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第135回 「ジェネリック議連、健康長寿社会形成法、宏池会60周年記念事業について」

(5月16日オンエア)         

(上川)リスナーの皆さま、こんばんは。上川陽子です。

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いいたします。今日は新しい議連の話題からまいりましょう。ジェネリック議連というのを立ち上げたそうですね。どういう議連ですか?

(上川)みなさん病気になるとお薬を処方されるわけですが、薬には大きく2つあり、ひとつは創薬・新薬と呼ばれるもの。昨年オプチーボという大変高額な抗がん剤が話題になりましたが、新しい病気に効くお薬を多くの患者さんが求めておられます。新薬開発にはものすごいお金がかかり、大きな投資も必要になり、長い時間を要します。そういう創薬・新薬の世界と、ジェネリックと呼ばれる開発後一定期間を経て特許がなくなり、多くのメーカーが参入できる薬があります。新薬はなかなか高額ですから、同じ効果のあるジェネリックを推進しようと国でも取り組んできました。

現在、市場に流通する薬の80%をジェネリックにしていこうと目標設定しており、いつまでに80%にするか期限を決めていくわけですが、実態は60%ぐらい。以前は30%程度だったのを、かなり力を入れて推進してきました。特許が切れた後ということですから、一斉にジェネリックメーカーが参入します。創薬・新薬が認定されたときと同じ成分ですし、間違えのないよう錠剤に名前を刻印したり、飲みやすい味にしたいといろいろ工夫もされています。

一方で、80%市場になった時、ジェネリックとして処方されたお薬が突然製造中止になったり品質が劣化するようなことのないよう、市場が急速に伸びている今、ジェネリック産業の安定化と安全安心を図っていかなければと考えています。

(鈴木)参入する企業が増えれば増えるほど、価格は競争原理が働いて買いやすくなる半面、そのようなリスクもあるというわけですね。

(上川)ある薬が突然供給できなくなると患者さんへの大きなリスクになります。ジェネリックは海外でも需要が伸びており、アジア市場に向けて日本のジェネリック企業も頑張っていただきたいと思います。

(鈴木)価格面では大いに期待したいところですが、安くなり過ぎるというもの問題でしょうか。

(上川)医療費の削減という意味では期待していますが、供給量の安定化という点とどうバランスを取って行くか、現状をよく分析し、参入企業が途中で撤退ということにならないよう注意していきたいと思っています。あくまで国民本位、患者さん本位のジェネリックです。

(鈴木)陽子さんはすでに医療機器や健康長寿というテーマですでに議連を立ち上げておられますが、これらを含めて大きな政策課題になっていきそうですね。

(上川)社会保障の問題は年金、医療、介護福祉、子育て等、いろいろ取り組んでまいりましたが、健康長寿は幸福に暮らすための目標であり手段でもあります。人として健康で暮らし続けることができる環境づくりを実現するため、今まで取り組んできたことも整理しながら新しい分野にチャレンジしていきたいと思います。

(鈴木)さて先月、健康長寿をテーマにした講演会を開かれたそうですね。

(上川)富山県の黒部に行ってきたんです。富山県選出の宮腰光寛衆議院議員の後援会女性部の「あゆみの会」に呼ばれてお話してきました。300人ほど集まってくださって、黒部市長もいらっしゃいました。女性部の会ということでテーマは『人生100年健康長寿』です。

(鈴木)富山と聞くと富山の薬売りじゃないですが、健康長寿の県というイメージがあります。実際はどうですか?

(上川)健康長寿は国の政策として大きく掲げています。日本人の平均寿命は女性86歳、男性81歳。しかし健康でいなければ長生きしてもつらいものがありますね。平均寿命と健康寿命の差は12歳ぐらいあると言われています。健康寿命を増進していこうとマインドを変えていくために大きく政策も変化しています。

(鈴木)陽子さんもこれまで健康増進法等、法律を作る立場として関わって来られましたね。

(上川)私が当選間もないころから厚生労働分野では、平均寿命と健康寿命の差をできるだけ縮めること、それから日本人の死亡原因トップのガンについて議論されており、健康長寿の一番バッターである健康増進法の成立に私も関わってまいりました。増進法には3つの要素があり、まずは食生活。なんといっても体の健康はバランスの良い食事であるいうことで、食育基本法という法律がその後成立しました。2つめは運動。スポーツ振興法が出来ましたね。3番目は口腔ケア。この3つの柱に対して一つずつ法律を作って推進にあたりました。

加えて疾病対策としてはがん対策基本法。国民の2人に1人がガンにかかる時代ですから、がんにかかっても対応できる法律を作りました。これらが第一ステージですね。

(鈴木)その後、陽子さんは「きんさんぎんさん勉強会」を始められたように、健康長寿というところにシフトされました。

(上川)私が3年間の浪人時代を経て復帰した後、第二ステージを作ろうと取り組んだのが健康長寿です。健康長寿の大前提は自分がそうありたいという意思。自助努力を応援するインセンティブをプログラム法に加えました。地域社会の中で健康を維持するためにはどうしたらいいか、健康とコミュニティをテーマにした議連もつくり、これをベースに社会全体、街づくり全体で個人の健康づくりの環境整備を支えようと健康長寿づくり促進法というのを準備しています。すでに施策は始まっており、ボランティアに参加する、ウォーキングに参加する、JAが取り組む食生活の改善等を参考に社会政策全体に反映させる。そういったお話を「あゆみの会」でしてまいりました。宮腰先生も食育基本法で大変尽力された方なんです。

