IPUジュネーブ会議に参加2002年9月
IPUの分担金問題現在、IPUが抱える最大の難問は分担金問題。ここ数年、アメリカ議会が分担金を滞納し、不参加を決めているため、収入が大きく落込み、他の参加国の分担金引上げや支出の削減など、主に財政面の改革を余儀なくされている。そうした中で、アメリカに次ぐ分担金を負担している日本の発言力は極めて大きい。今回は日本代表団がロビー外交を活発に展開した結果、各国一律に分担金を7%増額することで無事決着した。 女性会議では「ジェンダー・パートナーシップ」がテーマに私が副委員長を務める女性会議の主要テーマの一つが、男女の協力・協調をめざす、いわゆるジェンダー・パートナーシップ問題。IPU参加者には、年々女性国会議員の数が増えているが、女性議員がいない国(アラブ首長国連邦、ジブチ、イラク)や、女性議員を国際会議に参加させない国がいくつかある。今回の会議では、そうした国に対しIPU会議での投票権制限など、資格上の制裁を科すべきとの提案が行われた。 日本としては当初、各国の主権を尊重する立場から、制裁を科すことには反対の考えを主張したが、日本以外の各国はいずれも賛成。こうした状況をうけて、私が日本代表団を説得した結果、最終的には日本も賛成することとなった。こうした日本の動きを注視していた他の国々の女性議員たちが、日本の新方針発表後、私のところに駆け寄り説得努力に謝意を表するという、思わぬ感動的場面も見られた。 「アセアン+3」の議員たちと交流
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