アイスランド国会議員団をお迎えしてのワークショップ「女性活躍について」が、3月9日、政策研究大学院大学と駐日アイスランド大使館共催により、同大学院において開催されました。今回、訪日されたのは女性議員3名、男性議員2名の5名で、団長は、2013年当選の国会外務委員長（ﾗｲｷｬﾋﾞｯｸ市長も務められた）のハンナ・クリスチャンスドッテイルさん。アイスランドは、世界経済フォーラムによる社会の男女差を示すGGI(ジェンダーギャップ指数）において、6年連続1位というすばらしい成果をあげています。ちなみに、日本は101位（2015年）で、特に政治分野と経済分野では、それぞれ104位、106位。しかし、議論を通して、それに至る道筋は決して平坦ではなく、多くの困難を乗り越えてきた歴史があり、長いたゆまぬ努力の結果であるとの表明が印象的でした。さらに、指摘された女性のロールモデルの存在、男女共同参画意識を育てる教育の重要性、長時間労働の是正、育児や家事への男性の参画などの具体的課題は、いずれも日本で目下議論されています。ランキングの上位、下位にもかかわらず、女性活躍が抱える多くの課題は共通であり、団長の存在も、またアイスランドも、私たちにとって大きなロールモデルでもあることを確信したワークショップでした。
