寒い冬もようやくひと山越えて、春ももうすぐそこです。
3.11東日本大震災発災から丸1年、「静岡の水を福島の子どもたちに送ろう」を合言葉に、月1回のスクランブル交差点での募金活動も、お蔭をもちまして途切れなく続けることができました。
福島原発民間事故独立検証委員会が、官邸・東電関係者300人ヒアリング調査の結果をもとに、最近発表した報告書によれば、当時菅 直人首相を筆頭に、官邸が『極度の情報錯綜とパニック』に陥り、現場に無用な混乱を招いた結果、事故の危険性を高めたことが浮き彫りにされています。
危機の時こそ真価が問われる指導者のリーダーシップ。期待とはあまりにかけ離れた振る舞いぶりに、怒りと同時に嫌悪感すら覚えます。しかも、世界的大参事の教訓を未来に活かすために残すべき、大切な当時の意思決定の記録(公文書)が残されていないというのですから。今後さらなる徹底的な事故解明を尽くすこと以外、大参事で生命をなくされた皆さま、被災された皆さまへの鎮魂はありえません。
静岡では、若者世代が、ココロを繋ぐ「ふくしま❤(はーと)プロジェクト」を立ち上げてくれました。皆さまのご参加を、心からお待ちしております。(上川陽子)