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ラジオシェイクradioshake

第57回「インド&ウズベキスタン・ICTミッション」

(上川) リスナーのみなさん、こんばんは。上川陽子です。

 (鈴木) コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いいたします。新年早々、インドとウズベキスタンに出張されたそうですね。今日はそのお話をうかがおうと思います。

(上川) 1月14日から17日までインドとウズベキスタン、安倍政権のアジア外交の要となる地域へ行ってまいりました。インドは日本との関係が非常に密接ですね。ウズベキスタンは政務三役がこれまで訪問したことがない国で、私が初めての訪問ということになりました。主な目的は日本のICT=インフォメーション&コミュニケーションテクノロジー技術の輸出です。

とりわけ情報通信技術は国のインフラのベース中のベースとなる大変重要なもので、日本の中でも取り組んでいますが、同時に日本の技術を海外で採用してもらう。日本という国のやり方を全面的に信用してもらうことですから、政府を挙げて力を入れなければなりません。

 (鈴木)インドは一昨年、天皇皇后両陛下がご訪問されましたし、ウズベキスタンは政務三役として初訪問ということで、大変重要なミッションだったんですね。

(上川) インドにはこれまで2回行きましたが、3回目になります。今回は情報通信分野の担当セクションへの訪問です。2012年に国交樹立60周年を迎え、両陛下がご訪問され、今年の独立記念日には安倍総理も訪問されました。インドへのインフラ投資は国際競争の真っ只中にあり、日本の道路建設や電力技術、港湾技術等も積極的に売り込んでいます。その土台となるのが情報通信インフラですね。今回の訪問ではシバル通信IT大臣、電気通信技術担当のクッカ大臣、インド国内でのソフトウエアサービス事業者協会のシェーカー会長とも会談しました。

 (鈴木)通信IT大臣という役職があるんですね。

(上川) ICTを使ってのEガバメント化は日本でも力を入れているところですが、インド政府内でも進めると同時に、国内のさまざまな課題、たとえば医療問題、水問題等にもインフラ整備をしていく専門担当セクションということですね。大臣とは、今後、日本とインドで具体的な成果をスピード感を持って積み上げていかなければならないということで、合同の作業部会を立ち上げ、問題意識を共有することになりました。次回はシバル大臣が来日される予定です。

 (鈴木)具体的にはどんなテーマが話し合われるのでしょうか。

(上川) 作業部会でテーマに上がっているのは「セキュリティ」。サイバーテロのようなものには一国では対処できませんので共同で検討していきます。また「迷惑メール」への対策も国際協力が必要になってきます。

 さらに公的分野でのさまざまな利活用。日本でも医療や教育等でさまざまなアプリケーションを開発中ですが、今後はできるだけスケジュール感を共有しながら具体的なプロジェクトを動かしていこうと提案し、ご了解をいただきました。

 (鈴木)期待の持てそうなWIN/WIN関係ですね。

 (上川) どんな分野でもそうですが、国と国との信頼関係と、それぞれの政権が安定していなければ民間企業が進出してもうまくいかないと思います。合同会議の開催をきっかけに日本とインドの企業同士の交流がますます円滑に活発化していければと期待しています。静岡にもIT関連企業がたくさんありますので、ぜひご参加いただきたいですね。

 (鈴木)後半はウズベキスタンについてうかがいます。 

   ~♪~     

  (鈴木)ウズベキスタンというと歴女の自分にとっては中央アジア、シルクロードのオアシスというイメージが強いのですが、多民族国家で、かつてはモンゴル帝国やソビエト連邦に支配され、カザフスタンとかアフガニスタンなどと国境を接し、日本からは想像もできない歴史を背負った国なんですよね。

 (上川) そうですね。地政学的に言えば中央アジアの真ん中に位置する、海のない、まったくの内陸の砂漠の国。二重内陸国というんです。世界にはリヒテンシュタインとウズベキスタンの2カ国しかありません。おっしゃるとおり日本とはまったく違う風土を持つ国で、旧ソ連崩壊によって1991年に共和国として独立し、カリモフ大統領が91年の建国以来、政権をとっています。

石油、石炭、天然ガス、金など豊富な資源を持つ国で、外貨を得るため積極的に外交に力を入れています。92年に国連に加盟したほか、欧州・大西洋パートナーシップ理事会 (EAPC)、平和のためのパートナーシップ (PfP)、欧州安全保障協力機構 (OSCE)、イスラム協力機構 (OIC)、中央アジア5カ国の経済協力機構 (EC)、上海協力機構(SCO)、ユーラシア経済共同体(EAEC)に加盟しています。ヨーロッパやアジア各国ともバランスをもって全方位外交に取り組んでいるようですね。とくにドイツやトルコとの関係が強いようです。一方で隣接するアフガニスタンの過激派が国に入ってこないよう神経を遣っています。

   (鈴木)日本とのかかわりというと、あまりピンとこないのですが。

 (上川) 実は安倍政権は、ウズベキスタンを中央アジアのフロントランナーとして重視していまして、私が先駆けとなって政務三役として訪問し、この後、岸田外務大臣や麻生財務大臣も現地を訪問する予定です。麻生大臣は日本とウズベキスタンの友好議員連盟の会長をお務めで、今回、先方からも麻生会長にぜひ来ていただくよう依頼されました。

 (鈴木)安倍総理も行く行くは・・・

 (上川) そうですね、総理訪問までのステップはいろいろとありますが、ぜひともそこまでこぎつけたいと思っています。

  (鈴木)地政学的にはヨーロッパに近いようですが、ウズベキスタンの人々は日本にどんな印象をお持ちなんでしょうか。

 (上川) 資源エネルギー保有国としては未開拓の国ですから、日本にとって魅力的であることは言うまでもありませんが、ウズベキスタンの方々は、実は非常に親日的なんです。

 (鈴木)そうなんですか! 

