舞台は上野公園に隣接する上野中学校。自民党司法制度調査会会長に就任した時、検討課題に掲げた3つのテーマの一つが法教育でした。法教育への関心は、法務大臣中の視察で、強烈な印象を受けた群馬県佐野中学校の模擬裁判の授業から抱いてきたもの。ルールとは何か、ルールを破ったらどうなるか、・・・。まさに法の支配が貫く法治国家の基本を身につける総合学習でした。今回上野中学校の生徒53人が学ぶ授業では、強盗致死症罪の事件をテーマに、ピッタリ1時間、生徒たちは素晴らしい集中力をみせました。事件を把握し、個々に有罪無罪の判断と理由を書き、5,6人のグループ評議でさらに議論を深め、グループ毎の結論をクラス全体で発表し、考えを深める。自分の考えを深め、結論に辿り着くらせん型の思考プロセスを、リードする担当された先生とプロの検事の活躍も見事でした。