かみかわ陽子のラジオシェイク第19回オンエア(1)コーラス指導者

 7月3日(火)18時30分から19時まで、FM−Hiでオンエアの内容を2回に分けてご紹介します。

 

 


 

(オープニング/高田梨加) 陽子さん、こんばんは。


 

 

(上川)こんばんは。上川陽子です。


 

 

(高田)7月に入りました。本格的に節電の夏が始まりますね。


 

 

(上川)昨年は計画停電という非常手段を採らざるをえない状況で、ある意味、節電やエコへの意識がグーンと向上しましたね。


 

 (高田)身近なところでは、クールビズが、スーパークールビズに発展しましたよね。


 

 (上川)日本人は変化への対応というか、順応する力があるんですね。政治にも変化への柔軟でスピーディーな対応が求められていると思うんですが・・・。


 

 (高田)陽子さんは日頃、どんな節電の工夫をされているんですか?


 

 (上川)とにかく「まめに電気を消す」。これに尽きると思います。昨年、富士宮で地震が起きたとき、一時大谷の周辺地域が停電しました。その時、ろうそくの灯をともして、夕食の支度をし、家族で食卓を囲みました。暗いから早く寝ようということになって・・・。朝は早いおめざめ、早寝早起きこそが、最大の節電であることを実感しました。


 

 (高田)健康にもよさそうですね。ではここからは聞き手のコピーライター鈴木真弓さんにバトンタッチいたします。


 

 

  ♪
 

           


 

(上川)改めまして、リスナーのみなさん、こんばんは。上川陽子です。


 

 (鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いいたします。さて今日は学校教育から生涯教育まで幅広く、教育についてうかがおうと思います。


 

(上川)まゆみさん、まずはちょっとこのコーラスを聴いてみてください。


 ♪


 

(鈴木)荘厳なミサですね、海外の著名な合唱団か何かですか?


 

(上川)これね、日本の中校生の合唱部の歌声なんですよ。


 

(鈴木)えっ、中学生?


 

(上川)福島県の郡山第二中学校合唱部です。この合唱部は2003年ら2008年まで全日本合唱コンクール中学校部門混声合唱の部で、全国大会6連覇を達成した名門校なんです。2008年度には、NHK全国学校音楽コンクール、声楽アンサンブルコンテスト全国大会と合わせて三冠を遂げているんですね。昨年もNHK全国学校音楽コンクールで全国4連覇を果たし、全日本では9年連続全国大会金賞に輝いています。


 

(鈴木)すごい、合唱では日本一の中学校なんですね。


 

(上川)私も小学校の頃、合唱をやっていたので、子どもたちのコーラスには思い入れがあるんですが、この学校の合唱を映像で見て聴いた時は鳥肌が立ちました。


 

(鈴木)あれっ陽子さん、横内小学校で合唱部だったんですか?


 

(上川)私が通っていた頃、横内は合唱の強い学校だったんですよ。顧問の北島先生という先生が熱血指導してくださいました。NHK合唱コンクールにも出ましたし、新聞社主催のコンクールでも入賞したんですよ。


 

(鈴木)へえ、知りませんでした。私は陽子さんより10年ぐらい後に横内小へ通っていましたが、合唱よりも体育に熱心なイメージでしたよ。体育の授業を、よその学校の先生方がよく視察に来ていました。


 

(上川)小学校、中学校、中学校あたりのクラブ活動って、指導する先生によって大きく変わるんですね。合唱が得意な先生がいれば自ずと強くなり、運動に強い先生に代われば授業や部活のレベルも向上するでしょう。郡山第二中学の場合は、顧問の小針智意子先生という方が、素晴らしい指導者のようです


 

(鈴木)10代の頃の、心身ともに柔軟で、いろんなものを素直に吸収できる時代に、よき指導者に出会うって本当に大きいですね。


 

(上川)この中学校の奇跡的な歌声の秘訣については全国的に注目されているようですよ。小針先生は、子どもたちを指導するポイントとして「決してテクニックではない」とおっしゃっています。「とにかく誠実であること。コツコツ努力すること」とおっしゃっています。
 実際の指導では、「ここからは飛行機が離陸する音、除雪車が動く音・・・」というように具体的にイメージさせるんですね。そんな地道な努力の積み重ねで、まったく合唱経験のない中学生でも、1年であれだけ歌えるようになるというのです。


 

(鈴木)コンピュータ世代の今の子どもたちが、コツコツ練習やすぐに結果が出ないことにイライラしないのかと思ってしまいますが。


 

(上川)そういう部分に、教育者のスキルが求められているのでしょう。子どもたちの育ちに合わせて、地道に指導するというのは、学校の先生にも時間や忍耐力が必要ですね。たぶん小針先生は生徒にとても人気のある先生だと思いますが、学校側も、指導者が十分な時間をもって、じっくり指導できる環境づくりに努められたのだと思います。


 

(鈴木)公立の学校の場合、先生の定期異動というネックがあると思いますが。


 

(上川)小針先生は2010年に郡山第五中学に異動されていますが、この学校もなんと小針先生が来て1年目に全国大会へ出場するほどレベルが上がったそうです。一人の優れた指導者によって、郡山市内の中学校の合唱レベル全体が底上げされるとしたら、本当に素晴らしいことです。


 

(鈴木)静岡にもそんなスーパー指導者が現れないでしょうかねえ!。


 

(上川)そうなると、現役の先生方の意識改革、ひいては、教育者を目指す若者の意識改革というところに話は広がっていくでしょう。教育というのは受けるもの、与えるもの両方に必要なものですね。

(つづく)
 

 


 

          
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