建立の陣頭指揮をとられた方ですね。

(上川)法明寺の千手観世音菩薩は、今から1286年前の養老7年(723年)、諸国行脚していた行基が、この寺の境内にあるクスノキが毎晩のように光を放っていたという不思議な話を聞いて、観音様を彫られたそうです。

 法明寺観音堂では、毎年、足久保献茶式が行われています。新茶の季節、千手観音様に足久保の新茶を献上し、茶業振興と足久保地域の発展を祈願するんです。

(鈴木)1300年もの伝説のパワースポットみたいなところにお茶を献上するんですね。

(上川)法明寺での献茶式は60年以上続いているそうです。地域の大切なキースポットでもあります。

(鈴木)地元の歴史についてはまだまだ知らないことってたくさんありますね。

(上川)法明寺の千寿観世音菩薩さまは2回火事にあい、焼け残ったお姿だそうで、建穂寺の檀家さんたちが郷土史家の黒澤先生に引率されてお詣りに見えていました。黒澤さんとも久しぶりにお会いしまして、大変生き生きとお話されていました。

(鈴木)国宝や重要文化財とは違う意味で、地域に残る文化財の価値は地域の方々が長年心を尽くして守って来られた点に価値があると思います。多くの市民がそういうことに関心を持たなければなりませんね。

(上川)七観音さまの巡礼企画、ぜひ考えたいと思います。建穂寺にも多くの仏像があり、地域の方々のご尽力で保存されています。そういうところに支援の手を差し伸べねばと、かねがね気になっております。       

(鈴木)さて、先月は静岡市の葵区駿河区の区民総合体育大会というのがあったそうですね。

(上川)3年ぶりに開催されました。静岡市が合併して13回目。約4000人の市民が参加されました。雲一つない晴天の元、私も気合を入れてラジオ体操をしました。競技自体も応援団として会場を回らせていただきました。

(鈴木)私、恥ずかしながら区民総体というのが13回も開かれているって初めて知りました。

(上川)実は何十年も前からやっている運動会なんですよ。各自治会の地域の運動会があって、優秀な自治会の選手が代表として区民総体のリレー競技などにも参加されます。もちろん、いろいろな種目があってお子さんから体力自慢のお年寄りまでいろいろな世代の方々が参加されます。こういう地域の絆が安全安心の社会づくり、そして健康長寿社会の基盤になりますし、一人いちスポーツを呼びかけています。

(鈴木)健康長寿というのは地方創生のキーワードですよね。

(上川)前にもお話したと思いますが、健康と地域社会は一つの連携を持って取り組むことが大切です。一人一人の健康は地域の支えがあってこそ持続するもの。ラジオ体操やグランドゴルフも地域の中で続けられるものですし、区民総体のような大きな大会も地域の連携あってこそです。政府が掲げる地域創生とは、地域の健康長寿が支えるということを認識していただきたいですね。

(鈴木)日頃からまったく運動をしていない私にしてみたら、一人1スポーツという呼びかけにドキッとしました(苦笑)。

(上川)真弓さんの年齢ではまだお気づきにならないかと思いますが、やはり日頃からよく食べ、よく動き、よく眠るということが自立した生活のベースになります。お酒もほどほどにしておいたほうがいいんじゃないでしょうか(笑)。

さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、本当にありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

 

 

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