第34回「ロコモティブシンドロームと議員連盟」(3月5日オンエア)

2013-4-24 11:44 投稿者:  himawari

(上川)リスナーのみなさん、こんばんは。上川陽子です。

 

(鈴木)コピーライターの鈴木真弓です。よろしくお願いいたします。早いもので今年ももう3月。国会や自民党でさまざまな職務をこなされ、あっという間の2ヶ月だったのではありませんか?

 

(上川)そうなんです。この2ヶ月が半年ぐらいの感覚なんですよ。毎週月曜日から金曜日まで走り回っていて、土日は静岡で支援者のみなさんのもとで直接声をうかがっています。静岡へ戻ってくると、JA女性部のお母さんたちの新鮮野菜やいちご、みかん、手作りのお惣菜、お茶の味にホッとしますね。

 

(鈴木)先日、東京の衆議院第二議員会館の事務所にうかがいました。スタッフの女性にお菓子の差し入れをしたら、「静岡の新鮮野菜や果物が恋しい」と言ってました(笑)。お昼には議員会館地下の食堂で『焼きさばチラシ丼』というのを食べました。なかなか美味しかったですよ。お昼はいつも食堂ですか?

 

(上川)私の食生活はパターン化しておりましてね。朝は自民党の部会の勉強会でお弁当。朝からお弁当です。昔に比べたらだいぶ小降りになりましたけどね(笑)。お昼も勉強会なんですが、定番はカレーライスです。外へ食べに行くどころか議員会館内の食堂に食べに行く時間もないんですよ。

 

鈴木)平日、東京にいらっしゃるときは、永田町の議員会館と赤坂の議員宿舎の往復ですね。

 

(上川)今はほとんどそうですね。生活しているという意識がなくて、仮の宿にいるという感じですね(苦笑)。運動不足になってはいけないと、時々、歩いて帰ったりします。夜遅くまで働いてらっしゃる守衛さんと会話をしたり、同じ宿舎に住む議員さんと一緒になって、歩きながらいろいろな話をすることもあります。

 

(鈴木)へえ、国会議員の移動手段って黒塗りの高級車ってイメージですが、案外フツウなんですね(笑)。

 

(上川)大臣や党幹部の方々は警備の点から国会の車が支給されるのですが、一般の国会議員はフツウに地下鉄に乗り、コンビニ弁当を食べ、健康に気を遣ってウォーキングやジョギングをしたりしているんです。きわめてフツウですよ。

 

(鈴木)そういえば、陽子さん、3月3日に開かれた駿府マラソン5キロの部に出場されましたね。忙しいのにいつの間にトレーニングしていたんだとビックリしました。

 

(上川)ビックリしたでしょう(笑)。実は過去2回、駿府マラソンに出場していましてね。最初は自分から〈出ます〉と宣言して出場したんです。

 

(鈴木)どういうきっかけで出場されたんですか?

 

上川)まだ初当選する前でした。駿府マラソンの発起人は「静岡走ろう会」という名門のランナーズクラブで、選挙前に支援のお願いに会合へうかがったんです。そうしたら「政治家は走りもしないで・・・」と言われて、「これは走ってみせなければ!」とその場で思って、勢いで「出場します」と言ってしまったのです。5キロの部でたしか33分ぐらいのタイムだったと思います。

 

(鈴木)それまで特別、ジョギングや体力づくりをしていたわけではなかったのでしょう?

