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ラジオシェイクradioshake

第101回「秋田・大仙市アーカイブスを訪ねて。国会見学の子どもたちに向けて」

<20151215日オンエア>          

(上川)リスナーの皆さまこんばんは、上川陽子です。

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いします。さあ、2015年最後の放送となりました。今年1年、どんな年でしたか?

(上川)本当に忙しい1年でした。密度の濃さにおいても、政治生活20年間の中で最も責任の重い1年でした。ラジオシェイクを通していろいろな問題課題に触れてまいりましたが、皆さんと電波を通して対話をしているという気持ちを大切に、来年も前に向かって進んでいきたい。また立ち止まって考える時間も大切にしたいと思っています。

(鈴木)私は、個人的な話で恐縮ですが、10月に静岡新聞社から「杯が満ちるまで」という地酒の本を出しました。年末年始、お酒を飲む機会も多いと思いますので、乾杯するならぜひ静岡の地酒で、盃を満たしてほしいと思います。

(上川)真弓さんは地元の酒や食をテーマに取材を続けてこられたんですよね。形になったというのは嬉しいことです。静岡の地酒といえば、北海道洞爺湖サミットの晩餐会乾杯酒に選ばれた磯自慢があり、サミット当時の福田元総理のもとへも再三お届けしました。静岡市内にも7つの酒蔵がありますので、ぜひ美味しい地酒でお正月を迎えたいと思います。

 お酒といえば、日本で指折りの酒どころ、秋田に行って来たんですよ。

(鈴木)あら、いいですね~、まさかお酒を呑みに行かれたわけじゃありませんよね(笑)。

(上川)実は先月の1213日の2日間、第41回全国歴史資料保存利用機関連絡協議会・全国大会が秋田県大仙市で開催され、基調講演の講師に招かれて行ってまいりました。全国の公文書館、文書館、大学文書館の職員を中心にテーマごとの研修会を行ったんですよ。

(鈴木)そういうシンポジウムが41回も開催されていたんですね!

(上川)秋田県大仙市では、平成28年度末に「大仙市アーカイブズ」の設置を目指していることから今回の全国大会を誘致したようです。私は初代公文書担当大臣として「公文書管理、そして公文書館への思いと期待」と題して、これまでの取り組みをご紹介してまいりました。

(鈴木)日本の公文書管理は、陽子さんにしか語れないテーマですね。参加者の皆さんの反応はいかがでしたか? 

(上川)大仙市は公文書管理に長年地道に取り組んでおられたので、皆さんから「とても勇気づけられました」とおっしゃっていただきました。日本国内には6か所に公文書館があり、県レベルでは4か所。秋田県にもありますが、市町村単位では国内にはありません。大仙市が初めてなんです。小さな自治体であっても地域の歴史があり、それを伝える文書があります。それらをしっかり保管することで地域のアイデンティティを守る。オール東北という意味でも非常に意味のある活動です。

 (鈴木)大仙市というのは歴史や文化が深く残る土地なんですか?

 (上川)アーカイブスの目玉となる公文書が残っているんですね。実は講演が終わった後、「旧池田氏庭園」というところを駆け足で訪問しました。平成16年(20042月、秋田県内では庭園として初めて国指定名勝になった庭園で、横手盆地の田園地帯に営まれ、その敷地はまるで浮島のような形をしているんです。近代造園の先駆者である長岡安平(ながおかやすへい)さんが設計した庭園で、鑑賞上・学術上の価値が極めて高いと評価されています。そのオーナーである池田氏が保存していた公文書が目玉です。

 (鈴木)地元の名士なんですか?

 (上川)池田氏は明治時代中頃から戦前まで高梨村長を務め、山形県の本間氏・宮城県の齋藤氏と並ぶ東北三大地主として知られた方です。この庭園は、明治29年(1896)の六郷大地震で家屋が倒壊したのを契機に、耕地整理事業に合わせて屋敷地を拡張し、秋田市の千秋公園を設計した長岡安平の協力を得て明治末頃までに地割りが行われ、大正時代に完成したものです。

 敷地はおよそ42千m2あり、平面形は六角形で周囲は石垣を伴う堀や土塁で囲まれています。この平面形は、池田氏の家紋である亀甲桔梗(きっこうききょう)の亀甲を意識したといわれています。主屋の南西側にある庭園は、大きな池を中心に、西岸に高さ約4mの日本最大級の巨大な雪見灯籠、南東岸には秋田県最初の鉄筋コンクリート造の2階建て洋館があり、大変見応えがありました。シャンデリアや内装材、欄間なども非常に懐かしく、当時最先端だったべニア板がドアの一等地の部分に張られていました。今はべニア板がそれほど価値あるものとはいえませんが、目立つところに使われていたんですね。こういうものが静岡市にもあっていいな、と羨ましくなりました。

