9月19日、静岡県グランシップで、劇団わらび座の記念公演「アテルイ」が上演されました。東日本大震災復興支援と銘打った今回の公演は、一昨年の「義経」、昨年の「カンアミ伝」に続いて3回目。3.11の大震災に見舞われながらも、悲しみ・苦しみにじっと耐え、互いに思いやりながら復旧・復興へと前進しようと懸命な東北人の姿、その原風景ともいえる、歴史的な出来事をテーマに見事な公演でした。征夷大将軍坂上田村麻呂率いる大和朝廷軍に、迎え撃つアテルイ率いる東北の蝦夷軍。自然を愛し、平和を愛する部族が、20年の戦乱の末にたどり着いた先には・・・。蛮族と蔑まれた蝦夷軍の頭領として、尊敬され、愛されたアテルイを中心に、ともに戦い抜く人々の魅力あふれる人物像に、魅了され続けた公演でした。
冒頭、今回の静岡公演を支えてくれた、「東日本大震災の復興を支援する会」の代表として、一言心からの感謝の意をこめてご挨拶をさせていただきました。(陽子)