1月14日(火)から18日(土)まで、トランプ大統領就任直前のワシントンD.C.に出張しました。目的は、2000年の国連決議1325号から25周年の節目の年に、女性・平和・安全保障(WPS)の国際シンポジウムにパネラーとして参加すること。加えて、北極や海洋・宇宙をテーマに日米間の具体的協力のあり方について意見交換すること。アメリカ・ファーストを強力に打ち出すトランプ新政権の誕生前夜。厳戒態勢が敷かれるワシントン出張を通して、戦後80年、平和国家として積み上げてきた日本外交への信頼を大事に、ブレることなく自信をもって、冷静に外交を進めることが大切であることを確信しました。対立と分断が進む厳しい国際情勢にあって、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」に沿って日米同盟を基軸に進めてきた日本外交を、今後議員の立場で進めてまいります。
【国際シンポジウム2025】
1月16日、米国ジョージタウン大学においてWPSアジェンダの推進にリーダーシップを発揮してきた女性の代表を集めたハイレベル・シンポジウムが開催され、オンラインを含め400人以上が参加しました。主催は在米日本大使館、ジョージタウン大学女性・平和・安全保障研究所及び米国笹川平和財団。 本年は、国連安保理決議第1325号「女性・平和・安全保障(WPS)」の採択から25周年。この間の成果を振り返り、更なる取組の具体化について議論するため、政府、議会、学界、市民社会からWPSのリーダーや専門家が参加、熱心な議論が展開されました。 現在105カ国以上の国がWPSに関する行動計画を策定しているが、議会にWPS議連がある国は米国と日本のみ。また、WPS法が制定されたのは米国のみ。私からは日本の議連活動と外務大臣として取り組んだ具体的アクションを報告しました。 米国からは国務省グローバル女性課題担当のギータ・ラオ・グプタ大使、WPS議連の共同議長であるルイス・フランケル下院議員(民主党ーフロリダ州)とジェン・キガンス下院議員(共和党ーバージニア州)が参加されました。グプタ大使は、次期大統領就任に伴い国務省を離れるため、その功績を称えられました。 また、米国WPS法の提案者であるジーン・シャヒーン上院議員から制定に至る苦労話をお聞きし、激励を頂きました。 深刻度を増す紛争や自然災害による脅威に対し、平和と安全保障のあらゆる分野で女性を包摂するための国際ネットワークによる連携の必要性を確認しました。
【トレイルブレイザー賞授与】
シンポジウムの最後に予想もしなかったサプライズがありました。日本におけるWPSアジェンダ推進にリーダーシップを発揮した先駆的取組が評価され、ジョージタウン大学女性・平和・安全保障研究所より名誉ある「2025年トレイルブレイザー賞」を授与されました。