第108回IPU会議に参加して　

チリ・サンチャゴ

2003年4月12日

昨年の第107回モロッコ・マラケシュ会議に続き、今年は4月5日から12日まで、チリ・サンチャゴで117カ国約600名の議員が参加して開催されました。日本からは瓦先生を団長に私を含む8人の議員団で参加、日本代表団からの提案と活発な討議を通じて、日本の存在を大いにアピールすることができました。私は前回の会議から女性議員会議調整委員会第一副委員長に就いており、女性議員会議でマラケシュ会議と特別評議委員会（ジュネーブで開催）及び同日のサンチャゴ会議で開催された調整委員会の活動報告を行いました。

ちょうどイラク戦争の真っ只中ということもあって、武力紛争や災害時における女性の役割について熱のこもった討議が行われ、戦争で最初に犠牲になるのは女性と子どもであるという意見が多く出されました。「世界各地の絶え間ない紛争によって、女性と子どもの未来が奪われ続けていることに対する議会人の果たすべき課題を突きつけられた」と実感しました。また、児童の人身売買に関するパネルディスカッションでは、パネリストとして『未来への挑戦〜議会人は何が出来るのか』と題したスピーチを行いました。人身売買のような商業的性搾取をなくすため、実態を正確に把握し、具体的なプロジェクトを積極的に推進していく必要性を訴え、賛同を得ました。

サンチャゴはスペイン統治の影響を今なお色濃く残した美しい街並みが印象的でした。気候は日本とちょうど反対で、初秋のさわやかな季節の中、おいしい魚料理を楽しみながら、世界中の議員と交流を深めることが出来ました。