静岡県の労政会館五階の会場は、400人を超える参加者の熱気に包まれていました。会の主催者は、県のボラ協、連合静岡中心に組織された実行委員会。3.11発災直後から始まった支援ボランテイア活動の様子が、会場正面のスクリーンに映し出され、記憶が鮮明に蘇りました。静岡県が、全国知事会から派遣先県として指定されたのは岩手県。多くの方々が様々な活動に地道に取り組んでいました 。その岩手県から、多くの犠牲者を出した被災地の町長や市長が、今回のシンポジウムに参加するためはるばる静岡を訪れました。パネルディスカッションでは、「震災とわが町の復興、明日に向けて」をテーマに、当時の厳しい惨状を前に、ギリギリの精神状態で立ち向かった様子を、涙を堪えながら話して下さいました。「忘れないでほしい」この切実な声にしっかり寄り添い応える、そのためにこれからも繋がり続ける。この事が大切であることを、誰もが確認したシンポジウムでした。