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 第122回  「諸子沢白髭神社の秋祭りと大川移住促進プロジェクト、用宗水軍祭りに参加して」

<2016年11月1日オンエア>

 (上川)リスナーの皆さま、こんばんは。上川陽子です。

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いいたします。11月に入りました。今年の秋は急に暑くなったり一気に寒くなったりと、気忙しい気候ですが、ようやく秋らしい落ち着いた陽気になりました。この時期は国会へ修学旅行でやってくる小学生のお出迎えでお忙しいですよね。

(上川)今年も秋の修学旅行シーズンを迎えました。日頃やんちゃなお子さんたちも国会議事堂の大きさに圧倒されて言葉も出ないという感じですよ。

(鈴木)以前もお話したかと思いますが、国会議事堂を見学する小学生にとって生まれて初めて会う国会議員が上川陽子だったというのは、一生の思い出になるでしょうね。

(上川)最近は国会訪問をする皆さんに直接お会いしてお話する機会が出来ましたが、大臣副大臣の任期中はなかなか叶いませんでした。その分、今、一生懸命、“外交官”の役割を務めているところです。見学の感想を、後日、写真や絵や作文にして文集にして届けてくださる小学校もあるんですよ。私のことを「ポスターで見たことはあるけど、ホンモノに会ったー!」と書いてくれる子もいて、すごく嬉しいですね。

(鈴木)そういうお子さんの中から一人でも政治に興味を持って、将来政治家になろう、なんて思ってくれるといいですね。

(上川)国会には法律というルールを作る仕事があるんですよ、と説明すると、「何かを作る場所だったんだ」と目を見開き、「将来、議員になって作る仕事してみない?」と振ると目をパチパチさせるんですよ。

(鈴木)静岡での秋祭りやスポーツ大会にも積極的に参加されましたね。

(上川)夏が終わると9月は敬老会、10月はスポーツ大会や秋祭りと続きます。日本のコミュニティというのはこうした行事を通して絆が強まっていくし、それが日本の強みでもあり、地域包括ケアが必要な時代、地域の中で医療や福祉サービスを受けるためのベースがそこにあると思います。そういう行事のない国で地域包括ケアのようなしくみを取り入れようとしても難しいでしょう。日本の大切な力だなあと思います。

(鈴木)今年何か印象に残った行事はありましたか?

(上川)私は2000年に初当選したのですが、その前に1回落選しているんです。その最初の選挙の時、大川地区の諸子沢の白髭神社秋祭りにたすき掛けでご挨拶にうかがい、「まあまあ上れよ」と誘われて、地域の皆さんの輪に入れていただきました。それ以来、20年ぐらい親しくさせていただいています。秋祭りにはなかなか行けなかったのですが、今年久しぶりにうかがいまして、白髭神社境内の隣に新しい公民館が出来たりして様変わりしていたものの、お祭り自体はまったく変わらず、出された食事も変わらず、20年前と同じ温かいおもてなしに感激しました。

(鈴木)大川地区は地域おこしに非常に熱心なところですよね。

(上川)大川は藁科川の上流域にあるんですが、春の大川お茶まつり、夏祭り、大運動会、秋祭りにお月見会や収穫祭と、四季を通じて核となるお祭りがあって、聖一国師生誕の栃沢や湯ノ島温泉など魅力的な地域資源もあります。ぜひ都会の人にも味わってもらいたいなと思います。

(鈴木)なんでも移住促進プロジェクトというのがあるそうですね。

(上川)この地区を20年間、定点的に見てきて、やっぱり高齢化が進み、コミュニティが維持できなくなるという問題が生じています。大川ではお子さんが1人しかいないため、保育園が休園状態なんですね。そこで、地域自ら何とかしようと、市の協力も得て大川移住促進プロジェクトを進め、実際に2組のファミリーが移住してきました。都会生まれの子どもたちが、地域のお母ちゃんたちに囲まれて、イキイキしていましたが、閉園になっている保育園をなんとかしてもらいたいという声も聞きました。

確かに子育て中の若いファミリーにとって、保育園があるかないかは大きな選択基準でしょう。移住促進を訴えながら保育園は閉園状態というのは問題で、積極的に投資をして保育園の扉を開けて、いつでも来てくださいという条件提示をしなければ、移住先として選ばれないと思うのです。中山間地で子どもが少ないから閉園するではなく、逆にその部分を厚くする。そういう情報は若い世代ならインターネットですぐに見つけますので、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。

(鈴木)ほかに何か面白い行事は?

(上川)用宗水軍祭りに行ってきました。

(鈴木)ニュースで見ました。水軍のお祭りがあったんですね。

(上川)昨年から始まったお祭りです。去年は行けなかったので今年は楽しみにうかがいました。戦国期の今川氏、武田氏の時代に、持舟城で活躍した「向正重(むかい・まさしげ)と向井水軍」にちなんだもので、用宗の歴史資源を生かした新たなイベントとして始まったのです。水軍をキーワードに家中仮想コンテスト、水軍ウォーク、しらす干し目方当てコンテストなど、用宗らしいプログラムでした。子どもたちが鎧や甲冑を手作りで作って着込んだ姿が可愛らしくて、変に立派な衣装や甲冑よりもよほど魅力的でした。

