年金制度改革「自助・共助の精神」を励まし、信頼される政治を目指して情熱だより 2005 年 6 月号
木々の緑鮮やかな生命の躍動を感じる季節となりました。皆さまお元気でお過ごしでしょうか。現在、通常国会の会期中で、私は連日静岡と東京を往復しながら大変あわただしい日々を過ごしております。皆さまのご支援とご期待にお応えすべく国政に臨んでおります。
世界に誇れる国民皆保険・皆年金制度を維持したゆまざる改革を
さて、私は自民党の「社会保障制度調査会」(会長 丹羽雄哉先生)の「年金改革小委員会」事務局長として、年金問題に取り組んでおります。国民一人ひとりの「自助」・「共助」(世代間の相互扶助)を基本とする社会保険制度の枠組みを維持し、「安心」の最も根幹をなす年金制度を持続可能で公平なものへと改革するために力を尽くしてまいります。
昨年の通常国会では、年金の未加入・未納問題や社会保険庁の不祥事もあって冷静な議論ができませんでしたが、今国会では衆参両院与野党の議員からなる合同会議を設置し、今年秋までに年金制度改革の方向付けを行なうこととなりました。
年金改革論議には女性の視点が不可欠との指摘もあり、私は二回目の合同会議に自民党幹事長の代理として出席しました。制度見直しの論点は数多くありますが、専業主婦のいわゆる「第3号被保険者」問題や女性パートの「国民年金強制加入」問題などについては、女性が置かれている多様な状況を踏まえつつ、もっとも望ましい姿を追求していくつもりです。また、年金一元化については厚生年金や共済年金といった「職域年金」一元化の実現を目指し、さらには国民年金を含めた一元化についても徹底した議論を行なうつもりです。
年金改革の基本は、堅実な生活設計を立て真面目に保険料を払ってきた皆さんが将来に対し不安を抱くことのないよう、制度を改めることだと考えております。また長期的には少子化の進行に歯止めをかけ、世代間の不公平感を払拭することが年金制度を維持する上で極めて大切だと考えております。 最後に、日本社会がさまざまな困難に直面している今日、国民一人ひとりが「自助努力」を旨とし、誇りをもって生きられるよう、私はお手伝いしたいと考えています。皆さまのご意見をお寄せいただければ幸いです。
|