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ラジオシェイクradioshake

第143回 「静岡県算盤の日表彰式、ハーバード大学院ケネディスクール同窓会、宏池会60周年記念山梨合宿」

(9月19日オンエア)

 

(上川)リスナーの皆さま、こんばんは。上川陽子です。

 

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いいたします。さあ今日は地元での活動についてうかがいます。先月、なんでも「算盤の日」のイベントに参加されたそうですね。

 

(上川)8月18日に開催された『第53回静岡県算盤の日』の表彰式に来賓としてお招きいただきました。

 

(鈴木)算盤って久しく触ったことがないのですが、今、算盤をやっている人って増えているんですか?減っているんですか?

 

(上川)算盤は安定して全県下、選りすぐりの小学生、中学生、高校生が集っています。今、小学校1年生と2年生の基礎科目に算盤があります。読み書き算盤というのは日本の十八番のような基礎学力ですね。集中力と記憶力、そして忍耐力が求められます。あらゆる学問の基礎となる力をつける重要なものだとされていますね。

算盤の日の表彰式に集まった人々を見ていると、継続は力なり、といいますか、毎日塾に通うというのは大変ですが、先生やご家族の励ましも得ながら続けていると、ある一定の時点からグーンと面白くなって、うまくなりたいと頑張り始め、昇級していくんだそうです。

そこまで継続するため、先生やご家族がサポートし、打ち上がったロケットのブースターが外れるように自分自身で飛び上がる。そこまでやり続けてほしいのですが、多くの子どもたちが途中でやめてしまうんです。継続した子どもたちは、これから先もひとつの物事をトコトン突き詰め、それが他の分野でも活かされることでしょう。

 

(鈴木)将棋の藤井聡太さんのことが話題になっていますが、藤井さんも小さいころから好きな詰将棋に集中する、その環境を周りが支えてきたというのも大きいでしょうね。

 

(上川)そうでしょうね。周りの大人たちが、田んぼや畑に栄養を与えるように子どもたちを支えていかなければ、成長しようがありませんよね。算盤や将棋だけがすべてではないと思いますが、好きなものに出合うチャンスを与え、芽を育てていく環境づくりが大事だなと思うのです。来賓で挨拶される方も「自分も子どもの頃やっていたのだが、途中で嫌になってやめてしまった」とよくおっしゃいます。私もそうですし、真弓さんもそうでしょう。やり続けるというのは本当に大切です。

 

(鈴木)表彰されたのは、どういうお子さんたちですか?

 

(上川)今回、驚くべきことに、5歳1か月の保育園児が特別表彰されました。浜松市の深津るるちゃんという、生年月が平成24年7月というお子さんで、3歳3か月から体験で始めて、その後、入塾し、1年間で、珠算の部では現在なんと3級に挑戦中。暗算の部では入塾早々に7級、2か月後には5級、さらに3級、2級とトントン拍子に昇級し、6月には1級にまで昇りつめたのです。  それで8月に5歳1か月で特別表彰、壇上でトロフィーを渡されたときは、小さい背丈でトロフィーを抱える姿は可愛らしかったですね。毎日塾で1時間30分、家に帰っても復習するという頑張り屋さんでスピード昇格したそうですが、暗算とフラッシュ暗算が得意だそうです。

 

(鈴木)フラッシュ暗算って何ですか?

 

(上川)私も初めて、高校生の実技を見たのですが、3桁の数字を15回バババッと流して足し算をし、正確性とスピードを競うものだそうです。日本人チャンピオンは3桁の数字15回を1.6秒で正確に足し算できるそうです。ほんの瞬間に3桁の数字がバババッと出て来てそのまま集中して見て、1.6秒後に解答するのです。

 

(鈴木)3桁の数字を15回、記憶するだけでもスゴイですよね。

 

(上川)頭の中で算盤をはじいているようで、まさにAIの世界です。5歳1か月のお嬢ちゃんがそのフラッシュ暗算が好きというのですから、どういう頭の構造をしているのかわかりませんが、末はどのように成長するのか、本当に楽しみですね。

 

(鈴木)ゲーム感覚で楽しんでいるんでしょうか。

 

(上川)落ち着いたお子さんでしたよ。しっかりした受け答えで、自分から進んで楽しんでいるという感じです。ゲームをするというより、正統派の珠算をしっかり学んでいるという感じでした。

 

(鈴木)行く行くは突出したリケジョになるんでしょうか。

 

(上川)数字が大好きだそうです。数学は一つの大きな世界ですから、彼女はまさにその入り口に立っているのでしょう。将来が本当に楽しみです。

 

 

(鈴木)さて今度の内閣で話題になったのが、入閣した大臣のうち、ハーバード大学大学院のケネディスクール出身者が4人いるということ。陽子さんもそのお一人ですが、かなり話題になりましたよね。

 

(上川)今回、仕事人内閣と言われる内閣で、私を含めて4人のハーバードのケネディスクール出身者がいたということですが、ケネディスクールの同窓会というのが定期的に開かれているんですね。私はこれまでほとんど参加したことがなかったのですが、大臣に就任して初めて参加したのです。そうしましたら、同窓生閣僚4人のうち、林芳正文科大臣と私の2人が参加でした。会長は塩崎恭久元厚労大臣です。残りの2人は経済再生人づくり革命担当大臣の茂木さん、農水大臣の齋藤さん。前の内閣の塩崎さんを含めると5人ですね。皆さんかなり盛り上がりましたね。

