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ラジオシェイクradioshake

第59回「震災3年目と国家戦略特区構想」

(上川)リスナーのみなさん、こんばんは。上川陽子です。

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いいたします。さて、先週311日、東日本大震災から3年という節目を迎えました。私はテレビで追悼式を見ながら、東の方向を向いて1分間黙祷を捧げたのですが、陽子さんは追悼式会場にいらしたんですってね。

  (上川)そうなんです。東京国立劇場で開かれた政府主催の東日本大震災3周年追悼式に、副大臣として参列させていただきました。岩手、宮城、福島の被災3県のご遺族の皆様、そして天皇皇后両陛下、安倍首相、各国大使など1200人が集うおごそかな追悼式でした。

 (鈴木)ご遺族代表の言葉がひときわ胸を打ちました。岩手県陸前高田市の浅沼さんでしたか、私と同い年のかたで、市役所の臨時職員で避難誘導にあたっておられた息子さんを亡くしたというお話でした。

   (上川)被災3県の代表3名のご遺族が式辞を述べられましたが、ご家族を亡くされた哀しみは、3年経っても癒されることなく抱え続けておられることを強く感じました。

 (鈴木) 陛下からは「防災に対する心がけをはぐくみ、安全な国土を築くことを目指して進んでいくことを期待しています」というお言葉がありました。政治家のみなさんは心して聞かれたのではありませんか?

 (上川) そうですね、3年経っても復興現場は必ずしも期待通りの前進が図られていないという意味で、大変心に響いたお言葉でした。総務省でも復興支援は来年度予算でも第一項目です。また我が静岡県でも大地震や津波のリスクは大きく、国土強靭化の施策に対する重要性をあらためてかみ締めました。

 (鈴木)やはり3年経ち、復興を具体的な形にしていかねばならない段階に来ていると思います。

 (上川)たとえば津波が発生する際、情報を一斉に同報無線で送られたものの、自宅の中にいたりさまざまな事情でお一人おひとりに必ずしも届いていなかったという課題もあります。総務省の中では新しい通信放送技術をもって、確実にお一人おひとりのもとへ的確な情報をお届けできるよう、さまざまなチャンネルを選べるような環境を、震災ビックデータの活用という点で推進していかねば、と思っています。

 (鈴木)陽子さんがそのような政策にかかわっておられることに、静岡市民として心強く思います。

          ♪       

(鈴木)さて、昨年11月に閣議決定した国家戦略特区制度、よくテレビや新聞で耳にするキーワードですが、今一度、わかりやすく教えていただけますか?

(上川)安倍政権の大きな成長戦略のひとつである国家戦略特区制度とは、日本経済社会の風景を変える大胆な規制・制度改革を実行していくための突破口として、「居住環境を含め、世界と戦える国際都市の形成」、「医療等の国際的イノベーション拠点整備」といった観点から、特例的な措置を組み合わせ、世界で一番ビジネスがしやすい環境を創出することを目的としています。国が国家戦略として企画し、各地域で受けていただくというかたちです。

 (鈴木)東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まったことで、追い風が吹き始めたようですが、具体的にどういった特区制度が有望でしょうか?

 (上川)私が注目しているのは医療分野の基礎研究です。たとえばiPS細胞の山中教授の基礎研究を臨床レベルで応用できる国内外の優れた医師や研究者が集まる環境づくりですね。山中教授の場合、京都大学の研究施設と病院とで臨床を進め、そこに医療機器産業も参画していく。さらには、優秀な人材が最高水準の医療を提供できる、世界トップクラスの「国際医療拠点」を作り、国内に居住・滞在する外国人が安心して医療を受けられることはもとより、世界中の人たちがそこで治療を受けたいと思うような場所にする。そのためにも、特区内に限定し、外国医師や外国看護師の診療業務を解禁するといったことも必要でしょう。

 (鈴木)海外の人も、日本でビジネスがし易い環境をつくるため、今ある規制を見直していくということですね。

 (上川)人材の確保ができたら、次は病床の新設・増床です。東京オリンピック・パラリンピック開催も追い風に、今後、我が国に居住・滞在する外国人が急増することが見込まれるでしょう。国際医療拠点で高度な医療を提供する病床を新設・増床する方法を検討する必要があります。
さらには薬ですね。医療水準の高い国で承認されていて、日本ではまだ未承認という医薬品や医療器具を使いたい場合、速やかに評価を開始できる仕組みを構築する。今、スピーディに承認するしくみを薬事法改正の中で構築していますが、この分野も非常に大きな発展が期待されますね。

 (鈴木)本当に医療分野は規制が多いというか、世界から見たら日本は遅れている、ということでしょうか。

 (上川)承認のスピードを速め、機器の開発もし易い環境を作っていくということですね、今までどちらかといえば閉じていた分野ですが、山中教授のような優秀な研究者の成果を活かす意味で、国としてもしっかりやっていかねばと思っています。

 (鈴木)陽子さんは医療機器産業の推進を目指した議連も立ち上げておられますが、何か注目されているメーカーなり技術なりってありますか?

 (上川)医療機器は外からの輸入の比率が多いため、国産メーカーをもっと応援していきたいということで議連を立ち上げました。先日、議連の仲間で視察にうかがったテルモさん。体温計でおなじみですが、もともとどういう会社かご存知ですか?

 (鈴木)体温計メーカーだと思っていましたが、違うんですか?

 (上川)北里柴三郎はじめドクターたちが大正時代に設立した会社なんですよ。医療現場で必要に迫られて興したベンチャー企業なんです。当時、研究して作られた人工心臓の模型なども展示されていました。この分野は飛躍的な発展をとげ、今では本当に小さな機器の人工心臓を埋め込むことができるようになりました。本当に感動しましたね。

その中のひとつで、インシュリンを定期的に打たなければならない糖尿病患者のために、痛くない注射針をテルモと岡野工業が共同開発したのです。細い血管に適応するよう、90ミクロンという想像できない細さで高性能の使い捨て針です。

 (鈴木)岡野工業ってよくテレビに出演される元気の良い町工場の社長さんですよね。

 (上川)蚊の針と同じ太さなんです。まさに蚊にさされたようなものですね。これが世界でも大ヒットしているのです。

 (鈴木)いやあ日本の中小企業の素晴らしい技術を、ぜひこの分野で活かしてほしいですね。

(上川)研究開発のアイディアは、安心安全で作る技術がセットになっていなければ製品として発信できません。テルモの注射針は岡野さんのような町工場で培われたノウハウが活かされて、圧倒的なシェアを誇るヒット商品になったのです。日本の町工場の技術を、もっともっと医療分野に活かしていただきたいと、国家戦略特区の事例としても大いに刺激をうけてまいりました。

 (鈴木)3月の卒業シーズン、4月の新入学・新就職シーズン。新しい門出を迎える若者たちに、今一度、エールをお願いします。

 (上川)夢を持つことをあきらめないで欲しいですね。今の時期、ひょっとしたら自分の望んだ進路に進めなかったという人もいるかもしれませんが、私自身も浪人を経験し、そういうときに自分を見つめ直す時間を持てたことはムダではなかったと思っています。ぜひ前向きに考えてほしいですね。

 (鈴木)ラジオシェイクも来月で4年目に突入です。これからもよろしくお願いいたします。

 (上川)どうぞよろしくお願いします。さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、ありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

法務大臣 活動記録 2017.8.3~、2014.10.21~2015.10.7 総務副大臣 活動実績!

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