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かみかわ陽子

活動報告国会活動

新春あけましておめでとうございます

2002年1月

日頃の変わらぬご支援に対し、心から感謝申し上げます。お蔭様で国会議員として2回目の新年を迎えることができました。昨年は4月に構造改革を掲げる小泉内閣が誕生しましたが、特殊法人や医療制度などの改革に向けた動きが11月後半から本格化し、自民党内で激しい議論が繰り広げられました。小泉改革をめぐっては、改革支持派とそれへの「抵抗勢力」といった図式で連日のようにマスコミに取り上げられましたが、これまでのところ国民の支持を唯一の支えに、何とか改革が前進を続けている状況です。

こうした改革への努力は日本再生へのラスト・チャンスとなるかもしれないだけに、私自身も成功に向けて努力を重ねていく所存です。国民の合意を得ながら、基本的な方向を見失うことなく、着実に成果を挙げていかねばなりません。

いよいよ外交活動をスタート

さてこの間、私は8月30日から9日間、衆議院厚生労働委員会の一員として「外国人労働者問題」に関する事情調査のため、トルコ、ドイツ、イギリス3国を訪問しました。出発に先立って、私は浜松市の日系ブラジル人労働者の就業実態調査も行ないました。今回視察の成果は、帰国後、厚生労働委員会での質問および後述の衆議院本会議における代表質問に生かすことができました。

さらに、12月11日から3日間、ソウルで開催された第27回日韓・韓日議員連盟総会に日本側代表団の一員として参加しました。21世紀の韓国を担う若手国会議員たちとの活発な議論を通じ、対アジア外交の難しさを再認識するとともに、過去の不幸な歴史を乗り越え共通の目的に向かって歩まねばならない私たち世代の使命を確認する機会となりました。

11月16日には与党3党を代表し、衆議院本会議において小泉総理に対する代表質問を行ないました。代表質問は私にとってはもちろん、自民党1回生議員34名の中でも初めてという重責でした。しかしこれまでの活動ぶりを高く評価いただいた上でのご指名とのことでしたので、本当にうれしく、また光栄に思った次第です。これからも日々研鑚に励み、志高く、誠意をもって行動して参るつもりです。

「おいしい水」議員連盟を立ち上げ

12月5日には、「未来の世代に『おいしい水』を引き継ごう」を合言葉に、「おいしい水」推進議員連盟(会長:橋本龍太郎元総理)を立ち上げ、事務局長に就任いたしました。

会の趣旨は、わが国文化の底を流れる清冽な水文化の水脈を掘り起こし、その再生と発展に向けて行動を起こすことにありますが、同時に人類共通の財産である「水」をめぐり新たな国際的連携の強化をめざす「世界水フォーラム」(2003年日本で開催予定)を成功させることも目的としています。幸いなことに、私からの呼びかけに対しさっそく56名の衆議院議員の皆さんからご賛同をいただくことができました。

今年は「忠恕」をモットーに

昨年は政治家として多くのことを経験し、また考えさせられた1年でした。お隣の国・韓国への訪問、中国との農産物を巡る外交交渉、戦乱で疲弊したアフガニスタンへの協力のあり方など。これらを考えるにつけ、「忠恕」の大切さを噛みしめる毎日です。

日本の将来を憂慮して止まなかった司馬遼太郎さんは、論語の言葉<夫子(孔子)の道は忠恕のみ>を引用しながら、日本が世界の中で生きていくうえで「忠恕」の姿勢の大切さを21世紀日本への遺言として残されました。「忠」とはまごころ、まじめという意味であり、「恕」とは思いやること、許すこと、と説明しておられます。相手の事情を思いやり、敬意を払うことが大切だということです。しかし「忠恕」は日本外交のみならず、政治家がめざすべき基本的姿勢でもあるでしょう。

この言葉を今年一年よく噛みしめながら、時代に対する責任を果たしていくことをお誓いし、私の新年ご挨拶とさせていただきます。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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