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ラジオシェイクradioshake

第39回「女性活力特別委員会の活動報告」

<かみかわ陽子ラジオシェイク  2013年5月21日オンエア>

上川)リスナーのみなさん、こんばんは。上川陽子です。

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。よろしくお願いいたします。今日は、陽子さんが座長を務める「女性活力特別委員会」にちなんだお話をうかがいたいと思います。安倍内閣の成長戦略でも注目されていますね、女性パワーの活用。

上川)女性の活躍は、安倍内閣の成長戦略の中核だと、先月、首相自ら「成長戦略スピーチ」で語られましたね。「社会のあらゆる分野で2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%以上とする」という大きな目標。かつて福田政権時、私も大臣を務めていましたが、このときから“2030目標”として掲げていました。今回は経済3団体にも、「全上場企業において、積極的に役員・管理職に女性を登用していただきたい。まずは、役員に、一人は女性を登用していただきたい。」と具体的に要請されました。

(鈴木)自民党の要職にも女性2人を登用し、模範を示したかたちになりましたね。

(上川)現実には、日本の社会でいまだに多くの女性が働き盛りの30~40代に、育児をとるか仕事をとるかという二者択一を迫られている現実があります。今回の成長戦略では「待機児童解消加速化プラン」「3年間抱っこし放題での職場復帰支援」「子育て後の再就職・起業支援」の3つを掲げました。

(鈴木)そのスピーチでも印象に残ったのが、子育て後の起業支援、というところでした。私の回りにも子育て経験を活かして自ら事業を始めた女性がいますし、子育て経験が就職の際にマイナスではなく強みになったというケースもあります。

(上川)本当に、子育てに専念する経験も、貴重なものですね。首相もおっしゃっていましたが、子育てそれ自体が、一つの「キャリア」として尊重されるべきものだと思います。

私が座長をしている女性活力特別委員会でも「外出先でも授乳できる授乳服」を開発して会社を立ち上げ、20億円規模の新たな市場を開拓した女性を講師に招いたんですよ。MO−HOUSE(モーハウス)の光畑由佳さんです。

光畑さんは、お茶の水女子大学被服学科を卒業後、キュレーター、編集者を経て結婚・出産されたのですが、2人目を出産した1997年の夏、電車の中で泣き止まない子どもに、車内での授乳をせざるを得なかったときの経験・・・授乳という自然な行為が母親たちの行動を拘束しているという違和感が、起業のきっかけになったそうです。

「産後の新しいライフスタイル」を提案しようと、一人で、自宅で授乳服を作りはじめ、イベントを開き、共感してくれる母親たちや助産師さんたちが集まって次第に活動の輪が広がっていきました。モーハウスは完全「子連れ出勤」OKだそうです。全社員が女性です。私は「ワークライフバランス」という憲章と行動指針を打ち出しましたが、むしろ「ワークライフミックス」だとおっしゃっていました。

(鈴木)静岡にも、オシャレなおんぶひもの企画販売で有名な「北極しろくま堂」園田正世さんがいますね。

(上川)園田さんのおんぶひもも、光畑さんの授乳服も、子育てを経験した女性ならではの斬新な目線は、新たな商品やサービスにつながる「可能性」に満ちたものです。女性経営者同士で情報交換や人脈づくりが広がっているんじゃないでしょうか。

この2人のように、子育ての経験を活かし、この機に自分の会社を立ち上げようという方には、起業・創業時に要する資金援助も用意していきたいと考えています。また育児休業ではなく、一旦会社を辞めて、長年子育てに専念してきた皆さんにも、新たなインターンシップ事業や、トライアル雇用制度を活用して、再就職を支援していきます。

(鈴木)話が前後しますが、女性活力特別委員会ってどんな活動をしているんですか。

(上川)女性活力特別委員会は、自民党の高市政調会長の下で作られた初めての委員会です。地域や企業で活躍している多くの働く女性たち、また、残念ながら子育てなどを機に社会での活躍から遠ざかっている女性たちに対する「応援団」の役割を担う会です。3月末に第1回会合を開いて以来、さまざまな検討を積み重ねてきました。とりあえず、6月中を目処に新たな方策を提言としてまとめる予定で、今、大車輪で作業をしているところです。

