〜すんぷ時の会・第2回勉強会に参加して〜
「万年時計」のお話です。からくり儀右衛門こと田中久重翁(1799〜1881)が、3年かけて生み出した何とも不思議なこの時計は、今、国立科学博物館に収蔵されています。
完成はペリー来航3年前の1851年、久重翁52歳の時でした。その後、久重翁は佐賀藩のお抱え技術者として、日本初の蒸気機関車、蒸気船をつぎつぎに開発。76歳にして、東京に田中製作所を開設、後の東芝は平成の今、グローバル企業として日本経済・産業を支える企業グループに成長しました。
明治の時代が生んだ天才エンジニアとして、異彩を放った田中久重翁。一人の人間の<考える力>が、時代を大きく動かした偉業に、私の心は大きく揺さぶられ続けています。