 

(上川)まったくないです。私は踊り専門でしたから(苦笑)。私も若くて血気盛んな頃でしたからね(笑)。2回目に出場したときは、練習不足がたたってしまって、途中でヒイヒイ息が上がってしまい、リタイヤしようか歩こうか、本当に迷いました。マラソンっていったん歩いてしまうと、もう一度走り出すのがすごく辛くて、本当にしんどいレースでした。なんとか38分台でゴールできたんですが、今回はその経験があったので、きつくても完全に歩いてしまうのではなく、走り歩きでカバーしようと心がけました。制限タイムオーバーでしたが、なんとか完走できました。本当にありがとうございました。

 

鈴木)マラソンって個人スポーツのように思えますけど、実はチームワークが大事だって聞きますね。

 

(上川)箱根駅伝なんか見ていると本当にそうですね、自分も一緒に伴走しているような気分になります。駿府マラソンでも、職場の仲間やサークル単位で出場し、おそろいのユニフォームやコスチュームを着て、みんなで目標タイムに向かってがんばるという姿が多くみられました。実際に走る人、サポートに回る人、応援する人、いろんなポジションでひとつのレースにかかわり、目標に向かって団結する。組織の力をきたえる上ではとてもよい試みですね。

 

鈴木)もしかして、上川事務所の恒例事業にしようというお考えでは?

 

(上川)だいたい私がそういうことを言い出しますと「また始まった・・・」という反応なんですが(笑)、これまで女性同士では踊りや合唱をやってきました。マラソンは男性スタッフも参加できますし、健康管理にもなるし、事務所の結束力を高める意味でも大いに奨励したいと思っています。真弓さんもどうですか?

 

(鈴木)・・・考えておきます。 ♪ 

 

(鈴木)マラソンの話が出たところで、陽子さん、新たに『スポーツ議連』というのに入られたそうですね。

 

(上川)そうなんです。スポーツ議員連盟はスポーツに関するさまざまな施策や法律を考える超党派の組織です。結構歴史がありましてね、スポーツ振興法というのが東京オリンピック前の昭和36年に制定され、日本のスポーツの振興策のもととなってきましたが、すでに50年以上経ってさまざまな改正が必要になっています。議連では新しい振興法のあり方について考えたり、個別の問題、たとえば柔道女子日本代表での暴力問題を受けた再発防止策として、トップアスリートのトラブルを対象に実態調査や是正勧告ができる第三者機関の設置を検討し、早ければ今国会での関連法改正を目指したりしています。

 

(鈴木)体罰問題、オリンピックのレスリング除外問題と、このところ、何かとスポーツの話題がニュースになっていますよね。もうすぐ野球のWBCも始まりますし、来年のソチオリンピックをひかえ、ウインタースポーツでの日本選手の活躍も期待されます。スポーツをとおして日本の国力を考えるちょうどよいタイミングです。

 

(上川)スポーツというのはいろいろな要素が入っています。トップアスリートを対象にした施策も重要ですが、私は別の目的があって議連に入りました。真弓さんは「ロコモティブシンドローム」という言葉をご存知ですか?

 

(鈴木)健康情報番組か何かで聞いた事があります。体の関節や筋肉が衰えて寝たきりになったりする生活習慣病のことですね。

 

(上川)「ロコモティブ」とは「運動の〜」という意味。機関車を意味するときもありますね。ロコモティブシンドロームを直訳すると「運動器症候群」。日本整形外科学会が提唱した新しい言葉です。 日本は世界にさきがけて高齢社会を迎え、平均寿命は約80歳になっています。これに伴い運動器の障害も増加しています。入院して治療が必要となる運動器障害は50歳以降に多発しています。このことは多くの人にとって運動器を健康に保つことが難しいことを示していますね。長寿社会を迎えた日本の社会保障制度を考える上で、メタボリックシンドロームやロコモティブシンドロームを予防・改善することが非常に重要です。とくにメタボやロコモを改善するには、食生活と同じくらい、日ごろの運動が重要です。スポーツ議連でもこのテーマを取り上げて欲しいと考え、参加した、というわけです。

 

鈴木)トップアスリートを応援するのも大事ですが、国民が元気で長生きする国づくりというテーマで議連が果たす役割はありそうですね。

 