 (鈴木)公文書館に所蔵されるぐらいの文書が残っていて、日本的な雪見灯篭と、コンクリート造りの洋館が対照的に建てられるなんて、居ながらにして秋田の近代の歴史を垣間見るようですね。

 (上川)周辺は広大な田園地帯で「あきたこまち」の産地ですが、冬場は大変な豪雪地帯となります。厳しい環境の中で人々の暮らしを成り立たせるため、池田さんはこの地域の初めての村長さんとして心を砕かれ、住民一人ひとりの暮らしを守るという精神が、庭園やお屋敷にも反映されているようでした。のちに推薦されて貴族議員にもなられたそうですが、生涯を通じて故郷のために尽力された方です。そのような方が遺した公文書を守り伝えるということは、地方政治の歩みを大切にする意味で日本の政治にとっても非常に価値あることではないかと思いました。

 東北には東北の気候風土の中で育まれた歴史文化があります。そういうものを掘り下げることによって、地元静岡の価値も見えてくる。公文書を通してさまざまな場面で開花させていくことが大事だなと思いました。来年、公文書館オープン時には応援に行きたいと思います。

 (鈴木)その際には秋田と静岡の地酒の呑み比べもぜひ!

 ♪ 

 (鈴木)さて、年内は臨時国会が開かれないということですが、国会議事堂界隈は静かな年の瀬なんでしょうか?

 (上川)そんなことはありません。賑やかですよ。国会は開かれていませんので議員さんたちは少ないんですが、税調やら予算の関係で静岡からもさまざまな陳情要請に来ていただいています。それと同時に、小学生の修学旅行での国会訪問が連日続いています。法務大臣のときにはかなわなかったのですが、今はひんぱんに挨拶に顔を出しています。

 (鈴木)それは子どもたちにとっては心強いですね。

 (上川)来年から18歳に選挙権年齢が引き下げられます。今の子どもたちは2020年以降、有権者として政治を支える中心世代になるわけですから、しっかり見ていただこうと思っています。見学に来た子どもたちには、よく「国会というのは何を行う場所ですか?」と質問するのですが、学校でしっかり予習してくるのか、「法律を新しく作るところです」ときちんと答えてくれるんです。

 子どもたちにとって、法律という言葉は教科書で習う言葉ですが、たとえば小学校の児童会で会長を選ぶときは選挙をやりますし、「お友だちが廊下を走ったときはどうしますか?」と聞けば「注意します」と答える。つまり学校の中のルールを守るということですね。

廊下を走らないというルールは誰が作ったかと聞けば、「昔の児童会で決まったこと」と返ってくるでしょうけど、ルールで決まっているから守るのではなく、そのルールを作った理由は何かを考えることが大事です。つまり、廊下で走ったら危ないしケガをするかもしれないということ。そんなことも、子どもたちはちゃんと考えて答えてくれます。

 人になると法律というルールをつくり、ときには見直し、みんなで守る。「じゃあ守らない人が出てきたらどうしますか?」と聞くと、子どもたちは答えに窮します。そこで「そこからが法務省のお仕事になるんですよ。重大なルール違反や罪になるようなことを犯せば罰として刑務所に入ってもらう。罪を償って刑期を終えたら地域で受け入れて、みんなと一緒にルールを守ってもらう。それが法治国家なんですよ」と説明します。形だけの法治国家論ではなく、自分たちの学校のルールづくりに喩えながらお話させてもらっています。

 (鈴木)なるほど。国会の現場で陽子さんから直接そんなふうに解説してもらえると、子どもたちの理解も深まるでしょう。

 (上川)廊下を走らないという話をしたときは、担任の先生が「そうそう」と頷いておられたりして微笑ましかったですね。これからの子どもたちには国際的にも活躍してもらいたいのですが、違う国の違うルールで育った子どもたちにも対応しなければなりません。成人の規定が見直され、18歳に引き下げられると、少年法の適用や酒タバコの問題も出てきます。そのことが国会の中で大きなテーマになっていきます。

 (鈴木)それでは2015年最後のメッセージ、そして来年2016年への抱負をお願いします。

 (上川)2015年は皆さんの応援をいただき、法務大臣の職責を務めることができました。ある意味充実した1年でしたが、2020年に向け、海外から3000万人近いお客様を迎えることになりますので、日本らしい安全安心社会とは何か、しっかり考え、階段を一つきちんと踏み越えていける年にしたいと思っています。

さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、本当にありがとうございました。それでは来年まで、ごきげんよう。

 

法務大臣 活動記録 2017.8.3~、2014.10.21~2015.10.7 総務副大臣 活動実績!

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