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ラジオシェイクradioshake

第50回 「総務副大臣就任」

<かみかわ陽子ラジオシェイク 11月5日オンエア>

(上川)リスナーのみなさん、こんばんは。上川陽子です。

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。よろしくお願いいたします。10月15日から臨時国会が始まり、陽子さんは総務副大臣に就任されました。激動の1ヶ月でしたね。

(上川)まさかの総務副大臣拝命で、本当に激動の日々です。

(鈴木)予想外の人事だったんですか?

(上川)これまでは法務関係や年金・医療・介護など厚生労働関係での仕事が多かったため、最初はエッ?と思いましたが、かつて総務大臣政務官を任命されたこともあり、その意味では古巣に戻った感じもあります。総務省は日本の国の基盤となる行政のしくみ、自治の在り方をオールラウンドに担当する重要な省庁です。政務官当時もかなり幅広い仕事をこなし、大変だったんですが、今回は旧郵政省の業務も担当させていただくことになり、本当に身の引き締まる思いです。

(鈴木)9月30日の認証式のお写真を新聞で拝見しました。大臣の認証式と同じように副大臣も宮中で辞令を受け、首相を囲んで雛壇で記念写真を撮るんですね。DSC00033

(上川)そうなんです。大臣・副大臣は天皇陛下から直々に辞令をいただくのですが、思いがけない人事だったものですから、皇居で認証式があると聞いて大慌てで静岡の某百貨店に飛び込んでロングドレスを新調しました。運よくサイズがピタッとあったんですね(笑)。それを持ってドタバタ状況で上京しました。

(鈴木)今回、副大臣には陽子さんを含めて4人の女性議員が任命されましたね。

(上川)女性の登用は安倍総理の強い意向でした。雛壇では最前列の総理と官房長官を挟んで記念写真を撮ることができました。前回の大臣のときもそうだったんですが、立ち位置は自由、結構競争なんですよ(笑)。

(鈴木)陽子さんが率先して前に出られたんですか?

(上川)偶然、控え室で座っていた順番がよかったんです(笑)。大臣経験者ということで周囲が配慮してくださった、というのもあったかもしれません。

(鈴木)今回の副大臣就任は、周囲も驚かれたんじゃないですか?

(上川)内閣改造時は、いつも「今回はどうなの?」と心配の声をいただきます。今回は内示をいただいたのがギリギリだったんですが、浪人中にお世話になった方々に、本当に嬉しいお電話やメールをいただきました。お祝いの胡蝶蘭は、こんなにも種類があるのかと思うほどたくさん贈ってくださいました。その方々のお気持ちを大事にスタートしようと思いました。

(鈴木)なんといっても陽子さんは大臣経験者ですし、本当に力を発揮してもらいたい、存分に働いてもらいたいという期待があったのだと思います。私のフェイスブックには、ご縁のあった福島県いわき市の方々から「上川先生、おめでとうございます」のメッセージがあったくらいですから。

(上川)本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます。

 ♪ 

(鈴木)ところで副大臣の仕事ってどういうものなんでしょうか?

(上川)総務省のような大きな省ですと、職員は5000人います。大臣一人でそれぞれのセクションを完璧にこなしきるというのは大変ですから、2人の副大臣が補佐し、大臣が最終判断をする際の判断材料を提供します。大変責任のあるポジションです。ひとつひとつの決裁を決断しなければなりませんし、現場のことをよく知っていなければ決裁・署名はできません。
総務省は公務員の仕事にかかわる重要な決定をしなければなりませんし、私が担当するIT関連は日常生活やビジネスに深くかかわる大事な分野ですので、現場をよく知るということが本当に大切です。
最近では国会改革というのが強く叫ばれています。一人の大臣が国会の中ですべての答弁を行わなければならないというのは大変で、副大臣や政務官が積極的に答弁をすることで、大臣が本来やるべき仕事に専念してもらおうということです。与野党で審議され、おそらく次の通常国会で大きく進展すると思います。

(鈴木)どんな風に変わるのか、楽しみですね。

(上川)自民党では具体的に、
○    首相の国会の委員会への出席は、原則として予算委員会だけに限定し、委員会の答弁は、原則として閣僚ではなく、副大臣や政務官が行う。
○    党首討論の時間を現行の45分間から1時間に延ばす。
○    閣僚と野党政策責任者による「大臣討論」を月1回行う。
という改革案を打ち出しているんです。自民、公明、民主の3党で、この自民党案をベースに議論を進めています。

