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ラジオシェイクradioshake

第83回 「吉田松陰の手紙、法務省5万2千人の働き方改革宣言」

<2015年3月17日> 

 (上川)リスナーのみなさま、こんばんは。上川陽子です。

 (鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いいたします。さあ、3月も半ば、卒業シーズンですね。

 (上川)以前は静岡市内の学校の卒業式にうかがう機会がありましたが、最近ではすっかり減ってしまいました。今日はこの場をお借りし、卒業生のみなさんにひと言お伝えしたいと思います。

ご卒業おめでとうございます。みなさんはいろいろな夢を持って新しいステージへ旅立たれることと思いますが、振り返ってみると自分が大学を卒業したとき、今の自分を想像もしませんでした。新しいステージに進まれるとき、いろいろな課題や問題にぶつかると思いますが、難しいことから逃げて別の選択をしたとしても、後々、苦しくなると逃げてしまう自分になってしまいます。そこで努力して頑張ってみる。そうすると、あるとき視界がパッと開くときがきます。それは逃げないで努力し続けないと訪れないのです。苦しいことを乗り越えていけば、必ず視界が開く瞬間が来ます。そのときの感激が次の力になっていきます。ぜひそのことをお伝えしたいと思っています。

 (鈴木)陽子さんの言葉だからこそ重いものがありますね。苦しいことから逃げずに努力し続けてほしいし、人生はそれだけ努力しがいのあるものだというメッセージをいただきました。

 (上川)さて今日は久しぶりに私のライフワークである公文書についてお話したいと思います。真弓さんは今の大河ドラマ「花燃ゆ」をご覧になっていますか?

 (鈴木)もちろんです。幕末維新の激動期を、吉田松陰の妹の目線から描いたものですね。

 (上川)その吉田松陰が、若かりし頃、下田沖からペリーの黒船に乗り込んで密航を企てたことがありました。そのとき彼が2通の直訴状を携えていたのですが、その真筆がアメリカのイェール大学に残っているのです。アメリカ国立公文書館にはペリー提督の航海日誌が保管され、吉田松陰が密航を企てたときの記述が記されています。実際に直訴状を目にしたペリーが松蔭のことをどう見たのか、本当にリアルに伝わってくるようです。

 『この事件は、厳しい国法を犯し、知識を増やすために生命まで賭そうとした二人の教養ある日本人の激しい知識欲を示すものとして、興味深いことであった。日本人は確かに探求好きな国民で、道徳的・知的能力を増大させる機会は、これを進んで迎えたものである。この不幸な二人の行動は、同国人に特有のものと信じられる。また激しい好奇心をこれほど良く示すものは他にあり得ない。・・・・日本人のこの気質を考えると、その興味ある国の将来には、なんと夢にあふれた広野が、さらに付言すれば、なんと希望に満ちた期待が開けている事か!』

  今、日本の国そのものの将来ということのシンボルに若者がいます。未知の領域を切り開いていく強い意志と情熱、行動力。これが明治維新の原動力になりました。そのことを的確に読み取れますね。明治維新の志士たちに出来て、今の若者に出来ないことはないでしょう。日本人の先輩の気持ちを背負って、新しい時代を切り拓いてほしいと思います。

 (鈴木)それにしても、こういうものがアメリカの公文書館できちんと保存されているとは、あらためて公文書館の重要性を感じますね。

 (上川)現在、国立公文書館で、アメリカの公文書館からお借りしたケネディ大統領に関する公文書の展示を行なっています。ケネディ大統領のスピーチに大統領自ら手を加えたものなども実際に見ていただけます。同じように私たちの国の意思決定を記した公文書の文化、これは日本にとって大きな知のインフラです。ペリー提督の日誌がなければ、吉田松陰について彼がどう思っていたのかは永遠にわからなかったでしょう。こういうものをしっかり遺して伝えていく重要性を感じていただきたいと思います。

 (鈴木)ひるがえって、我が静岡市では、徳川家康公顕彰四百年祭が始まりましたね。

 (上川)家康公の業績を正しく理解するためにも、歴史資料をきちんと保管し、またその内容をしっかり研究して今の時代に活かさなければなりません。

 (鈴木)これから楽しめるイベントをいくつか調べてみました。まず静岡市美術館で328日から45日まで展示される「賀茂別雷神社第42回式年遷宮記念 特集展示 世界遺産上賀茂神社所蔵~神の葵と将軍の葵~」。徳川将軍家の家紋「三つ葉葵」と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の神紋「二葉葵」が深く関係しているということで、上賀茂神社所蔵の葵や京都三大祭の一つである葵祭に関する作品及び、徳川将軍家と関わる貴重な作品を展示します。44日には、葵祭の斎王代を静岡に招き、記念シンポジウムが開かれるようです。

 (上川)私の事務所が青葉通りの雷神社の近くにあるので、ご縁を感じますね。京都の上賀茂神社の「葵」は静岡と大変深い縁がありますね。京都三大祭の「葵祭」に使われるフタバアオイが激減したため、復活を進める葵プロジェクトというのが京都で発足しました。このプロジェクトを通じて京都市立上賀茂小学校と静岡市立葵小学校が交流を深めており、上賀茂小学校の児童が育てたフタバアオイの株を葵小学校の児童が譲り受けて自分たちが育て、そのフタバ葵を渡しに修学旅行先をわざわざ東京から京都へ変更して上賀茂小学校を訪れる、なんて交流が続いているんですよ。

 (鈴木)それは素晴らしい文化交流ですね!

