次の視察先は、ザンビア大学獣医学部。ザンビアでは、植民地時代、獣医師は宗主国イギリスの大学で教育していたため、独立後国内に教育機関が切望されていました。そこで、日本のODA援助資金により、ザンビア大学に獣医学部が建設され、北海道大学獣医学部が教育面での協力をすることになりました。現在、第一期・二期卒業生のジェイコブ・ムワンザ氏と アーロン・ムウイネ氏が、それぞれザンビア大学学長と獣医学部長に就かれ、大活躍されています。現在、日ザンビア国際交流は一段と進み、学部施設には、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターザンビア拠点と北海道大学ルサカオフィスが置かれ、エイズ、鳥インフルエンザ、エボラ出血熱、ジカ熱などの感染症の対策拠点になり、周辺各国からも期待が寄せられていました。輩出された獣医師の先生方は、家畜検査官として各地域に配置され、安全安心な食材として、ザンビアビーフも輸出可能になっています。多くの食材は南アから!のザンビアの食糧事情を考えると、日本の国際貢献の成功事例といえましょう。