(鈴木)委員会の答弁というのは、今まで基本的に大臣がやらなければならなかったんですね。

(上川)聞くところによると、今の総務大臣が前の国会に拘束されていた時間は、二千数百時間だったそうです。尋常ではない時間ですね。その間、いろいろな問題が発生し、早急な判断が必要なときにも、国会に拘束され、身動きができないわけです。

(鈴木)会社でいえば、社長さんが四六時中、会議室に拘束されているという状態ですね。

(上川)委員会だけならいいのですが、審議会やさまざまな行事など、いろいろな公務が発生します。たとえば日本の地デジのような放送技術を海外に輸出するという場合、海外の担当相とのトップ会談が必要になります。大臣でしか務まらない大変重要な仕事です。大臣にそういう仕事を優先していただけるよう、副大臣がカバーするわけです。

(鈴木)そのかわり、国民が直接聞ける党首討論や大臣討論の時間が増えるというのは、国の政策を大所高所から比較検討する上で有意義ですね。テレビの討論番組とは違い、国会の枠の中での発言は重いと思います。

(上川)そうですね、今、技術が発展してきて、本会議、委員会ともに、すべての国会審議がデジタル記録に残ります。昔は速記録だけでしたが、今は動画配信ができるようになり、自由にアクセスすることができます。皆さんも、どの委員会で上川がどんな答弁をしたか、検索して見ることができるようになったんです。その意味では、ひとつひとつの発言も重くなりました。

(鈴木)先の通常国会では厚生労働委員会の理事でしたね。

(上川)そうでした。野党筆頭理事の「姨捨て山」発言や、野党委員の本会議代表質問に含まれた大臣発言の誤った解釈表現について、削除要請の担当者として交渉をしたことがあります。自分の発言を後に撤回するというのは、政治家としてはゆゆしきことです。日頃から、こころして取り組まなければならない、と思います。

(鈴木)それにしても、毎日、どんなスケジュールで動いていらっしゃるんですか?

(上川)認証を受けてから国会が始まるまで、自分の政務をこなし、国会が始まってからは副大臣としての公務を同時進行で行っています。マラソンでいうと、準備体操なくして即レースに参加ってところでしょうか。たとえば豪雨で大島が大変な状況だというとき、地方交付金の決裁などイレギュラーの仕事も入ってきます。今国会では国家機密法にかかわる法案が上がっており、私が長年取り組む公文書管理法や総務省が担当する情報公開法など関連法案とのかかわりの中で、しっかりと議論を進めていかなければなりません。このお話は改めてできればと思っています。

 ♪   

(鈴木)さて、今日はスペシャルなお知らせがあります。2011年4月からスタートしたこの番組、今日で放送50回目の節目を迎えました。毎回、上川陽子さんのローカル&グローバルな視点から、世の中のさまざまな動きや時代の流れを読み解いていただいているわけですが、なんと、番組での陽子さんトークの数々が、1冊の本にまとまり、このほど出版されました。

(上川)そうなんです。振り返ると50回、節目のときに本が出せるということで大変嬉しく思います。本のタイトルは「かみかわ陽子流、視点を変えると見えてくる」。このラジオシェイクでのトークをベースにまとめたもので、真弓さんはじめ、FM−Hiのディレクターや担当プロデューサー、応援してくださった関係者の皆さまのおかげです。本当にありがとうございます。

(鈴木)内容は2011年4月のスタート時から2013年3月の放送分を扱っています。この番組にゲスト出演してくださったフリー編集者平野斗紀子さんが、素敵な本にしてくださったんですよね。

(上川)そうです。平野さんのセンスも素晴らしいですね。みかんイエローをベースにした鮮やかな表紙です。書店で見かけたらぜひご覧になってくださいね。

(鈴木)今回の総務副大臣就任の話題もギリギリセーフで入れることができましたね。

(上川)総務省の源は、明治の時代の内務省。内務省初代大臣は大久保利通公です。執務室には利通公が揮毫された「為政清明」という額が掲げられており、この言葉をしっかりとかみ締めていきたいという思いを書かせていただきました。

(鈴木)「かみかわ陽子流、視点を変えると見えてくる」、静岡新聞社から発売で1冊1000円です。よろしくお願いします。

(上川)よろしくお願いします。
さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、ありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう

 

法務大臣 活動記録 2017.8.3~、2014.10.21~2015.10.7 総務副大臣 活動実績!

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