(鈴木)町民総踊りの「長田音頭」というのがあったそうですね。

(上川)最初に「用宗音頭」というのを作ろうと、ダンス指導者の内山房子先生が振り付けしていただいて出来たそうです。その後、お隣の広野でも「広野音頭」を作ることになり、一緒にして「長田音頭」にしようということになったそうですよ。幼稚園児から最高齢94歳のお年寄りまで世代を超えた町民の皆さんで盛り上がりました。

(鈴木)用宗にお城があって水軍が活躍していたなんて、あまり知られていない歴史ですよね。

(上川)用宗駅を降りると、裏手に小高い丘陵があります。今は用宗城山町という町名ですが、そこにもともと、船を持つ城と書いて持船城(もちぶねじょう)があったのです。眼下に駿河湾を見下ろし、駿府の町も一望できることもあり、東海道の山越えにある丸子城と並んで、海側の街道の要衝だったようです。

今川氏の属将であった一宮元実によって築城され、駿府を守る重要な出城として重用されましたが、今川氏が衰退すると、武田信玄らによって奪われました。その後、武田水軍の城としての機能を持ち、現在の用宗駅付近が舟溜りとして使われたらしく、「持船」という名前になったそうです。やがて武田と徳川の争いになり、天正10年(1582年)に徳川軍に降伏。廃城となりました。

(鈴木)水軍は武田氏が作ったんですか?

(上川)私も用宗という地名が「持船」から来ているということを初めて知りました。今川から持船城を奪い、念願の海を手に入れた信玄は、今川水軍の将であった岡部貞綱に武田水軍を組織させたのです。岡部貞綱の招きに応じて伊勢からやってきた向井伊賀守正重が持舟城主となり、向井一党は持舟城を向井水軍の根拠地として武田水軍の一翼を担うことになった、ということです。武田と徳川の激闘が繰り返された時代は、遠州高天神城への補給物資の海上輸送に向井水軍も活躍したものと思われます。

(鈴木)私、「村上水軍の娘」という本を読んで戦国武将と海運を制する豪族との駆け引きにワクワクしましたが、用宗にもそういう歴史があったんですね!

(上川)歴史と現代とで物凄いキャッチボールをやっているんです。専門家がやってきてパネル展示をしてこれこれこういう歴史がありますよ、と話して終わりではなく、住民自らキャッチボールをする、これが大切ですね。たぶん来年にはまた新しい企画や発見があるでしょう。

(鈴木)歴史というのは地域おこしにとってオンリーワンの種ですね。

(上川)静岡には今川、徳川、武田と名だたる武将が活躍し、歴史を刻んでいった。ほかの地域でこれほどの歴史的財産はないと思います。まだ十分に掘り起こしがされていないだけなんですね。2020年東京オリパラを控えて東京は盛り上がっていますが、静岡は東海道沿線の中でも大きな宿場町ですし、天下泰平を築いた徳川家康公の居城があった場所ですから、ここをおもてなしの拠点にしていきたい。ぜひとも駿府96ケ町それぞれの町の良さを掘り起こしてほしいですね。

(鈴木)陽子さんのような方が、それぞれの町を回って仕掛けをしていってほしいのですが。

(上川)さまざまな地区のイベントを毎年回らせていただくと、去年と今年で違うところや工夫の跡が見えるんですね。変わらないことも大切ですが、新しいものをプラスして現代的な発想で表現したり発信することも大事です。

静岡はこれからの日本の都市を海外の人に理解していただく際のアンテナになりますよ。京都などは定番として大きくなり過ぎています。その点、静岡は埋もれた魅力がまだまだたくさんあります。全国の都市を回らせていただくと、その町と静岡に何かつながりがないか探し、ちょっとでもご縁があれば歴史を紐解いてみるんですよ。大御所時代は大航海時代でもあり、全国他都市とのつながりも必ずあります。そんな歴史にスポットがあたり、地域に対する理解や愛着が深まることを期待しています。

(鈴木)港があったという点だけでも外とのつながりを期待させますよね。用宗の水軍祭りも良い事例です。

(上川)外とのつながりということで言えば、実はデンマークの公文書館とのご縁をきっかけに日本とデンマークの歴史調査が進み、東京の国立公文書館で国交150周年記念の展覧会が開かれるのですが、その際、徳川慶喜公ゆかりの品が出てくるのです。今調査中ですので詳しいことはまた後日お話します。

      ♪ 

(鈴木)今日はお祭りのお話で盛り上がりましたが、陽子さんがどんなお祭りに参加されたか

陽子さんのFBで拝見しています。最近頻繁に更新されるようになりましたね。

(上川)実はiPADで写真を撮っているんですが、初心者ですのでFBにうまく投稿させられなくて格闘しております。でもすっかりハマっていますよ。自分目線で撮った写真で、出来るだけいろいろな場所を紹介したいと思っています。

(鈴木)秘書さんではなくて陽子さんご自身が写真を撮って記事を書いておられるんですね。

(上川)そうです。自分の顔は誰かに撮ってもらうんですが、地域の中でこれを紹介したいと思う魅力的なアングルがたくさんあって、素人ですが頑張っています。

(鈴木)先ほどの慶喜さんとデンマークのお宝情報も、ぜひFBで発信してください。

(上川)新しい出会いや出来事があったときは出来るだけお知らせしたいと思います。さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、本当にありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

 

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