9月5日、総務大臣・総務副大臣・総務大臣政務官交代式に出席し、離任の挨拶を行いました。
<挨拶全文>
昨年9月の就任以来、総務省の皆さんには大変お世話になり、ありがとうございました。新藤大臣のもと、関口副大臣、松本政務官、伊藤政務官、藤川政務官と、「チーム新藤」の一員として、岡崎・大石両事務次官はじめ優秀な皆さんとご一緒に、幅広い総務行政に全力で取り組ませていただきました。お蔭さまで無事大役を果たすことができ、今はほっとしているところです。
「不易流行」ということわざがあります。総務省は、いかなる時代においてもつねに国民生活に寄り添い、その守護者として、また安心と信頼の拠り所として、十全な行政サービスを提供する確固たる役割を担っています。それと同時に、この国の将来を展望し、他省庁に先駆けて新しい時代を切り拓く「総合プランナー」としての役割を担っている官庁でもあります。総務副大臣としての約1年間の活動を通じて、このことを痛感いたしました。
総務行政は極めて多岐にわたります。私自身、省内のICT成長戦略や行政評価関連の研究会や懇談会に毎回出席し、準備や政策の取り纏めに精力的に取り組む皆さんの姿を誇らしく思いました。
また国会開会中は、答弁やその調整のため、連日の徹夜残業などでご苦労をおかけしました。お蔭さまで、半世紀ぶりの大改正となった改正行政不服審査法案を始め、多くの法案を通し、総務省の本領を十分発揮することができました。
毎月開催される副大臣会議には、ほぼ毎回出席し、うち9回、私から総務省の政策について報告をいたしました。その後の副大臣記者会見も含め、準備に力を注いでくださった皆さん、ありがとうございました。
ウズベキスタンとインド、さらに南米エクアドルと、2度にわたる海外出張の機会には、地デジやICT、放送コンテンツ、郵便など、これまで日本が国内で蓄積してきた公共的資産をいかにグローバルに役立てるか、海外戦略を通して世界に貢献する総務省の新たな役割とその意義を確信することができました。
一方、国内出張では、中国、四国、北陸、北海道、関東、東海の各総通局管内の地方都市において展開している事業やプロジェクトを視察することができました。地方には日本の魅力や強みが潜在可能性としてまだまだ多く眠っています。このことを再認識し、これから本格化する「地方創生」の試みが大きな成果に結びつくことを確信することができました。
これら海外出張ならびに国内出張でお世話になりました皆様に心から感謝申し上げます。
この間、副大臣室での勉強会も数多くお願いし、皆さんにご協力頂きました。ときにはランチ会、ときには外部の方たちをお招きしての勉強会といったかたちで、現場の声、20代、30代の若い皆さんの意見に触れることができました。そうした機会が、
・ 4K・8Kの推進、
・ ICTによる新事業の創出、
・ 医療機関での携帯利用ルール、
・ Wi-Fiや国際ローミング等、訪日外国人のための「SAQ2ジャパンプロジェクト」、
・ 女性活躍のための働き方の改革として「総務省における女性の活躍促進アクションプラン2014」、
・ 行政評価局の評価・監視の強化、
・ 国連アジア太平洋統計研修所の強化やデータサイエンス
などの新たなテーマに取り組むきっかけとなり、具体的な政策提案への足掛かりとなりました。
最後に、中央官庁の職員としての誇りと気概をもって働く皆さんにひとつお願いがあります。ぜひ、働くことの意義や生きることの意味も含めて、社会の模範となるような存在であり続けてほしいということです。私は本日をもって総務省を離れますが、これからも皆さんの応援団のつもりです。遠慮なく議員会館の事務所にお立ち寄りください。いつでも歓迎いたします。
総務省の発展と皆さんお一人ひとりのご活躍をお祈りして、退任のあいさつといたします。ありがとうございました。