新年のご挨拶
美しい富士を仰いで
美しい富士の雄姿を仰ぎ、身の引締る新年を迎えました。希望に満ちた年でありますよう、心からお祈り申し上げます。
昨年は、3.11東日本大震災に激しく揺れ続けた一年でした。東北の人々は、失われた悲しみと闘いながら、立ち上がろう、生き抜こうと、今も決死の努力を続けています。
かれらの足を引っ張っているのは政治ではないか。阪神淡路大震災の教訓を生かせば、もっと早く設置できたはずの「司令塔」が、今年の2月にようやく日の目をみるというのだから。
今年は何としても、国民が一丸となって、東北の復興と日本の再生へと前進しなければなりません。その目標に向かって、一人ひとりが情熱を傾け、それぞれの持ち場で、もてる力を最大限発揮し、行動していかなければなりません。
民主主義の困難なプロセスを乗り越えて
今年は、大きな政治決断を要する課題が目白押しです。景気と雇用、社会保障と税の一体改革、消費税、TPP、沖縄米軍基地、東・南シナ海の海洋権益・・・。国論を二分する待ったなしの政治課題が、次々と決断を迫っています。
日本の国内問題も、各国の政治情勢や経済・金融のグローバルな動きと密接に連動しています。だからこそ政治家は、より深く先を読み、方針を明確にし、具体的戦略を国民に訴えかけ、理解を仰ぐプロセスを大事にしなければなりません。こうした民主主義の王道を歩まなければならないのです。
いざ、「坂の上の雲」をめざして
「簡単明瞭」の4文字を掲げ、時代の先を突き進んだ、秋山好古・真之兄弟の「坂の上の雲」。今目覚めるべきリーダーの本分と心得、今年こそ、わたしの「坂の上の雲」をめざし、前進してまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
上川陽子