20110714APC政経セミナー記念講演

APC政経セミナー記念講演

大震災における政治家のリーダーシップ

◇講師 小里貞利先生(阪神淡路大震災 震災対策特命大臣/元衆議院議員) 
◇日時 2011年7月14日 18時30分〜
◇会場 ホテルアソシア静岡駿府の間
◇主催 かみかわ陽子後援会企業部会
 
 7月14日(木)夜、ホテルアソシア静岡にてAPC政経セミナーを開催し、記念講演の講師に阪神淡路大震災時の震災担当大臣・小里貞利先生をお招きしました。
昭和5年生まれの小里先生は、猛暑の中、お住まいのある鹿児島から空路、東京入りし、六本木にある個人事務所でお仕事をこなされ、夕方、新幹線で静岡へ。講演後は東京へとんぼ帰りされました。ご多忙の中、静岡まで足をお運び頂き、先生には心より感謝申し上げます。
 
 ご自身の口から開口一番、
「28歳で鹿児島県議会議員になってから、国会議員を引退するまで48年間、一日も休みは取らなかった」
「今でも年賀のあいさつにはバイクに乗った自分の写真を使っている。バイク乗りのキャリアは日本一だと自負している」
「馬も乗るし、競馬もやる。けっこうな荒馬も乗りこなせる自信がある」
など等、御歳80歳とは思えないご闊達ぶり。「底力のある馬はパドックを通るときからわかる。スタート直前も、非常に落ち着いているし、絶対にブレない。人を惹きつけるエネルギーを発信している」「上川陽子が出てきたときは、永田町にも馬力と底力のある女性が現れたと思った」とおっしゃっていただきました。
 お話はそこから、現政権の話題に入り、比較対象として、小里氏が震災担当大臣を務めた当時の政治情勢を解説されました。馬の話から上川陽子評、そして現政権の問題点へと実にスムーズな話術に500人を超える聴衆は一気に引き込まれます。
 小里先生が大臣を拝命する前というのは、今以上に政治が混乱している時期でした。非自民・非共産の8党派が寄せ集まった細川政権が誕生し、小沢さんの糸引きで羽田さんにバトンタッチ。当時、先生は、下野した自民党の国会対策委員長を務めておられました。
 混乱する寄せ集め与党政権に危機感を感じ、自民党は社会党の村山党首をトップに据えて政権奪還を目指します。大政党である自民党が少数派の党首に「自分たちが支えるからやってくれ」と譲歩したのです。自民党内がそれでまとまったのは、「最後は、与党の混乱状態を長引かせたら、国家のためにならないとの思いが一致した。一度決めたら不思議と自然に、信頼や秩序が生まれた」と振り返る先生。
 自民・社会・さきがけ3党で発足した村山政権が、いきなり直面したのが阪神淡路大震災でした。死者行方不明者6500人というのは、当時としては戦後最大の自然災害で、日本が戦後築き上げた文明の脆弱さを嫌が上でも見せつけられたわけです。
 村山政権で北海道・沖縄開発庁長官に就任した小里先生は、発生3日後の1月20日朝の閣議後に村山首相から「すべての権限を与えるから」と震災担当大臣を任命されます。
就任後は、後藤田正晴氏や竹下登氏といった自民党の重鎮がこぞって支援・協力し、警察や自衛隊等の関係機関への報・連・相も徹底し、大阪府の横山ノック知事(当時)には「大臣の携帯に電話してもいつも話し中だ」とボヤかれたとか。
 「現場で動く実働部隊は、指示がしっかりしていればきちんと動く。公務員も、政治家が真剣に“汗をかいてくれ”“知恵を絞ってくれ”と言えば、真正面から取り組んでくれる。彼らが力を発揮できるしくみを作ることこそ政治の責任」と語る先生。指揮した震災対策は後に「手堅く出来た」と評価を受けたようですが、その要因を、
?政官民の幅広いボランティア精神が醸成されたこと。
?官僚・役人の力を信頼し、大切にしたこと。
と振り返り、「オールジャパンで臨むというのは、こういうことだと実感できた」と語ります。
 ひるがえって、現政権は「政治主導・脱官僚」を旗頭にし、政・官関係があまり良好ではなかった状態の中で、3・11が発生した。非常時とはいえ、ただちに「オールジャパン」というわけにもいかず、官僚の中には現在の状況を非常に憂いて、自分なりに取り組もうと頑張っている人もいますが、現首相は「オレが、オレが」で自己中心で動き、専門委員会をいくつも作り、連日会議ばかりで、結局、具体的な現地対策や救済策が進まない。・・・。
 小里先生は、3・11の後、首相交代論が熱を帯びていたとき、「激流を渡る時、馬を乗り換えるのは得策ではない」と発言して批判を受けましたが、その後の状況を見て、「この馬に乗り続けていたら大変なことになる」と思い直したそうです。
「今回の震災対策における政治の統治能力・とりまわし能力に、日本の命運がかかっている」と厳しい言葉で講演を締めくくられました。現在の政治の混乱ぶりを、国民は冷静に見ているとおっしゃる先生。「こういう時期こそ、上川さんにとっては捲土重来、絶好のチャンスに違いない。日本という国の立て直しのためにも、ぜひ国政のステージに還って来てもらわねば、というのが、東京の識者の共通認識です。今日お集まりの皆さま方のパワーを底力に、ぜひ!」と力強いエールをいただきました。
 
2011-7-24 13:21 ( かみかわ陽子後援会 / 新着情報 )
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