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ラジオシェイクradioshake

第91回 「日本インターナショナルダンス選手権、国連女性差別撤廃委員会の林陽子委員長、更生保護女性会について」

 <2015年7月21日>             

(上川)リスナーの皆さまこんばんは、上川陽子です。

 (鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いします。

 (上川)真弓さん、以前、ラジオシェイクで競技用の社交ダンス、ボールルームダンスのお話をしたの、覚えていますか?

 (鈴木)社交ダンスじゃなくて、正式にはボールルームダンス、でしたね。静岡のグランシップでも全国規模の大会が開かれるというお話でしたが。

 (上川)毎年グランシップで中部日本の選手権が開かれ、私は名誉会長を仰せつかっていますので、毎回ご挨拶をしております。いつかは全国大会を見てみたいなあと思っていたところ、実は先月、日本武道館で第36回/2015年日本インターナショナルダンス選手権大会が開催され、お招きいただいたんですよ。主催が公益財団法人日本ボールルームダンス連盟、文部科学省が後援する日本で最も大きな大会です。

 (鈴木)ダンス競技ってテレビでしか見たことないのですが、ナマの競技会ってどんな雰囲気ですか?

 (上川)かつては衣装もわりと控えめだったそうですが、今はスタンダードといわれる部門ではキンキラのロングドレスで踊られたり、ラテンアメリカ部門では露出度の高い衣装で踊られたりと、ものすごく華やかです。ふだんは絶対に着ることのない華やかな衣装で、ここぞとばかり全身パフォーマンスを披露されるわけです。

 (鈴木)コスプレ気分なのかもしれませんね。出場選手の年齢層は幅広いのですか?

 (上川)ボールルームダンスはスポーツとしての位置づけもあるんです。文科省の学習指導要領の中に、武道とともにダンスが加わったことはご承知だと思いますが、ダンス連盟がこれに協力しており、指導者育成にも力を入れています。今大会もグランドシニア選手権、全日本シニア選手権、ジュニア、ジュブナイル(青少年)競技会が同時に開かれました。大会は2日間開催され、決勝に残るまで何度も何度も予選で踊らなければなりません。最後まで力を落とすことなく踊りきるためにも、日頃の鍛錬が必要不可欠です。

 (鈴木)なるほど。今回は選りすぐりの優秀な選手が日本国中から集まったんですよね。

 (上川)今回は国際大会ですので、各国の大会で優勝した選手が招待選手として力強い演技を披露されました。審査員も海外からお招きされたようです。

 (鈴木)それほどの大会を主催できる公益社団法人日本ボールルームダンス連盟というのはどういう組織なんですか?

 (上川)静岡のグランシップでは中部日本の団体が開催しますが、日本連盟は商業インストラクター(プロ)会員6 割、地域指導員(アマ)会員4 割、1 万人を超える、プロアマ会員を有する世界に例のない組織だそうです。発足から23 年間、地道なダンス普及活動を続けています。全国の「ジュニアスクール」で過去20 年間に14,000 人の生徒を育て、全国の小中高校・特別支援学校へアスリートと講師を派遣する「学校キャラバン隊」も8 年間続けています。これまで65 校を訪問し10,000 人の児童・生徒にダンスの楽しさを伝えてきたそうです。教員免許状認定講習を実施している数少ないスポーツ団体の一つですね。

 (鈴木)文部省の指導によってダンスの授業が増えたことによって、役割も増えてきたわけですね。

 (上川)ダンス競技の担い手と、大会を支える裏方や審査のプロを育てるというのは時間のかかるものです。組織がきちんとしていなければ、人材を育てることもできないのです。

 (鈴木)2020年の東京オリンピックが近づくにつれ、スポーツ競技団体の活動や組織としてのガバナンスにも注目が集まっていますね。

 (上川)その辺が大変悩ましいところで、さまざまな不祥事も起きました。スポーツマンシップの原点が失われると、子どもたちにも適正な指導ができません。団体もそうですし、指導者一人ひとりも襟を正し、気を引き締めていただきたい。オリンピック5年前の今、そういう大事な時期に来ていると思います。

 ♪              

 (鈴木)さて、先月、弁護士の林陽子さんにお会いになったそうですね。

 (上川)林陽子先生、ご存知のかたもいらっしゃるかもしれませんが、今年2月、国連女性差別撤廃委員会で日本人初の委員長に選ばれ、世界中の女性たちの権利を守るために活動されています。新聞の「人」欄やインタビュー記事でもよく取り上げられる弁護士です。

 (鈴木)恥ずかしながら、私は存じ上げませんでした。日本の女性弁護士でそんな活躍をされている方がいらしたんですね。

 (上川)国連の女性差別撤廃委員会とは女性に対する暴力や差別がないか、それぞれの国の法律や制度に男女の格差はないか、たえずチェックをし、勧告というかたちで問題提起する委員会なんです。全体で23名の委員がおり、そのお一人として林先生も活躍されています。

 (鈴木)長年その分野で活躍されてきた方なんですか?

