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ラジオシェイクradioshake

第74回 「自然災害への心構え、静岡が町内会組織」

<2014年11月4日オンエア>

(上川)リスナーのみなさん、こんばんは。上川陽子です。

 (鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いいたします。11月に入り秋も深まってまいりました。振り返って今年の秋は思わぬ自然災害に見舞われましたね。

 (上川)何と言っても御嶽山の突然の噴火。秋の行楽シーズンの真っ只中で多くの登山客のみなさまが被害に遭われました。自然災害で思いがけなくお命を落とされた方やご遺族の方々には心より哀悼の意を表します。

 (鈴木)あれだけ一般登山客がたくさんいる中での噴火というのは例がないと思います。私の両親も山登りが趣味で毎月のように日本全国どこかの山に行きますので、ひと事ではないと思いました。

 (上川)御嶽山は3000m級の山ですが比較的登りやすく、今回もお子さんやご高齢の方も被災されましたね。火山噴火の予知の難しさというのも改めて認識させられましたし、日本は火山列島、地震列島の上に成り立っている国だと実感します。こうした山々が全国にあることを考えると、慎重な行動が必要だと。

 (鈴木)先月は台風が2週連続で上陸しました。静岡市内があれだけの水害を蒙るとは思いもしませんでした。

 (上川)40年前の七夕豪雨を思い出しますが、この間、台風のルートになることはあまりなかったのですが、今回の台風18号は上陸が予想され、実際に静岡市に大きな爪あとを残しました。被災された市民のみなさんには心よりお見舞い申し上げます。

 (鈴木)広島であれだけの被害がありましたので、みなさん緊張されたと思います。

 (上川)由比興津間の崖崩れでJRが寸断されたことはショッキングでしたね。ご存知の通り、あの区間はJR東海道線、新幹線、国道1号線バイパス、東名高速道路と、交通の大動脈が固まっていて、どこか1箇所でも止まってしまったら大変なことになる、ということは、かねてから懸念されていました。それが現実のものとなり、市民生活に大きな影響を及ぼしました。

 (鈴木)一時期、由比蒲原地区が陸の孤島状態になってしまいましたね。比較的早めに復旧工事が進みました。大きく報道されませんが、静岡市内でもかなり被害が出たんですよね。

 (上川)羽鳥地区、新間川が決壊し、その上に立っていた公民館と木材工場が崩壊し、危険な状況になりました。私が視察したときには仮の土嚢が積まれていました。南藁科地区では2030軒が浸水被害を受けました。高齢者の多い地区ですので肝を冷やしたと思います。城北地域は七夕豪雨のときに死者が多く出た場所で、今回も浸水被害がありました。

 安倍川筋では南の地域で河川の土砂崩れがありました。一日も早く土砂を削ることが大事だと思いました。長田南の広野地区では増水した丸子川のポンプ機能が不十分だったため、一部浸水したところがありました。大和田地区、石部地区でも間伐の手が入っていない山から鉄砲水が流れ出て、大きな土砂が住宅街に流出していました。今後、このようなことが重なってくると、大きな被害につながりますので、しっかりと対応していきたいと思っています。

 (鈴木)次の19号のとき、携帯スマホに危険情報が何度も出て驚いたのですが、それだけ気象災害に関する情報提供も機敏になってきたということでしょうか。

 (上川)そうですね、これだけ異常気象が続き、思いがけない自然災害が起きると、情報にも敏感になっていただかなければなりません。今回、台風18号と19号が比較的短期間で続けてやってきましたので、18号で被害を受けて地盤が弱くなったところに追い討ちをかける状態になる、ということで、その分、情報はきめ細かく、住民も敏感に耳を傾けたのではないでしょうか。こういう意識は大事ですね。

 鈴木)自分の家は大丈夫だろうという意識がどこかにあるんですが、今回、自宅のそばの側溝が今まで見たこともない水量で溢れ出ていたので、これは意識を変えなければならないな、と実感しました。

 (上川)下水や雨水の流れをコントロールするのは大事なインフラです。これまでの設計基準で今の異常気象に対応できるのか、考えなければなりませんね。その側溝をすぐにどうこうできなくても、自己防衛の意識は持つべきだと思います。