(鈴木)以前、敬老の会で恐竜の話もされましたよね。

(上川)ティラノザウルスがなぜ強いのか、ですね。今回も講演の最後に、皆さんの印象に残ると思ってお話しました。

(鈴木)口腔ケアの重要性ですよね。あの恐竜の話を伺った後、歯磨きに時間をかけるようになりました。富山の皆さんも実感されたんじゃないですか。

(上川)実は講演で「3食食事をした後、歯磨きをされている人、手を挙げてください」と呼びかけたところ、300人中5~6人でしたかね。

(鈴木)あれ!

(上川)「運動している方は?」と聞いたら30人ぐらいでした。

(鈴木)1割ですか・・・。

(上川)そのぐらいの比率でした。健康長寿社会形成法の中でもテーマになっていまして、一生懸命食生活に気を付けている方やスポーツに熱心に取り組む方というのは全体の3割ぐらいにとどまっているんですね。

(鈴木)生涯を通じてスポーツに親しまれる方は、もしかしたら10代20代の頃にスポーツに取り組んできた経験がある方じゃないでしょうか。私なんか10代の頃まったくスポーツをしませんでしたので、未だに身体に動かすことが習慣化されていないんです。そういう人たちをどうやって町に呼んで運動してもらうか、ですよね。

(上川)そうですね。スポーツに無関心の人にどう関心を持ってもらうのかも研究テーマになっています。いかに自分の健康の大事な要素が『食生活』『運動』『口腔ケア』であるかと認識させること。健康を損ねてやりたいことができなくなってからではなく、外に出て積極的に人とかかわりを持つ。話をすれば口を動かし、脳の刺激にもなる。恐竜の話は全部つながっているんです。

恐竜の口は顎も歯もものすごく硬い。エサを取るためには作戦を立て、仲間が先回りをしたり横からアタックしたりと頭を使って集団で取り組む。恐竜にはそういう知能があったということが化石研究から判明しています。健康を意識して作らなければいけない時代ですから、一人で難しければぜひ仲間で取り組んでいただきたいと思います。

さらにもう一つ言えば、スポーツの世界では浅田真央さんが引退されましたが、彼女おいくつでしたか?

(鈴木)真央ちゃんはたしか26歳ぐらいで引退でしたっけ。

(上川)26歳で引退ですよ。アスリートの世界は種目に応じて身体を作り、激しい訓練をし、競技会で成果を上げて私たちに感動を与えるわけです。真央ちゃんはアスリートとして引退されても、指導者として後進を指導したり一般の人々にフィギュアスケートのすばらしさを伝えていかれるでしょう。アスリートのスポーツと生涯スポーツは、分けて位置付けなければいけませんね。

身体を維持していくためのスポーツの在り方。それにはラジオ体操、でんでん体操、ウォーキング、ランニング等々、一人一人に合わせて取り組めるような施策を地方自治体レベルで進めるべきではないかと思います。まさに日頃のお手入れなんです。顔を洗い、歯を磨くのと同じように、身体そのものも、自分で無理なくお手入れしていくことが大事だと思います。

(鈴木)陽子さん、静岡でもぜひ健康長寿や生涯スポーツを考えるインセンティブになるような講演をぜひお願いします。

(上川)そのような機会を積極的に作らせていただきたいと思います。

(鈴木)ところで陽子さんは自民党の宏池会という政策グループに所属されていますが、宏池会って60周年になるんですね。

(上川)4月19日に創立60周年記念パーティーを開催しました。4500人ぐらいの方で会場いっぱいとなり、安倍総理、公明党の山口代表にも来ていただき、大変盛り上がりました。

宏池会は池田勇人氏が創設し、大平正芳氏、鈴木善幸氏、宮沢喜一氏と4人の首相を輩出した伝統的な政策集団です。今は岸田文雄外務大臣が会長を務めておられます。若い会長のもとで宏池会の伝統の看板を守っていこうと結束したところです。

(鈴木)なんでも陽子さんは宏池会60周年記念事業の実行委員長をお務めになったとか。

(上川)そうなんです。創立60周年事業実行本部を立ち上げ、実行本部長に就任しております。私が提案したのは、60周年記念パーティーを開いてお終いではなく、1年を通じて私たちが宏池会の伝統をさかのぼり温故知新の下で4人の総理を輩出した名門の原点に戻ろうということ。6月には憲政記念館でシンポジウムを、9月には山梨合宿を地方の議員や大学生にも入っていただき、ダボス会議のようなワークショップを開いて問題提起していきたいと考えています。年末には総括的な会を予定しています。さらに創設者の池田勇人氏の故郷広島に銅像を設置し、植樹をする予定です。

(鈴木)60周年といっても記念パーティーを開いて終わりではなく、シンポジウムや合宿等を通して本来の宏池会の存在意義を確認できる、そんな記念事業になってほしいと思いますね。

(上川)山梨の合宿には真弓さんにも来ていただき、ぜひ取材していただけばと思います。

(鈴木)了解しました。

(上川)さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、本当にありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

 

 

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