 

(鈴木)政治学の世界トップといわれるケネディスクール出身者が、今まで日本の政治の中であまり注目されてこなかったというのは、考えてみると意外な気もしますよね。松下政経塾出身者はよく話題になりますが、ケネディスクール出身者がいよいよ表舞台に出るという感じでしょうか。

 

(上川)今回はたまたま4人そろったということですが、閣僚の中には海外の大学出身者がほかにもいます。世耕大臣はボストン大学、河野大臣はジョージタウン大学ですね。

法務大臣として司法外交を打ち出していますが、今は国内だけで物事を決められる時代ではありません。国内外であらゆる競争に晒されている状況ですし、海外と直接交流する力が国内にも活かされる時代です。とにかく「人」ですね。子どもたちにはコミュニケーションの第一歩である英語の力をつけてほしい。文法ばかり教えられて嫌になるのではなく、日常会話で通じ合うことが大事です。海外留学するなんて力むのではなく、自然体で海外の人とおつきあいをし、仕事をし、結婚をするというのが当たり前の時代になることを前提にすると、政治という国の最大の意思決定機関に海外留学経験者が加わっていくというのは大きな責任があるなと思っています。

 

(鈴木)ちなみに、ケネディスクールの同窓会というのはどんな雰囲気なんですか?皆さんそれぞれ第一線でご活躍の方々ばかりでしょう?

 

(上川)これから留学するという若手も参加していました。縦のつながりというのは強く、お互いに情報交換し、切磋琢磨していくチャネルですから、ネットではハーバードの先生を呼んでセミナーを行う等さまざまな案内を行っています。ありがたいことですね。私の同級生で静岡にご縁のあるJリーグの生みの親である平田竹男さんは、現在、東京オリンピックパラリンピックにかかわっており、全国で20万件の文化プログラムの推進役を務めています。

 

(鈴木)今、ケネディスクールに留学されている現役の学生さんとはコンタクトはあるんですか?

 

(上川)現役の学生さんは夏のプログラムで20人ぐらい来日し、同窓会がお世話をします。東日本大震災の被災地を回って復興策を考えるプログラム等もニュースで取り上げられていますよ。ただ最近、留学する人がすごく減っているんです。私が留学した頃は多かったのですが、今は一桁になってしまっているようです。日本人がちょっと内向きになっているんじゃないかと思いますね。

どの国にも大学の特色がありますので、自分に合ったところを選び、異文化体験をし、各国から集まる留学生と交流するというのは、若い世代にとって非常に貴重な経験となります。1年2年でなくても、数か月単位でもよいので、ぜひチャレンジしてほしいですね。

 

(鈴木)ちょうどこの夏、MITのインターン、コリーンさんが陽子さんの事務所でしばらく働いておられましたが、そんな感じで政治の世界とコンタクトを持ってもらうというのもぜひ勧めてほしいですね。

 

(上川)そうですね、インターンシップという形は大歓迎です。ハーバードやMITに限らず各大学でかなり仕掛けていますので、逆に日本からも大学間交流、地域間交流を進めていくべきですし、同窓会や企業が応援していくのも大事だと、同窓生の一人として感じています。

 

 

(鈴木)以前、このラジオシェイクで自民党の宏池会が今年設立60周年ということで陽子さんが実行委員長になって記念行事を進めている、とうかがいました。今月、山梨の方で合宿があったそうですね。

 

(上川)政策集団宏池会の60周年事業の本部長としてこの年末まで活動しております。9月には毎年恒例の山梨県富士山麓で合宿研修をやるんですが、今年は60周年記念としてSDGsの専門家をお招きし、私も7月にニューヨークの国連本部で開かれたSDGsの政治フォーラムに参加しましたのでその報告を行いました。

 

(鈴木)SDGs、誰一人取り残さないという理念ですね。

 

(上川)そうです。加えて大きなキーワードとしては多様性を認めるダイバーシティと、インクルージョン、これが2つの要素です。大臣拝命後、法務省で初めて記者会見を行ったとき、司法外交とSDGsに大きな力を入れて行きたいと申し上げたのです。大臣として打ち出した司法外交と誰一人取り残さないというSDGsの理念を法務省の施策にも取り入れていこうと事あるごとに申し上げています。

 

(鈴木)これまでも法務大臣の責務として「再犯防止」をよくおっしゃっていましたが、被害者はもちろん、罪を犯した人が二度と犯罪に戻らない・戻さない、というのも、「誰一人取り残さない」ということですよね。

 

(上川)そうですね。そういう社会そのものが、持続可能性の高い社会ということを意味します。若い人たちが責任をもって暮らすには、「誰一人取り残さない」という考えでなければうまくつながらないわけです。誰かが取り残されたら、必ずそこに問題が起きる。たとえば法務省がかかわる人権擁護や再犯防止、海外から来られる方がトラブルに合わないようにする等々、国民や地域の皆さんの理解がなければ安全安心は成し得ません。お金を出して買えるものではないのです。目に見えない絆の力が必要なのです。「誰一人取り残さない」という理念はそのためにも言い続けていかなければならないと思っています。

 

(鈴木)宏池会の合宿でもそのことを強調されたと思いますが、このラジオシェイクでも「誰一人取り残さない」というSDGsのキーワード、折に触れてご紹介いただければ、と思います。

 

(上川)さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、本当にありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

法務大臣 活動記録 2017.8.3~、2014.10.21~2015.10.7 総務副大臣 活動実績!

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