(鈴木)ここ静岡でも、園田さんのようにベンチャービジネスに成功した女性、海外に活躍の場を広げる女性、子育てや農業など本当に地域に密着し、身近な課題に真摯に取り組む女性など、さまざまなステージで女性が活躍しています。そういう人々を、国を挙げて応援しようというわけですね。

(上川)そうなんです。私も、浪人中の3年4ヶ月、地元にはりついて、そういう女性たちの姿に、間近に接してきました。女性たちの活動を後押しするために、国では何が出来るのか、じっくり考える時間がありましたので、晴れて、この委員会で「政策の応援の束」としてまとめていこうと、張り切っているところなんですよ。

3月28日の第1回目会合では、東日本大震災の被災地で活躍されている女性たちの事例について関係省庁からご説明いただきました。被災地では生活再建・復興のために女性が活発に活動されています。その方々をお招きしてお話をうかがいました。

(鈴木)どんな活動ですか?

(上川)国の緊急雇用創出事業を活用し、岩手県の野田村、宮古市、大槌町、大船渡市の4か所で、東日本大震災で被災した女性を雇用し、主に仮設住宅で暮らす避難者に対する買い物代行を行うビジネスです。「NPO法人参画プランニングいわて」という団体が行っています。

日用品、食料品、雑貨など買い物の代行を1回につき100円で実施するのですが、同時に安否確認をし、何を買ったかというリストから栄養バランス等をアドバイスするなど、単に買い物をする以上のきめ細やかな生活全般の支援を展開しているんです。被災者を定期的に訪問することで、特に高齢者の安否確認や孤立・自殺の防止につながるというメリットがあります。

また、支援するスタッフも被災者であるため、訪問する方々と経験や気持ちを共有できたり、現地の言葉で円滑なコミュニケーションがとれる、というのが大きいですね。中には、行く行くは自分でお弁当屋さん事業を企画したいと言っている人や、グループホーム事業を立ち上げたいと思っている人、地元で事業展開している企業で勤めたいなど、スタッフ自身が次のビジネスチャンスを意識して仕事をしているそうです。

(鈴木)被災者同士の助け合いの中から、新たな自立、ビジネスの芽を育てていく、という点が素晴らしいですね。

(上川)災害時に女性目線を大事にしなければならないというのは、以前の阪神淡路大震災のときに経験しています。阪神淡路大震災時には仮設住宅でいろいろなできごとがありました。お母さんが授乳をするとき、外の目があって困った、女子のトイレがなくて困った・・・。中には、性的暴力などの犯罪も起きていたのです。防災への女性の視点はとても大切で、私も大臣の時、「中央防災計画」のなかに、新たな柱として、女性の役割をいれました。

東日本大震災の被災地では、“阪神淡路の教訓を生かすことができた・不十分だった”という検証を行うNPOの活動もあります。

静岡で暮らす私たちも、日頃から女性も、また子供たちも、そうした教訓をよく勉強し、しっかりとした活動ができるように日々訓練をしていく必要があるでしょう。

(上川)女性活力委員会第2回委員会では、森まさこ女性活力・子育て支援特命担当大臣にもご出席いただき、女性の活躍を促進するために各省庁で取り組んでいる施策を棚卸ししていただくということで、8つの関係省庁よりご説明いただきました。

第3回女性活力特別委員会では、先ほどご紹介したモーハウスの光畑由佳さんと、農業分野で活躍されている千葉県の平野佳子さんをお招きしました。

平野さんは、JAちばみどり旭胡瓜部会内に女性9人で「ハート倶楽部」を結成され、女性の視点を生かしたハート型きゅうりの生産、販売促進活動に取り組んでおられるんですよ。

