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かみかわ陽子

活動報告国会活動

IPUジュネーブ会議に参加 

2002年9月

IPUジュネーブ会議に参加去る9月24〜28日の5日間、スイスのジュネーブで開催されたIPU(列国議会同盟)の評議会および女性会議調整委員会に、日本代表として出席した。メンバーは瓦力先生(衆議院)を団長に、衆参両院から国会議員が2名ずつ計4名のほか、国会事務局から6名。私にとってIPU会議への出席は、3月のマラケシュ総会に続いて2回目。先回、アジア太平洋地域を代表する女性会議第1副委員長に選任されたため、今回は日本代表であると同時に、副委員長としても活動した。

IPUの分担金問題

現在、IPUが抱える最大の難問は分担金問題。ここ数年、アメリカ議会が分担金を滞納し、不参加を決めているため、収入が大きく落込み、他の参加国の分担金引上げや支出の削減など、主に財政面の改革を余儀なくされている。そうした中で、アメリカに次ぐ分担金を負担している日本の発言力は極めて大きい。今回は日本代表団がロビー外交を活発に展開した結果、各国一律に分担金を7%増額することで無事決着した。

女性会議では「ジェンダー・パートナーシップ」がテーマに

私が副委員長を務める女性会議の主要テーマの一つが、男女の協力・協調をめざす、いわゆるジェンダー・パートナーシップ問題。IPU参加者には、年々女性国会議員の数が増えているが、女性議員がいない国(アラブ首長国連邦、ジブチ、イラク)や、女性議員を国際会議に参加させない国がいくつかある。今回の会議では、そうした国に対しIPU会議での投票権制限など、資格上の制裁を科すべきとの提案が行われた。

日本としては当初、各国の主権を尊重する立場から、制裁を科すことには反対の考えを主張したが、日本以外の各国はいずれも賛成。こうした状況をうけて、私が日本代表団を説得した結果、最終的には日本も賛成することとなった。こうした日本の動きを注視していた他の国々の女性議員たちが、日本の新方針発表後、私のところに駆け寄り説得努力に謝意を表するという、思わぬ感動的場面も見られた。

「アセアン+3」の議員たちと交流

「アセアン+3」の議員たちと交流会議期間中、私はアセアン諸国および中国・韓国の女性議員たちとの食事会をたびたび主宰し、積極的に交流を行った。どの国の議員たちも、国内できびしい選挙を勝ち抜いてきた苦労は同じで、すぐに仲間意識が芽生えた。私からは国を越えた女性議員同士の相互理解を進めるため、各国女性国会議員のデータベース作りや互いの国の国会訪問など、具体的な活動を提案した。アジアにおける女性議員たちとの今後の交流活発化に頑張りたい。

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