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ラジオシェイクradioshake

第134回 「SDGs議連発足、オーストラリア防衛大臣朝食会」

(5月2日オンエア)

   (上川)リスナーの皆さま、こんばんは。上川陽子です。

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いいたします。5月に入りました。明日3日から7日まで5連休のゴールデンウィークを満喫されている方も多いと思います。陽子さんは・・・

(上川)実は明日からベトナムとミャンマーを訪問します。以前からラジオシェイクで報告しているとおり、私は今、自民党の司法制度調査会長を務めており、法務大臣のときにも手掛けた国際貢献としての法治国家の国づくりというものをアジア各国にて支援しており、ベトナムを皮切りに今10数か国に及んでいます。最近ではミャンマーが日本に対して期待を寄せています。つまりスタートしたときのベトナムと、現在進行中のミャンマーを訪問し、日本の法整備支援についての要請をつぶさに視察してまいりたいと思っています。

(鈴木)ラジオシェイクでも何度かお話くださいました「司法外交」というものですね。

(上川)そうです。大臣のときには「法務外交」と申し上げましたが、立場が変わり、今は司法全体を取り上げていこうと思っています。この新しいワードが皆さんの頭の中にしっかり入っていくように、中身を濃くし、人材養成にも努めていきたいと思っています。

(鈴木)とくにミャンマーは最近、静岡県内企業の進出も多いと聞きますね。

(上川)そうですね。進出を希望する企業も多いようです。海外進出の際は、相手国のカントリーリスク―その国の治安はもちろん人材はいるか、雇用条件はどうかという問題のほか、ビジネスの上でトラブルが起きた際、法制度はどうなっているかという問い合わせが増えているんです。この部分は前もって受入国が法制度整備をしっかりしておかなければならないということで、日本の政府にも強い要請があります。企業の皆さんは弁護士を雇う等の自己防衛を図っておられますが、そうした弁護士さんからもミャンマーの法律がどうなっているかという問い合わせが非常に多いそうです。

(鈴木)私の周りには観光でベトナムやミャンマー方面のツアーが増えて、かの国がとても好きになったという人が増えています。国と国との法整備がベースになり、最終的には人と人が安心して交流し合えるようになってほしいと心から願います。

(上川)企業活動をするにしても、その国で生活をするにしても、ルールにのっとった安心安全がベースとなります。日本としてはできるだけその国に寄り添った形で応援していこうと考えています。これはある意味、明治維新の時に西欧から多くを学ばせていただき、日本の国づくりを進めることができた恩返しでもあるわけです。西欧に恩返しではなく、新しいアジアの国々に恩返しをしていくという意味。日本のソフトパワーとして取り組んでいこうと思っています。

(鈴木)ところで前回お話されたSDGsの議連が立ち上がったそうですね。

(上川)そうなんです。4月18日にSDGs外交議連が発足しました。前回もご紹介したとおり、SDGsとはSustainable  Development  Goalsすなわち「持続可能な開発目標」の略です。2015年9月、ニューヨークの国連本部において『国連持続可能な開発サミット』が開催され、150を超える加盟国首脳が参加しました。もちろん日本の安倍総理も参加されました。そこで「我々の世界を変革する、持続可能な開発のための2030アジェンダ」というのが採択されたんです。その前はMDGs(ミレニアム)でしたが、それに続く新たな行動計画ですね。人間、地球及び繁栄のための行動計画として、2015年から2030年までに、貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など、持続可能な開発のための諸目標を数値目標を決めて達成しよう、タテ型の南北問題ではなく、先進国も途上国も政府も民間も市民も同じ立場で解決を図ろうというものです。

私はこの活動を、北極圏の議連で国際会議にいくつも参加した際、深い関連があることを知りました。いろいろ調べてみますと、国連事務総長が世界各国を回り、いろいろなテーマで取り組んでもらいたいとSDGsの“営業活動”を活発に行っていたんですね。ところが私たち日本の社会では、議員の中でも知られておらず、一般の皆さんはほとんど知られていません。

(鈴木)そうですね。私も前回教えていただいたときから注意して新聞記事などを見ているんですが、あまり紹介されていません。

(上川)それゆえ日本としても、いろいろな外交案件―水の問題、感染症問題等にしてもこれに関係してくるのではないかと考え、昨年来アンテナを張り巡らせてきたんですが、やはり普及していない。そこで議連を立ち上げ、政府の活動を応援し、民間の活動家の皆さんも応援しようということで、出来るだけ早く議連を作ろうと努力してきました。ぜひ注視していただきたいと思います。

(鈴木)今まで陽子さんが関わってこられた議連活動は、どちらかといえば幹事長や事務局長という立場で下支えしてこられましたが、今回もそうですか?

(上川)まあ幹事長や事務局長という立場の方が動かしやすいということもあったのですが、今回は言い出しっぺの責任として会長に就任しました。北極圏の問題もありますし、司法外交もそうですが、いろいろな分野の取り組みを応援する手段の一つとして、SDGs議連も位置づけています。ひとつは金融ですね。ファイナンス。資金が十分になければ問題解決につながりません。その資金の調達方法や運用方法はファイナンスメカニズムという意味で、北極圏議連の際も大きなテーマになっていましたので、ここにしっかり切り込みたいと思っています。

もう一つ、日本の強みは科学技術です。コツコツとデータを集積し、これを気候変動等の予測データベースに変換していく。こういう分野はとても評価が高いため、柱にしていきたいと思っています。それから国際的に活躍できる人材の養成。キャパシティビルディングという形で進めていきたいと思っています。ファイナンス、R&D、キャパシティビルディング、さらに司法外交と今までやってきたことを少し表に出していこうと思いますので、ぜひご期待ください。