(鈴木)ハート型のきゅうり、東京の何かのイベントで見たことがありますが、女性のアイディアだったんですか。

静岡で暮らす私たちも、日頃から女性も、また子供たちも、そうした教訓をよく勉強し、しっかりとした活動ができるように日々訓練をしていく必要があるでしょう。

(上川)一見すると普通のキュウリですが、成長5センチぐらいのときに型にいれると型通りのかたちになるんです。輪切りにしてみると、断面がなんともかわいらしいハートとスター(星)型をしています。品種改良によって生まれた、自然にハート型やスター(星)型になるキュウリではなく、品種はスーパーなどで販売されている一般のキュウリと同じです。まだキュウリが小さいうちにハート型やスター(星)型のケースを付けることで、断面がそのとおりの形になるそうです。

(鈴木)味は普通のキュウリと同じってことですね。

(上川)とてもみずみずしくて美味しいですよ。お星様の形をしたキュウリを使って7月7日の七夕のサラダに天の川を描いたり、ハート型キュウリを使用したサラダでバレンタインデーに愛を伝えたり、大切な日のサラダを特別メニューに変身させてくれるまさに魔法のアイテムですね。

(鈴木)最近、ごはんや海苔やおかずでアニメのキャラクターやイラストを描くキャラクター弁当とかデコレーション弁当って流行っていますけど、そんなブームにぴったりですね。やっぱりふだんお弁当を作る女性ならではのアイディアなんですね~。

(上川)「キュウリが苦手だった子供が食べてくれた」という喜びの声もあるそうですよ。

平野さんは、平成24年度農山漁村男女共同参画優良活動表彰で農林水産大臣賞を受賞されました。この賞は、農山漁村で男女共同参画の取り組みを推進していくため地域リーダー、とくに若手の女性リーダーと、女性の参画を積極的に推進している組織などに贈られるものなんですが、平野さんはJAの中で女性だけの「ハート倶楽部」を結成し、初代会長となってハート型キュウリの生産、販売促進活動などに取り組んだことが評価されました。

(鈴木)・・・てっきり個人生産者か流通業者の発案かと思ったら、JAの女性たちだったんですか。

(上川)JAをみくびってはいけません(笑)。若い力がどんどん伸びているんですよ。彼女はもともと看護師だったんですが実家の農家を継ぐことになり、お父さんとは家族経営協定をちゃんと結んで就農したそうです。

家族経営協定とは、個々の農家で、働きやすい就業環境などについて、家族間の十分な話し合いに基づき、取り決めるというものです。日本の農業は、家族単位で農業を営む家族経営が大宗を占めていますね。家族だからこその良い点がたくさんがありますが、経営と生活の境目が明確でなく、役割や労働時間、報酬などの就業条件が曖昧になりやすく、そこから様々な不満やストレスが生まれがちです。家族みんなが魅力的でやり甲斐のあるものにするための環境を整備することが必要になる。そういうことを、家族できちんと話し合った上で農業の世界に入ったしっかりモノの女性で、サラリーマンだった彼女の夫も会社を辞めて就農したそうです。

(鈴木)なるほど、平野さんの働き方そのものもお手本になりそうですね。

(上川)JAちばみどりでは、農業ICTクラウドサービスを積極導入しています。ICTとは情報通信技術、インフォメーション&コミュニケーションテクノロジーのこと。クラウドとはネット上にデータを蓄積しておくことですね。農業分野では、遠隔地からハウス圃場内の温度・湿度・炭酸ガス量・日照時間・土壌温度・土壌湿度などを計測できるセンサーを設置し、データをクラウドに集約するという手法が進んでいます。

異常があればスマートフォンで知らせてくれるので、家事をしながらきめ細かな管理を行えます。平野さんのように忙しい女性にとっては作業効率が格段に向上するようです。遠隔地から制御できるようなシステムが加われば、農業ICTは高齢者が農業を続けられる可能性を広げてくれます。

(鈴木)女性がそのお手本を示したというのは嬉しいですね。

(上川)第4回委員会では、各界で活躍する女性からのヒヤリングと言うことで、日本IBMダイバーシティ&人事広報部長の梅田惠さんと、NPO法人参画プランニング・いわて副理事長兼事務局長の田端八重子さんからそれぞれ取り組みをお聞きしました。

参画プランニングいわては、冒頭にお話した被災地での買い物代行業を実践する団体ですね。日本IBMの梅田さんからはワーク・ライフ・インテグレーションの取り組みをご紹介いただきました。

(鈴木)ワーク・ライフ・インテグレーションとは、聞きなれない言葉ですね。ワーク・ライフバランスとどう違うのですか?

