私は、現職国会議員のとき、自民党「大陸棚推進議員連盟」の事務局長として、日本の大陸棚延伸を推進する活動に全力で取り組みました。会長は当時、総理就任前の福田康夫先生。私たちの主張が国連の大陸棚限界委員会で認められれば、国土が一気に1・7倍へと広がるのです。
2008年11月、わが国は、九州パラオ海領南部海域、南硫黄島など7つの海域約74万平方メートルを申請しました。3年あまりの厳正な審査の結果、ついに6つの海域がわが国の大陸棚であると勧告されたのです。今後、メタンハイドレートやレアメタルなど海底資源の活用を促進する大きなきっかけとなることでしょう。
わが国は、約447万平方kmという、世界で6番目に広大な排他的経済水域を擁する海洋国家です。今後、持続可能な発展を続けていくためには、何としても海洋資源や空間を有効に活用し、海洋権益をいかに確保していくかが重要です。当時、この問題の重要性を強く感じ、私は『22世紀海洋国家・日本』と題する「上川ビジョン」を構想し、福田総理に提案しました。
この夢を何としても実現する時がやってきたのです。先見性とビジョンをもって、命をかけてがんばる覚悟です。