「日本の学生オーケストラと交流をしたい。」ドイツ・ベルリンの名門私立カニジウス校のオーケストラ部員29名(13~19歳)が来日、3日間の静岡日程で地元高校生との交流演奏会が実現しました。受け入れは静岡市の生涯学習センター「昴学園」(川森紀美代代表)、28日夜歓迎デイナーの夕べが同学園で開かれ、来賓として歓迎の挨拶をしました。
カニジウス校は、ベルリン・フィルをはじめ名門オーケストラ所属の音楽家を親にもつ子どもが多く、音楽活動がとても盛んです。過去何度か来日し東京・岐阜・京都などでの交流演奏会を実施してきましたが、静岡での交流は今回がはじめて。
生徒たちは1週間の東京での交流はなかなか緊張の連続だったようで、静かな地方都市静岡での滞在にほっとした様子。昴学園の皆さんが心をこめて作った寿司・唐揚げ・肉団子・おでん・幾種類ものデザート等々手作りのお料理を、上手に箸を使って何度もお代わりしながら食べていました。私も、地元の皆さんや子供たちと一緒に輪の中に入り、国籍は違ってもわが子と話す気分で、久しぶりに楽しいひと時を過ごしました。きっと、私の留学時代お世話になったアメリカのホストファミリー・オッテさんたちも同じような気持ちだったんだろうなと懐かしく思い出しながら、昴学園のすばらしい「お・も・て・な・し」に、生徒たちと過ごした2時間はあっという間でした。
さいごに、先生の指揮のもとリハーサルの練習風景を見せていただきました。高校生とは思えぬ落ち着いた演奏とその集中力にびっくり。音楽を通して、日本とドイツの若い感性が異文化のふれあいから多くのものを相互に持ち帰ることができるでしょう。心からエールを贈ります。