 (上川)先生は弁護士として国内でも女性の地位向上等に向けて長年努力されてきた方です。国際的にも第4回国連世界女性会議(1995年)政府代表団顧問、第54回国連婦人の地位委員会の代表団員(2010年)、国連の「人権の促進と保護に関する小委員会」代理委員(2004年から2006年)をはじめ、人権分野、特にジェンダー分野における優れた専門的知見を発揮して活躍されています。日本のこの分野での第一人者ですね。

 (鈴木)陽子さんが長年取り組んでこられた分野ですね。

 (上川)私は民間のシンクタンクに在籍していた頃から女性問題に取り組み、議員になった後も行動を続けてきました。ですから先生にお会いするのが大変楽しみでした。

 (鈴木)今回はどんなお話を?

 (上川)私からは選択的夫婦別姓制度など、できるだけご理解をいただきながら、制度の前進を進めたいと申し上げました。国連の委員長になるということは非常に重いことですので、委員長の活動がやりやすいよう、応援させていただきたいということも申し上げました。

 (鈴木)陽子さん同士、同世代なんですか?

 (上川)そうですね。弁護士の世界でこの問題を続けてこられた方というのは少ないので、大変心強い存在です。立場は違っていても同じ社会の風土の中で開拓していかざるを得なかった世代ですので、次の世代が同じ課題で煩わされることのないよう、共闘してきた、という感じですね。

 (鈴木)静岡にも一度来ていただきたいですね。

 (上川)ぜひお呼びしましょう。

 (鈴木)ところで法務省で力を入れていらっしゃる受刑者の矯正支援、先月の放送では芸能人の方が矯正支援官に任命された話題をお伝えしました。

 (上川)杉良太郎さんが特別矯正支援監として、また新しい矯正支援官に任命された芸能人の方々が網走刑務所等を訪問され、矯正展にもご参加いただきました。最近では貴乃花親方から「刑務所を訪問したら、その場でシコを踏んでもよろしいでしょうか」なんて訊かれまして、「ぜひお願いします」とお話したところです。

 (鈴木)先月は日本更生保護女性の集いという大会が開かれたそうですね。

 (上川)この“集い”は、更生保護に協力し、誰もが心豊かに生きられる明るい社会づくりをめざして活動している更生保護女性会という団体が、地域に参画する更生保護ボランティアとしての意識を高め、活動の一層の発展を図ることを目的として、毎年開催しているものです。当日は大臣感謝状を100名の方に授与しました。

 (鈴木)そういう地道な活動をされている団体があるんですね。

 (上川)更生保護事業が充分な成果を上げるためには、地域社会の人々の積極的な協力が欠かせません。この会では全国各地で約18万人のボランティア会員が活動しています。会員の住む地域(地区会)を単位に行われていて、犯罪や非行から立ち直ろうとする人たちを支えると共に、非行を生まない地域づくりに向けて、子どもたちの健やかな成長を願って地域の課題に沿った様々な活動が行われています。私も式典の前、リーダーの皆さんと懇談させていただきました。2030年と地域で草の根活動をされている方々ばかりで、非常にパワフルでしたね。

 (鈴木)肝っ玉かあさんのような方を想像してしまいましたが(笑)

 (上川)かあちゃんに任せなさい、という感じです。政策の一つ一つが生きていくには、地域の中に支えるしくみがあるかどうかにかかっています。人のインフラが整っているところでは、新しい政策も実現しやすいのです。日本の長い歴史に根ざしたこういう活動は無形文化遺産に近いものではないかと思っています。

 (鈴木)誰でも参加できるんですか?

 (上川)誰でも参加できます。趣旨に賛同し、更生保護ボランティアとして活動したいと思われる方は、ぜひ会のホームページをご覧になってみてください。

さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、本当にありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

法務大臣 活動記録 2017.8.3~、2014.10.21~2015.10.7 総務副大臣 活動実績!

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