 (上川) 年配の方はご存知かもしれませんが、第二次世界大戦後、シベリアに抑留された日本人捕虜は首都タシュケントにも送られ、学校や劇場など首都の主だった公共建造物の建設工事に従事しました。中央アジア最大のバレエ・オペラ劇場であるナヴォイ劇場もそのひとつで、設計者はボリショイバレエ劇場を設計した人です。この劇場は、1966年のタシュケント地震で、他の多くの建造物が倒壊した中、全くの無傷だったそうです。日本人捕虜が過酷な強制労働にも関わらず、見事な仕事をしたということで、現在も、ウズベキスタンでは親日感情が非常に高いんですよ。

 (鈴木)そうだったんですか、知りませんでした。

 (上川) 日本人墓地を訪問したときは、なんともいえない熱い思いがこみ上げてきました。亡くなられた方々の出身地が墓標に刻まれており、静岡県出身の方もお2人いらっしゃいました。タシュケント市役所の方々にご案内いただいたんですが、国を挙げて墓地を整備されたようです。

戦争捕虜という過酷な状況下でも、日本人としての矜持を決して失わず、手抜きをせず、与えられた仕事をきちんとこなし、後の世の友好関係の礎となった方々に対し、自分もこれから恥ずかしくない仕事をしなければ、と痛切に思いました。

 (鈴木)そういう地に、政務三役として初めて陽子さんが足を踏み入れたということですか・・・非常に重いミッションだったんですね。

 (上川) 大変タイトな日程で公式行事は1日しかありませんでしたが、有意義な会談ができました。カリモフ大統領は2020年までにICT分野で各省庁にミッションを与えており、各省庁のICT事業を統括するセクションのトップと覚書を交わしてまいりました。気象衛星を活用し、アラル海の灌漑用水を管理するプロジェクトを提案しました。

ウズベキスタンは、かつて、ソ連の経済政策で綿花の栽培に力を入れ、大地から水をどんどん汲み上げていきました。しかしこの地域は元来、降水量が少なく、綿花の栽培には向いていない土地ですので、近年とくに砂漠化が進み、灌漑元であるアラル海の縮小や塩害などに悩まされています。また、綿花栽培に農地の大半を割いているため、食料自給率は半分以下という状況です。

 このことは、開発と自然保護のあり方、農業政策のこれからを考える上で、非常に大きな課題で、日本でも、世界でも、どの地域でも抱えている問題といえるでしょう。ICTの導入によって環境の変化をしっかりと分析し、アセスメントを行い、この地域で自然環境と人間の暮らしが共生できるあるべき姿を示していくことが、日本にできる大きな国際援助のひとつではないかと実感しています。

 さらに医療分野では周産期医療システムについて、日本でも過疎地で運用が始まっていますが、その分野でのICT活用を提案してまいりました。

  (鈴木)ウズベキスタン政府側の期待も大きいのではありませんか?

 (上川) あちらからみれば、どれもこれもやってもらいたいというものです。人材を養成しながら具体的なプロジェクトを動かしていけるよう、力を尽くしてまいりたいと思います。

 (鈴木)ウズベキスタンと日本の知られざる関係のお話。陽子さんのおかげで、今まで縁のないと思っていた遠い外国の国が、とても身近に感じられるようになりました。写真で見ると、ウズベキスタンの人ってアジア系で、日本人にも似ていますね。

 (上川) 日本への憧れが強く、タシュケント市には日本語センターがあり、語学やビジネスを学ぶ市民が多くいます。たまたま夜間コースを見学させてもらったんですが、20人ほどのクラスがチームになり、日本に行きたい、日本の企業で働きたいと熱心に学んでいました。非常に心強かったですね。

 実はJICAの技術研修制度を利用し、ウズベキスタンから日本へ研修にやってきて、母国に戻って活躍中、というビジネスマンがいます。ちょうど彼らとランチをともにする機会に恵まれまして、日本語や英語を交えて交流を図りました。日本で大変いい経験ができたと喜んでいましたよ。

 (鈴木)私、個人的には陽子さんは外交分野で大いに手腕を発揮できる政治家だと勝手に期待しているんです。もちろん今のお仕事も大切ですが、いずれは国際政治の場で活躍していただきたいと、今日のお話をうかがって切に思いました。

 (上川) ウズベキスタンは、私が政務三役として初めて訪問した国ということで信頼の第一歩を築く、その重みを忘れてはいけない、と実感しました。この先、さらに外交分野で力を発揮できる機会に恵まれましたら、心して取り組みたいと思っています。

さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、ありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

 

 

法務大臣 活動記録 2017.8.3~、2014.10.21~2015.10.7 総務副大臣 活動実績!

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