自由民主党 衆議院議員 かみかわ陽子オフィシャルサイト

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ラジオシェイクradioshake

第126回  「臨時国会最終日を振り返る。酉年の出来事と思い出」

<2017年1月3日オンエア>

 (上川)リスナーの皆さま、あけましておめでとうございます。上川陽子です。2017年酉年の幕開け、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年末は臨時国会がギリギリまで紛糾し、緊張の連続でしたね。

(上川)昨年末の臨時国会の最終日。日程がなかなか定まらない中、右往左往し、夜中の1時30分頃、最後の法案を通しました。ご承知のとおりTPP条約批准は議会採択が必要ですので、これが大きなテーマになりました。私は衆議院において賛成票を投じさせていただき、皆さんから「どうして?」というご質問も頂戴しました。

TPPとは関税ゼロという国際協定で、聖域なき関税撤廃という自由貿易の象徴です。日本の場合、農業については長い歴史の中で培われた共同体があり、農産物の生産のみならず、自然環境保全など多様な機能を持つため、海外からの安い農産物によって押しつぶされては困ると訴え続け、よく交渉していただいたと思います。聖域なき関税撤廃という部分に関しては重要5品目を守り、一定のルールの下で自由貿易を推進していく方向にまとまったと思います。

アメリカがTPPから離脱する可能性がある中、なぜこの時期にTPP採択をしたのかという質問もいただきました。トランプさんの外交姿勢をみると、多国間交渉ではアメリカが不利になるため、二国間交渉に切り替えていくでしょう。そうなると農業に関しては相当なレベルまで押し切られ、譲歩せざるを得ないことになります。その歯止めとしてTPPという多国間交渉をヘッジにしなければということで賛成の票を投じました。外交的にみても重要な採決だったと思います。

(鈴木)臨時国会最終日の12月14日、実は陽子さんにとって大変な一日だったそうですね。

(上川)そうなんです。私は今、文部科学委員会の筆頭理事を務めており、9時30分から委員会が始まります。国会閉会日は閉会しますと宣言し、もし仮に何か起きた場合はどうするかルール作りをする。午前中は各委員会とも分刻みで閉会手続きを行います。

臨時国会は延長、延長で来て、まさか、最終日の夜中まで延長になるとは思っていませんでしたので、夜、静岡で平沢勝栄先生をお招きしての政経セミナーを予定していたんです。ところがいよいよ静岡へ帰れなくなるとわかり、急きょ、東京からスカイプで静岡の会場につないで講演していただく準備を行いました。平沢先生はそういうやり方があることをご存知なくて、相当話しにくかったと思いましたが、静岡では大変評判がよかったようです。そうしたら後で平沢先生のほうから「このやり方、教えてくれ」とオファーがありました(笑)。

(鈴木)それはよかったですね。陽子さんが力を入れておられる女性活躍に関しては何か進展がありましたか?

(上川)5月に女性活躍推進本部の中間報告として提言書を提出し、女性活躍が遅れている分野として「政治」「独立起業」「人権」を3大項目として力を入れたいと政策提言しました。そのトップが「政治」ですので、臨時国会では法案提出まで行い、今年の通常国会から審議が始まると思います。内容は、いわゆるクォーター制のようなもので上から押し決めるのではなく、女性候補者を均等にノミネートする努力目標を掲げる。そのための環境整備を進めるということです。ある意味、理念法のような性格のものですね。

(鈴木)とはいえ、女性活躍の根本ともいえる政治の分野で本格的に動き出す、ということですね。

(上川)そうですね。キーワードは「2020年30%」です。2020年までに指導的立場に占める女性の割合を30%にしようというものです。昨年は職業生活において、男性の働き方の見直しまで含めた義務措置を企業に課したわけですが、政治の分野でやらないというのは不公平ですので、そのことを訴えさせていただきました。2020年30%を政治にも当てはめ、法律をバネに各自治体の議会や首長についても女性の割合を増やしていこうと頑張っていきます。

♪ 

(鈴木)さてラジオシェイクでは毎年お正月の放送で12年ごとに干支をさかのぼって歴史を振り返っています。今年の干支は酉。12年前の酉年、2005年の出来事といえば中部国際空港セントレアの開港、愛地球博の開催、JR福知山線の脱線事故、クールビズの流行といったところですが。

(上川)2005年といえば総務大臣政務官を拝命した年でした。よく思い出すのは国勢調査の回答率が低いということ。地域の町内会長さんたちが本当にご苦労されていました。国勢調査というのは国家の土台となる大変重要な調査です。ぜひ国の調査にはご協力をお願いしたいと、改めてお願いする次第です。

(鈴木)さらにさかのぼって24年前の酉年、1993年の出来事といえば、皇太子殿下と雅子さまのご成婚、Jリーグの開幕、ウインドウズ3.0が登場し、本格的なインターネット時代の幕開け・・・。