上川)健康長寿の三大要素といわれるのが、「運動」「食生活」「歯周病予防などの口腔衛生」といわれています。予防医療の観点からも重視されていますね。私はさらに、駿府マラソンに出場する市民の方々のように、健康長寿や予防医療に努め、きちんと自己管理をし、結果、医療や介護のサービスを受けずに元気でいられるという人には、ポイントを授け、何らかのメリットを与えてはどうか、と考えているんですよ。これまで行政は、どちらかというと、社会保障サービスを受ける側のことを優先して考えてきましたが、サービス不要というかたちで社会の負担軽減に努める人が報われる、そんなしくみもあっていいのでは、と思うんです。

 

(鈴木)なるほど。交通違反や事故をおこさない優良ドライバーにゴールド免許を交付して、免許更新期間を延長したり、自動車保険を安くするといったメリットをイメージしたらよいのでしょうか?

 

(上川)どういうメリットが考えられるか、どんな授け方がよいのか、よく検討しなければなりませんが、国民の皆さんが「運動」「食生活」「口腔衛生」により能動的に取り組んでもらえるインセンティブになるようなしくみを、と思っています。 ♪ 

 

(鈴木)ところで陽子さんが参加している議員連盟って、他にもあるそうですね。このラジオシェイクでも以前、所属しておられた「おいしい水推進議員連盟」の活動のことを何度かうかがいました。

 

(上川)「おいしい水推進議員連盟」は私が発案し仲間を募って始めた、最初の議員連盟です。今、議員連盟は200か300ぐらいはあると思うんですが、自分自身は20の議員連盟に所属しているんです。

 

(鈴木)うわ、大忙しですね(笑)。

 

(上川)最近ではオリンピックを日本に誘致する議員連盟、麻生副総理が代表なんですが、これに加わりました。さきほどお話したスポーツ議連とロコモ議連のほかに、「全国保育関係議員連盟」「介護福祉議員連盟」「農民の健康を創る会」「ユニバーサル社会推進議員連盟」「森林・林業・林産業活性化推進議員連盟」「いのちを守る森の防潮堤推進議員連盟」「日米国会議員連盟」「ILO国際労働機関活動推進議員連盟」「国際ウイメン開発と女性議員連盟」等など、これまでかかわってきた外交、厚生労働、農林水産、男女共同参画に関する議連が多いですね。

 

(鈴木)そもそも議員連盟ってどういう組織なんですか?

 

(上川)簡単に言えば、スポーツ議員連盟のように政策関連のもの、外国との交渉など政治課題に対応するためのもの、業界団体の連帯推進のためのもの、趣味・愛好のためなど、様々な目的をもって結成される組織です。政党メンバーのみが参加できるもの、超党派で参加できるものなど、形態も様々に異なりますし、○○議員連盟という名称のほか、○○懇話会、○○の国会議員の会、○○研究会といった言い方をすることもあります。

 

(鈴木)こういう議連を作りたい、と思ったら、自由に作れるのですか?

 

(上川)作れるんです。もちろん登録をして活動のための会費を収集する。100円とか200円単位なんですけどね。外部から講師の先生を招くときなどの必要経費に充てます。基本的にそれぞれ中心になる方の思いに照らして活動しています。 最近、また自分で温めている企画がありましてね、健康長寿社会づくりにますます重要になってくる医療機器、海外からの輸入に頼っている現状から、日本のモノづくり技術を活かした機器を国民に安全・迅速に届けるための施策を考える議連を作りたいと思っているんですよ。 このように議員が主体的に政策の芽を育て、実現させていく場として議連は大変重要ですし、その役割も大きく変わっていると思います。政策の芽、すなわち地域のみなさんの声をそのまま形にするための一番初めのチャネルになるのです。政治家として、自分の議連をたくさん作れるようなチカラを蓄えていきたいと思っています。

 

(鈴木)ぜひ議員活動に有効に生かせる、有意義な活動を期待しています。

 

(上川)ありがとうございます。そろそろお時間となりました。最後までおつきあいくださったリスナーのみなさま、ありがとうございました。それでは次回まで、ごきげんよう。