 (鈴木)こういうことをきっかけに、今まであまり関心のなかった町内会の活動などにも目を向けねば、と思いました。

   ♪ 

 (鈴木)地震や台風などの自然災害はもちろん、日々の暮らしの安心安全を担保するのは、何よりも地域の力だと思います。政務でお忙しい中、この秋もずいぶん地域を回られましたね。

(上川)秋は地域のお祭りや運動会などイベント行事が多いので、できるだけ足を運び、市民の皆さんの声を直接聞く機会をつくりました。

 (鈴木)このあいだ、ご一緒させていただいた日は一日で78箇所回られたとか。

 (上川)そうでしたね、最初は地区の運動会で、テントをひとつひとつ回って挨拶させていただきました。町内ごとにやっているところもあれば、自治会連合会でやっているところもあります。

 (鈴木)ウエブ上で見つけたデータですが、兵庫県立大学応用情報科学研究科の調査で、都道府県別の自主防災組織率は静岡県が95.2%。全国平均75.8%に比べてかなり高いポイントです。自治町内会組織率は静岡県92.0%。全国平均75.2%ですからこちらもかなり高いですね。

 (上川)これからの安全安心のベースは町内会だと思うのです。静岡は幸いなことにトップレベルです。総務副大臣のころ、全国を回ったとき、都市部では5割程度のところもありました。半数の住民が町内組織に属していないのです。そうなると、自然災害が起きたとき、たとえば土嚢を調達しようと思うと、町内でまとまって対応していく力が必要です。

 (鈴木)避難勧告を出すということは、町内に避難箇所がなければ出せないわけです。当たり前のことですが改めてそういうものが大事だなと気づかされました。

 (上川)運動会で行きますと、町内対抗。小さなお子さんから高齢者まで参加されると、顔の見える関係を確認しあい、力を合わせて競技し、終わったら反省会をする。こういうことができる地域とできない地域では、イザというときに大きな差になるのでは、と思います。東日本大震災のときもそうでしたね。こういうことが、大変大事な財産であるということを再認識すべきです。町内会の組織率が低いところは法律を作ってでも進めていくべきではないか、そういうことが国土強靭化につながるのではないかと思っています。

 (鈴木)以前、陽子さんにうかがったお話で、国勢調査のときに町内会の組織の強さ弱さが関係する、と聞きましたが。

 (上川)来年2015年に国勢調査が行なわれますが、政策立案の原資として非常に重要な国勢調査です。この調査事業を担っていただくのが町内会単位でお願いする調査員のみなさんです。前回の国勢調査時に総務省の政務官だったこともあり、この問題に取り組んだのですが、調査員のみなさんが一軒一軒お宅を訪問しても、玄関も開けてもらえない、というケースが少なくなかったようです。そこで今回はインターネットや郵送での回答を導入することになりました。それでも地域の調査員をお願いしに回ること自体、町内会でもご苦労があるようです。

 日本の国勢調査が一人も欠けることなく、正しく行なわれ、政策立案に反映されるよう、ぜひともご理解ご協力をいただければ、と思っています。

 (鈴木)来年のちょうど今頃、行なわれるのでしょうか?

 (上川)私が総務副大臣時にキックオフミーティングを行い、関係する方々を総務省にお招きし、検討を行ないました。ご苦労をいただくことがたくさんあると思いますが、大事な情報ですので、皆さんより最大限ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 (鈴木)それにしても町内会というのは安倍政権が目指す地方創生の要ですね。

 (上川)そのとおりです。静岡市で誇るべきは、そのベースが徳川時代に築かれた駿府九十六ヶ町だということです。それぞれの町名に個性が現れていると思います。こうした町内単位のよさを磨き、地方の核に据えていくことも大事です。これから先のまちづくりに、過去の歴史を生かす。これからの地方創生に欠かせない要素だと思います。

 (鈴木)静岡市内は先週末まで大道芸で大変賑わいましたが、外から来る方々をどうおもてなしすべきか、市民の方々が少しずつ意識するようになったと思いますが。

(上川)富士山が世界遺産になり、和食が無形遺産になり、それにともなってお茶の文化も注目されています。新東名のSAでは兵庫県や山梨県など県外ナンバーの車も多く見かけました。久能山東照宮の駐車場でも多く見かけましたね。いい流れをぜひ活かし、地方創生の核にしていきたいと思っています。

さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、ありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

 

法務大臣 活動記録 2017.8.3~、2014.10.21~2015.10.7 総務副大臣 活動実績!

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