(上川)私はこの年、静岡へ戻り、政治活動を始めました。政治活動を始めるといっても自分でそう宣言しただけで、当時、東京でグローバリンク総合研究所というシンクタンクを経営しており、政策立案をする仕事を本職として手掛けていました。その静岡支社を立ち上げたという年で、結果的に政治活動のスタートともなったわけです。

(鈴木)36年前の酉年、1981年昭和56年といえば黒柳徹子さんの「窓際のトットちゃん」がベストセラーになった年でした。スペースシャトルコロンビアの初めての打ち上げ、また敦賀原発で放射能漏れ事故が発生しました。

(上川)私は大学を卒業し、三菱総合研究所に勤務して5~6年目という年でした。大学で専攻していた国際関係論のゼミの先生が、学問領域でいえば行動科学という新しい学問を手掛けておられ、三菱総研に大型コンピュータがあり、通信回線でデジタルにつないでカリフォルニア大学バークレー校の学生さんたちと政治シミュレーションを行ったのです。たとえば紛争が起きそうな状況で外交交渉するわけですね。今はスカイプ等がありますが、当時、コンピュータと情報通信技術がようやくつながったという時代でした。そんなことで大学ゼミの時代から三菱総研とご縁があり、そのまま就職したのです。

(鈴木)48年前の酉年、1969年昭和44年はアポロ11号が月面着陸した年でした。東名高速道路もこの年開通していますね。日本で初めて銀行の現金自動支払機ATMが設置されたのもこの年です。

(上川)この頃、雙葉中学高校に通っていました。英語部に入り、高校1年の時にロミオとジュリエットの英語劇で僧侶の役をやったんですよ。ナレーションを兼ねる役で、全部通しで出演しなければならず、相当勉強しましたね。もともと恥ずかしがり屋だったので、僧侶の衣装は顔がほとんど見えないお爺さん役で助かりましたが(笑)。翌高校2年のときは、ハムレットで主役を演じました。その時に覚えた台詞がずっと頭に残っていたのか、後年、ハーバード大学に留学したとき、日本の夕べという日本文化を紹介する交流会でハムレットのスピーチを披露し、「日本人のヨーコがなぜシェイクスピア劇の台詞をすらすら言えるのか」と驚かれました。10代の頃に挑戦したことって無駄にはならないなあと思いましたね。

(鈴木)いつどこで役に立つかわかりませんものね。そもそも英語に興味を持たれたきっかけは?

(上川)雙葉はミッションスクールで外国人シスターもいらっしゃいましたし、将来、漠然と外交官になりたいと憧れていました。英語がわりと得意科目だったんです。

(鈴木)60年前の酉年、1957年昭和32年は岸内閣が発足。ソ連が世界初の人工衛星打ち上げ成功、日本では国産ロケット1号機「カッパー4C型」が打ち上げ成功し、日本最初の原子炉JRR-1が臨界に達した・・・という年です。科学技術立国の幕開けって感じでしょうか。

(上川)私は幼過ぎて覚えていませんが、実は昨年モスクワへ出張したとき、宇宙科学博物館を訪問し、世界初の人工衛星打ち上げから現在の国際宇宙ステーションに至るまで、ロシアの宇宙開発の歴史について知りました。人類初の宇宙飛行士となったガガーリンの宇宙服は、今見れば、よくあんな装備で宇宙に行ったなあと驚くばかりの軽微なもので、だからこそ彼は超英雄なんだと実感しました。

何でもそうですが、未知の分野にチャレンジするというのは、ものすごい勇気のいることで、そういうチャレンジャーがいなければ物事は進みません。「2番じゃダメなの?」と言う言葉が話題になりましたが、2番じゃダメなんです。一番初めに、何かが生まれるかもしれないし生まれないかもしれない不安の中で挑戦することが尊いのです。そんなリスクを考えたら誰しも2番手でいいと思うでしょう。でも誰かが最初にやらなければならない。その気概を持つことが大事です。

(鈴木)そして72年前の酉年、1945年昭和20年といえば、言わずもがなですね。終戦の年って酉年だったんですね。

(上川)なるほどね。今、憲法審査会で議論をしていますが、過去を紐解き、未来を拓くという発想が試されています。去年よりももっとこうしたらいいのではと発想し、挑戦してみる。そんなリーダーシップが求められていると思います。

(鈴木)ところで陽子さんはいつも静岡浅間神社に初詣に行かれるんですよね。

(上川)政治活動をしていると、地元地域の中の氏神様に手を合わせることってすごく大切だと感じます。今年も初詣も後援会の皆さんとご一緒し、一年間安心安全で過ごせますよう心を合わせてまいります。

さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、本当にありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

法務大臣 活動記録 2017.8.3~、2014.10.21~2015.10.7 総務副大臣 活動実績!

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