 (上川)両校児童はお互いに調べた地元の歴史について発表しあったり、実に有意義な学習交流会を開いています。

 (鈴木)春の恒例の静岡まつりは43日から5日まで。今年は徳川四百年の春のシンボルイベントとして大々的に開かれるようです。京都上賀茂神社から「葵祭」にご奉仕されている「斎王代」が初めて来静し、静岡まつり期間中のイベントに登場する予定のようですよ。

416日にはグランシップで『徳川家臣団大会in駿府』という講演会が開かれます。家康公が築いた265年にわたる平和な時代を支えた徳川家家臣の子孫などから成る家臣団を静岡市に招き、その功績を顕彰すると共に交流を深めるというものです。

 (上川)私たちの駿府静岡は400年前の家康公の時代、その前の今川家の時代、さらにさかのぼって聖一国師が生きておられた時代、長い歴史のつながりの先に今があるということを実感します。新しい息吹を入れていくためにもこのような行事は必要なまちおこしになりますね。

 (鈴木)イベントとして大きなものは、秋のシンボルイベント『駿府天下泰平まつり』。918日(金)から27日(日)まで開催されます。ちょうど秋の大型連休にかけてですね。大御所時代の駿府の歴史や文化をさまざまな角度から紹介したり、体験したりできるイベントとして、日頃の市民活動の発表の場となる市民大祭や、家康公ゆかりのグルメ、駿府大茶会、謎解き・推理イベント、国際交流イベント、キッズパークなど盛りだくさんで開催される、ということです。

(上川)この1年をかけ、静岡の町が一歩も二歩も前進するきっかけになるといいですね。過去の歴史そのものから今につながっていることを理解し、一過性のイベントで終わるのではなく、次に活かしていきたいと思います。

 ♪ 

 (鈴木)さて後半は、陽子さんが法務省内で取り組んでおられる女性職員活躍とワーク・ライフ・バランス(WLB)の推進のための計画「法務省5万2千人の働き方改革宣言」についてうかがおうと思います。すごい宣言ですね。

 上川)私自身、いろいろな働き方を経験してきましたが、今振り返れば、日本人はやっぱり働きすぎですね。もっと生活をエンジョイしてもらう。とくに女性は子育てが加わりますので、男性にも参加していただき、生活者としての力をつけていただく。そのために、ラジオシェイクでも何度かお話したように、検討会議の立ち上げ、交代制勤務職員がいるなどの法務省特有の問題点を分析・検証、省内各組織の女性、男性、若手、育児中、幹部など100名を超える職員のヒアリングや、麓刑務所での女性刑務官との座談会などを通し、法務省職員のみなさんの手で作りあげていただきました。

 (鈴木)法務省52千人の働き方改革って大企業並みの労働改革ですね。どんな目標を掲げたんですか?

 (上川)まず【目標①】年次休暇の取得日数の目標年間15日以上。年次休暇を貯めている方が結構いますので、当然の権利として取得していただく。取得しやすい環境も作る。これを共通目標として設定しました。

【目標②】男性職員の育児休業取得率13%以上、配偶者出産休暇及び育児参加休暇の取得日数は合計5日以上。これまでほとんどそうした機会がなかったということで、上司や同僚の理解はもちろん、育児に関わることでご本人にとっても素晴らしい体験を得られると思っています。

 (鈴木)5日以上って取ろうと思えば取れそうな気がしますが、難しいんでしょうか。

 (上川)多くて3日ぐらいのようです。せめて命が誕生する一番大切な瞬間、親子の絆をきちんと育んでいただく意味でもしっかり取っていただきたいですね。

【目標④】女性職員の登用目標として、本省課室長相当職以上に占める女性職員の割合6%程度。地方機関課長・本省課長補佐相当職以上に占める女性職員の割合8%程度。なかなか厳しい状況ですが、【目標③】の女性職員の採用目標、法務省全体の国家公務員採用試験(男女別に実施する試験等を除く)からの採用者に占める女性の割合30%以上は達成できそうです。時間はかかってもこの方々がいずれ管理職に育っていただければと思います。

 女性刑務官はとくに離職率が高いんですね。これはトップがいくら旗を振ってもご本人の意識が重要です。周囲の理解も大切です。絶えずこういうことを検証しながら進んでいかなければなりません。ワーク・ライフ・バランスをとることは、仕事の質を高めることにもなるということを実感していただきたいのです。日本の社会ではこれがなかなか進みません。

 (鈴木)せっかく作り上げた宣言ですので、できるだけ実効性のある運動にしていただきたいと期待しています。

さて、先月、法務大臣保安表彰式というのがあったそうですね。どなたを表彰されたんですか?

 (上川)一定期間にわたり、きわめて優秀な保安成績を維持された刑務所に対し行われるものです。今回は旭川刑務所、宮城刑務所、秋田刑務所、富山刑務所および佐世保刑務所が表彰を受けられました。

 (鈴木)刑務所が表彰されるって興味深いですね。どんな点が評価されたんでしょうか?

 (上川)刑務所の中の毎日の生活の中で、受刑者がきちんとルールを守って更生に努める中、さまざまなトラブルも発生します。刑務所自身がしっかりとしたマネジメントをすることが肝要です。刑務官は緊張感を持って力を合わせ、対応していく。そういう施設を表彰させていただきました。

 (鈴木)陽子さんのおかげで、地域の中で陽の当たらないところで地道に努力されている方々のことを知る機会が持てます。ありがたいことです。

 (上川)風通しをよくし、行政について皆さんにしっかりご理解をいただく。この広報活動が大切ですね。法務省の活動そのものをしっかり説明し、積極的に進める時代になっていると実感しています。

さあ、それでは最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、本当にありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

 

法務大臣 活動記録 2017.8.3~、2014.10.21~2015.10.7 総務副大臣 活動実績!

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