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かみかわ陽子

活動報告国会活動

 

                        平成16 年12月1日 

犯罪被害者の皆さんへ

 

 本日、犯罪被害者等基本法が参議院本会議において可決、成立しましたことを謹んでご報告申し上げます。一日千秋の思いで基本法の成立を待ち望んでこられた多くの犯罪被害者の皆さん、そして支援団体の皆さんに心から敬意を表します。この法律は、困難な状況にある皆さんの長年にわたる勇気ある行動によって勝ち取られたものです。

  私は本年2月、自民党司法制度調査会「経済活動を支える民事・刑事の基本法制に関する小委員会」の副委員長に就任して以来、保岡興治司法制度調査会長および塩崎恭久小委員長のご指導のもとで、犯罪被害者のための総合的施策のあり方について鋭意検討を進めてまいりました。

小委員会では毎回、犯罪被害者の皆さんにご出席いただき、ご意見をうかがいながら、常に皆さんの視点に立った議論・検討を心がけてまいりました。その後の与党内調整や与野党間折衝を通じ、総じて順調に議論の集約がなされ、この度の基本法成立に至りましたのも、皆さんの切実な思いが多くの国会議員の心を動かしたためと確信しております。私自身も皆さんの生の声に接し、皆さんに励まされながら、今日まで全力で走ってまいりました。

 今回の基本法によって、これまで必ずしも明らかでなかった犯罪被害者の皆さんの権利や基本理念が明確にされ、権利利益の保護のため必要となる基本的施策が具体化されるとともに、内閣府に犯罪被害者等施策推進会議を設置し、基本的施策実現のための省庁横断的な組織体制を作り上げることが定められています。従来、個別対応にとどまっていた犯罪被害者の皆さんへの施策に、一本の太い背骨を通すことができたのではないかと自負しております。

 しかし同時に、今回の基本法の成立は犯罪被害者支援のための第一歩に過ぎないとも考えております。今後は基本法で具体化した基本的施策を主軸に定め、犯罪被害者等基本計画を策定して、これを着実に実行していく段階を迎えます。基本計画が真に犯罪被害者の皆さんのための施策となっているかどうか、計画が着実に実施されているかどうかを見守っていくことが、本法案の提案者として、さらには国民の代表の一人として、私に課せられた重要な責務であると考えております。

 

 ここに、世界に誇れる「人権大国・日本」の実現へ向けた私の強い決意を表明するとともに、今後とも一層のご指導・ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げ、私の報告とさせていただきます。

ありがとうございました。

 

衆議院議員 上 川 陽 子

 

 

       11月30日、参議院・内閣委員会に犯罪被害者等

      基本法の提案者として出席し答弁。全会一致で可決。

 

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