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ラジオシェイクradioshake

第58回「H&C推進議連活動と国際放送コンテンツ」

 (上川)リスナーのみなさん、こんばんは。上川陽子です。

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。どうぞよろしくお願いいたします。

 (上川)今日は、私がかねてから力を入れている健康長寿社会づくりについてご紹介しようと思います。以前、お話した「ヘルス&コミュニテイ(HC)議連」、覚えていますか?

(鈴木)はい、えーと、正式名称がやたら長い議連ですね。

 (上川)ヘルス&コミュニティ議連、正式名称は「持続可能な社会保障制度の確立に向けて、国民一人ひとりが地域のつながりの中で、健康寿命をまっとうすることを推進する議員連盟」です。2013125日の設立総会時に要請書を取りまとめ、官邸の菅義偉官房長官、田村憲久厚生労働大臣、茂木敏充経済産業大臣に提出しました。

議連の目的は3つあります。
①国民が積極的に健康づくり等に取り組む“自助自立”に向け、インセンティブとなるような効果的なプログラム開発のための予算確保
②市町村や医療保険者においてすでに活用されているポイント制度等の先行事例の推進
③健康関連サービス産業の活性化に向けた健康づくり等に関する新しいサービス創出の推進

これらに力を入れ、政策づくりに取り組んでいます。いいモデルについてはどんどん全国展開できるよう、私たちも行動しようと思っています。

(鈴木)以前、ラジオシェイクで、健康保険を使わず病院にかからずお元気で長生きされている方にゴールド免許のような特典があれば、というお話を聞いたことがあります。具体的に進めていらっしゃるのですね。

 (上川)全国にはすでに先進的な取り組みをしている地域があります。たとえば東京都稲城市では元気な高齢者が介護施設でボランティア活動に従事をする。そうするとかつての献血手帳のようなポイントが付く。一定のポイントが貯まると一ヶ月の介護保険料程度の特典が与えられ、より積極的にボランティア活動に参加していただける。そんなしくみを作ったんですね。

(鈴木)ボランティアをしてポイントが貯まってメリットを得る。面白いしくみですね。

 (上川)この事例を参考にした自治体も増えています。支えたり支えられたりというしくみを応援していく取組みなんですね。

(鈴木)介護施設を取材すると、元気なお年寄りが趣味の写真や将棋やフラダンスなど自分の特技の引き出しを出し合って、同世代のお仲間と愉しく過ごすという場面に出会います。施設でのボランティア活動っていろいろな形があるんだなと思いました。そういう活動でポイントが貯まるとなると、ますます交流がさかんになりそうですね。

 (上川)介護施設だけではなく、子育て施設に出向いて「育じい」「育ばあ」活動をしている方々もいらっしゃいます。お歳を召したら、誰かに支えられる側になるしかない、なんてレッテルを貼られず、100歳になっても元気で活動される方が実際にいらっしゃるんです。健康長寿社会の大事な要素ですね。このような好事例を集め、施策づくりに役立てていきたいと考えています。

(鈴木)自分もそう遠くない時期にそういう世代の仲間入りをします。若いうちに考えておくべきこと、準備しておくべきことってありますか?

 (上川)H&C議連が目指すのは、まさに、人が生まれてから一生涯、健康長寿をまっとうするという指針なんです。今申し上げたように、高齢になっても支えられるのではなく、支える側になるためには、若い頃から意識を持って行動してほしいということ。会社にお勤めの方なら定期健診を心がけ、エクセサイズや食事管理に努める。状態や成果をはっきり数値化できるウェアラブル機器なども活用してみる。一人では続かないことも、職場の仲間や友人同士、チームでやるプログラムもあります。自分で出来そうな健康プログラムを選び、継続し、自分の健康状態を具体的な数値を目できちんとチェックする。頑張って目標達成した人には健康関連グッズをプレゼントする、なんてチームもあります。ある健保組合では旅行券をプレゼントして喜ばれている事例もあります。こういうことがインセンティブになっているようですね。

(鈴木)ウェアラブル機器の話がありましたが、あるIT事業者からも健康に関するIT機器に注目が集まっていると聞いたばかりです。この議連の活動も後押しになりそうですね。

