【北極関連】
北極のご縁で長い交流をさせて頂いてきたアラスカ州選出のリサ・マコウスキー上院議員(共和党)、ミード・トレッドウェル元アラスカ州副知事をはじめ、先の選挙で初当選されたアラスカ州ニック・ベギッチ下院議員(民主党)など上下両院議員、国務省マイク・スフラガ北極担当大使はじめ海洋・北極関係の専門家と面談しました。 北極は気候変動、資源・エネルギー、漁業、航路等について地政学的な要因により懸念すべき状況にあります。北極圏に平和、安定、繁栄をもたらすために、共通の利益や価値観を有する日米がさまざまな分野で連携すること、そして、地球温暖化による環境変化などに関する調査研究、とりわけ日本の海洋研究開発機構が来年秋運用を予定している北極研究砕氷船「みらいII」を活用した日米協力などについて意見交換しました。 マコウスキー上院議員よりアラスカ州訪問への期待を表明されました。
【トランプ新政権と日米・東アジア・国際情勢全般】
トランプ大統領就任直前のワシントンDCでは、専ら話題は新政権の人事、「記録的な数」に上る大統領令とその影響、東アジア情勢を含む国際情勢や対日関係の行方など。 これまで「自由で開かれたインド太平洋」を掲げ、日米同盟を基軸に同志国との連携強化に向け外務大臣として取り組んできましたが、今回の訪問においても、新政権、連邦議会、シンクタンクの多くの方々との間で基本的な方向性の一致を確認する事ができ手応えを感じる機会となりました。 今回、トランプ新政権では、アレックス・ウォン国家安全保障大統領筆頭次席補佐官、ジュリア・ネシェワット元大統領補佐官(第一次トランプ政権)他。米国議会では、日本研究グループ共同議長を務めるダイアナ・デイゲット下院議員(民主党)とアンデイ・バー下院議員(共和党)他。さらに下院外交委員会委員長などを歴任されたイリアナ・ロス・レイティネン元議員(共和党)とも会談しました。 この他、ケネス・ワインシュタイン・ハドソン研究所日本部長、ミリア・ソリス・ブルッキングス研究所東アジアセンター長他、シンクタンクの東アジア・日本専門家にお会いし、今後の日米関係並びに東アジアを含む国際情勢全般について幅広い意見交換を行いました。 皆さんの多くが語ったことで印象的だったのは、①日本はトランプ新政権に対し、予断を持つことなく状況を冷静に見極め、日本としての立場や考え方を率直に伝える姿勢が大切であること、②特に安全保障の観点から北極問題について強い危機意識が表明され、法の支配に基づく海洋秩序を推進する日本に期待する声が多く聞かれたこと。今後も連絡を取り合い、近く東京でお会いすることも含め連携を深めることで一致しました。