(鈴木)そうしますと、日本がどのジャンルのどのテーマを担当するかというよりも、どのジャンルのどんなテーマでも実現させるための手段を考えていくということですね。

(上川)そうです。ケースとしてはたとえば北極圏とSDGsであれば、ファイナンスメカニズムも人材養成も科学技術もうまく打ち出して貢献するのが日本の役割だなと思っていましたが、それは他の分野にも当てはめることができるのです。たとえば感染症の問題や防災について。災害対策についての日本の取り組みは非常に高く評価されています。今後はロボットやAIをうまく活用する、アジア圏にデータベースを供給する等も視野に入ると思います。

(鈴木)上川陽子会長のSDGs外交議連、ぜひ注目していただきたいと思います。

(鈴木)後半も外交の話題を続けます。先月、オーストラリア外交防衛大臣朝食会というのに参加されたそうですね。

(上川)初めてオーストラリア大使館からお招きをいただきました。この朝食会というのは日本とオーストラリアの外交と防衛の両大臣の政府間セッション2+2の前に開催されたものです。日本からは各政党の代表者が参加しまして、どうして私にお声が掛かったのかよくわからないんですが、法務大臣の時に安全保障の面でサイバーテロや入国管理の問題をやっていましたので、それが影響したのかなと思っています。それに、オーストラリアの両大臣はお二人とも女性なんです。しかも外務大臣はかなりのベテランでした。

(鈴木)日本側から出席した女性議員は陽子さんお一人ですか?

(上川)前に環境大臣をされた川口順子さんと私の2人でした。

(鈴木)どんな雰囲気の朝食会だったんですか?

(上川)外交防衛ですので北朝鮮の問題を日本がどう見ているか、日豪でどういう協力ができるのか、中国が南シナ海に進出している問題をどう見ているか、お互いの見方を交換し合い、それに基づいて政府間レベルの取り組みを進めていくということです。私は国会対策の都合で途中退席せざるを得ませんでしたが、貴重な雰囲気を体験することができました。

(鈴木)陽子さんはどんな発言をされたのですか?

(上川)私からはサイバーテロについて日豪で対話が始まっていましたので積極的に進めたいということと、オーストラリアも司法外交に匹敵する法律の整備支援を数カ国に対して行っていますので、日豪と相手国3カ国でやっていくのはどうかと提案させていただきました。3点目としては2020年に国連の司法分野における最大の国際会議コングレスが日本で開催されます。安全安心の国としての日本を売り込む最大のチャンスとしてとらえていますので、両大臣にもぜひお越しいただきたいとお願い申し上げました。

(鈴木)そのオーストラリアの外交・防衛の女性大臣お二人、どんな雰囲気の方でしたか?

(上川)いやもうバリバリですね。外務大臣は政権が変わっても引き続き務めていらっしゃって、オーストラリアの中でもかなりのヤリ手とお見受けしました。防衛大臣もバリバリですね。お若いんですが身体もがっちりして、堂々としておられました。

(鈴木)陽子さん、こういう会議にこれからも出席される機会が増えそうですね。

(上川)今までわりと時間がなくて、優先順位を付けて選んでいかなければなりませんでしたが、前にも申し上げたとおり、女性の国会議員の世界組織であるウーマン・イン・ポリティクスの日本アンバサダーにもなっておりますので、積極的に発言していきたいと思っています。

(鈴木)さて、5月2日といえば八十八夜。今年の新茶の出来も楽しみですね。

(上川)今年は桜もずいぶん遅れ、気候がのんびりしているようです。新茶の出来も遅れ気味ですが出来栄えはよいようです。価格が上がらないのがネックですね。国内海外を含め、全力で応援していかなければと思っています。

(鈴木)ところで八十八夜って立春から数えて88日目でこの時期に摘むお茶が美味しい、というイメージですが、お茶だけでなく農作業全般にとって大事な季節の節目なんだそうですね。

(上川)「米」という漢字を分解すると八十八になる。88歳のことも米寿と言いますね。ちょうど私の母が米寿なんです。88歳という節目の年まで長生きし、お祝いをするというのはとても大事な節目だと思います。農産物や魚介類等々自然の恵みを身体に取り入れ、長生きできる環境に感謝をするという意味もありますね。

(鈴木)なんでも昔は八十八夜を目安に種まきなどをしていたそうで、今でも農家では、霜よけのよしずを取り払ったり、苗代の籾巻きを始めるというような慣しを行っているところが多いようです。瀬戸内海では豊漁の続く時期としての「漁の目安」とされたり、沖縄地方の島では「とびうお漁」の開始の時期ともされたそうです。農業だけでなく、海においても重要な節目とされてきたようですよ。駿河湾の猟師さんも八十八夜にちなんだことをされたらいかがでしょうか。この日にとれた魚と新茶を米寿のお祝いにするとか。

(上川)いいアイディアですね。地産地消を旬で味わう宅配サービスも行き届いています。全国の米寿の方にとれたての魚と新茶をお送りできたら素晴らしいですね。

(鈴木)鰻に土用の丑の日があるように、八十八夜の日を地産地消の日に出来たらいいんじゃないかなと。

(上川)ぜひ来年に向けて実現できるよう検討してまいりましょうってなんだか答弁みたいですが(笑)。

(鈴木)ぜひ“八十八夜議連”を作ってください!

(上川)いいですねえ。やりましょう。さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、本当にありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

 

 

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