 (上川)そうですね、日常の中で、体重や血圧などをチェック管理できるウェアラブル端末が次々に開発されています。またそのような産業をサポートするイノベーションにも注目が集まっています。日本がこの分野でどのような発展をし、健康長寿社会を実現していくのか、これは成長戦略にもなっているんですよ。

(鈴木)今、スマホで一日の歩数などをチェックできますが、このデータをどう活用していくか、ですよね。

 (上川)ご自分で健康管理がしやすくなることで、病院に通う回数が減るといったメリットも生まれ、ひいては国の医療費削減にもつながるでしょう。余った予算を健康努力へのインセンティブに回し、好循環につなげていく。これが個人のメリットのみならず、地域社会のメリット、国全体のメリットになるよう、エビデンス(科学的実証)をしっかり取っていきたい。健康長寿というキーワードはトレンドですので、我々議連でも新しいアイディアを積極的に取り入れていきたいと思います。

(鈴木)静岡でも議連の参考になるような好事例が生まれてくるといいな、と思います。

   ♪

(鈴木)ところで先月はソチオリンピックで盛り上がりました。オリンピック中継を見ていると、やはりオリンピックの世界的発信力はすごいと実感します。2020年の東京オリンピック・パラリンピックで、東京や日本がどんなかたちで世界に紹介されるのか、本当に楽しみです。

 (上川)今、テレビは4Kレベルですが、今後8Kの実用化が近いといわれます。NHKの8K画面でソチオリンピックの開会式を拝見しましたが、スタジアムの後ろのほうの席に座っている人の顔まではっきりみえるんです。4Kと比較してみるとその解像度の凄さは一目瞭然ですね。日本のインフラは世界一の御墨付きをいただいていますが、コンテンツはどうでしょうか。まだまだ努力する余地はたくさんありそうです。今後は中身について相当力を入れていく必要がありますね。

その一つとして、日本のことをよく理解していただくための国際放送。日本の番組を海外に輸出しようとしても日本語では通じないので、字幕が必要になります。他国では字幕放送にかなり力を入れていますが日本ではまだまだ課題の一つになっています。

(鈴木)以前、朝ドラの「あまちゃん」がドラマアウォード2013を獲得した話題を取り上げたとき、クールジャパンの成長戦略の柱の一つとして、放送コンテンツの海外展開の充実・強化が挙げられている、と伺いました。外国人に放送を通じて日本の情報を提供していくということは、グローバル化が進展する中で必要不可欠ですよね。

 (上川)技術面と海外展開のノウハウの面で大きく2つの課題があります。現在、NICT(独立行政法人情報通信研究機構)等で研究開発を進めており、言語翻訳技術の展開も考えていきたいと思っています。昨年8月には、さらに放送コンテンツ海外展開促進機構BEAJという組織も設立されました。これら専門組織の研究成果を十分に活用しながら、放送コンテンツの戦略的な海外展開に力を入れたいと思っています。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、日本の魅力を正しく理解してもらうため、放送コンテンツのグローバル化戦略について、これからも積極的に取り組んでいきます。

(鈴木)字幕放送は、ユニバーサルデザインの観点からも重要ですね。

 (上川)字幕については、障害をお持ちの方のみならず、高齢の方へのケアの点でも必要です。現行テレビジョン放送でも障害者向けに活用されていますが、通常の番組への字幕付与が進展する一方で、総放送時間の2割弱を占めるCM番組にはほとんど付与されていません。
(鈴木)確かに字幕つきのCMってまだ観たことがありませんね。

 (上川)花王さんが先駆けて取り組んでおられて、非常に評判がいいんですよ。総務省では、字幕に関するこれらの課題に対する具体的方策等について検討を行うことを目的として、専門家による「スマートテレビ時代における字幕等の在り方に関する検討会」を開催しています。検討会の様子は総務省のホームページで映像が公開されていますので、関心のある方はぜひご覧になってください。

(鈴木)陽子さんのホームページからもリンクがはってありますから、ぜひ拝見していただきたいですね。

 (上川)どうぞよろしくお願いします。さあ、そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、ありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。

 

 

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