(上川)ワーク・ライフ・バランスというのは、基本的に仕事とプライベートは別々のもので、いわば、ONとOFF、そのバランスをいかに取るか、という考え方です。ところがインテグレーションとは「統合」「融合」という意味です。仕事とプライベートを分けず、その人自身の生活スタイルやキャリアに応じ、自己責任で一日の時間のやりくりを考える。真弓さんはフリーランサーですから、まさにそれを実践されているんじゃないですか?

(鈴木)確かに。ONとOFFの境がないですね。

(上川)1年前の日経新聞に日本IBMの橋本孝之社長の「仕事と生活を統合せよ」というインタビュー記事が載っています。社長のコメントを紹介しますと、

「ワーク・ライフ・バランスはわが社では死語になりつつある。昼はオンで夜はオフという考え方ではグローバル競争に勝てない。24時間対応が迫られており、1日の中で細かくオン・オフを切り替える必要がある。

「私は早朝にメールをチェックし、1時間ほどジムで汗を流してから出勤する。夕方に数時間プライベートな時間を過ごし、夜9時ごろからはニューヨークとの電話会議といった生活だ。子育て中の社員も1日に何度も切り替えをする。『ワーク・ライフ・インテグレーション(統合)』を進めなければならない」

「時間と場所に縛られない働き方の導入を進めている。フレックスタイムなど用意した15通りの働き方を社員は選べる。既に社内の固定電話番号をもたないモバイル勤務の社員が7割を占める」

「ただし部下をどう評価するかが課題。コミュニケーションを密にとり、的確に目標設定をする必要があるが、それが難しい部門もある。また、営業職では結婚・出産で内勤に変わる女性が多かった。工夫すれば女性も営業で働き続けることはできる。夜の接待は昼のランチに変えればよい」

「人生には仕事、家庭、趣味という『3本の矢』が必要だ。仕事で失敗しても、残りの2本があれば支えとなる。2本の矢は仕事のアイデアも膨らませてくれる」

「よき企業市民たれと、社員にはボランティアを推奨している。最近は新興国への社員ボランティア派遣にも力を入れている。こうした活動も社員と会社の成長を支えるビタミンとなる」

この考え方を会社で実践されているんです。日本の企業風土に定着するかどうかはわかりませんが、世界の企業がこういう働き方にシフトしている中で、日本だけ旧態依然のまま、というわけにはいかなくなるでしょう。

(鈴木)ただ日本の企業でそういう考えが定着するには時間がかかりそうですね。

(上川)日本独自の働き方として長時間労働があります。これにしっかりメスを入れていかないと、ワーク・ライフ・インテグレーションまで進まないのではないか、と思っています。女性活力特別委員会の中でもこのことをしっかり意識し、日本の企業風土全体を変えていきたい、委員会の提言がその起爆剤になればと思っています。

(鈴木)女性の活力から見えてくるものって本当に大きいですね。ワーク・ライフ・インテグレーション、ひとつ勉強になりました。

(鈴木)今日は女性活力特別委員会の活動についてうかがいました。いやあ、日本には綺羅星のごとく輝く女性がたくさんいますねえ。

(上川)今日はご紹介できませんでしたが、静岡の中に優秀な社会起業家がたくさんいます。女性ならではの着想、着目点、これらは社会を変える大きな芽になっています。ただし、女性が苦労して立ち上げたビジネスを、大手がさらってしまうという例もあるようです。ビジネスを生んで育てていく、それぞれの段階に応じた支援を考えていきたいと思っています。

(鈴木)毎回お願いしていることですが、女性リスナーの方から、自分の仕事や暮らしの中で不便を感じることや、身の回りで気になったなど、いろいろな声を寄せていただきたいですね。

(上川)そうですね。今は、このラジオシェイクがみなさまの声をいただく大切な窓口になっています。ぜひお待ちしています。さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、ありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

 

法務大臣 活動記録 2017.8.3~、2014.10.21~2015.10.7 総務副大臣 活動実績!

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