今年３月、ＩＰＵ（列国議会同盟）の国際会議が、アフリカ・ザンビアの首都ルサカで開催されました。今回、衆参両議院から５名の議員が派遣され、私も議員団（鈴木俊一団長）の一人として、約1週間、ルサカを訪問・滞在し、議員外交を行いました。私にとって、アフリカ訪問は、初当選直後モロッコで開催のＩＰＵ国際会議以来10年ぶりのこと。アフリカ南部の国への訪問は今回が初めて。羽田を真夜中に出発し、ドバイで乗り換えルサカの国際空港まで、片道21時間先にあるはるか彼方の遠い国。出発前には、イメージすらわかない国でした。訪問後、ザンビアの人々の暮らしにも触れる機会が増え、すっかりザンビアファンになって帰国することができました。関係された全ての皆様のご協力に、心から感謝申し上げます。その時の経験を思い出しながら、何回かに分けて報告したいと思います。
＜３月１５日（金)ザンビア滞在１日目＞
在ザンビア日本大使館の案内により、進出日本企業の一つである日立建機さんを訪問しました。ザンビアは、鉱物資源、とりわけ銅の産出世界一を誇ります。日本企業は、鉱山開発に必要なショベルローダーなどの各種重機を販売していますが、とりわけ異彩を放つのが、タイヤの径が3mもある超大型重機です。一機数億の重機は、当然定期点検やメンテナンスが不可欠であり、アフリカ南部諸国を市場に、平成２２年、日立建機さんはメンテナンス工場を設立しザンビアに進出しました。現在、日本人技術者含め4名の少数精鋭で、南アなど周辺国の従業員とともに活躍されていました。巨大な支柱を修理・再生している工場や拡張工事の現場をご案内いただき、改めて日本のものづくりの強さの背後にある地道な努力を実感しました。
