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かみかわ陽子

活動報告地域活動

 

農地の宅地並み課税問題

解決にヤル気と工夫を

 

•  静岡市民全体の問題

    来年 4月の政令市移行に伴い、静岡市の市街化区域にある農地に対し、宅地並みの固定資産税が課されることになります。このままでは税負担の増大に耐えかねて、農地を手放さざるを得なくなる農家が続出することでしょう。

    しかしこれは農家だけの問題ではありません。市街地農業は都市住民に新鮮な農作物を供給するだけでなく、市民に貴重な緑地空間を提供し、自然災害防止の点からも、その多面的機能の重要性が世界的に見直されています。静岡市の政令市移行も、豊かな自然に恵まれた新しいタイプの都市づくりをめざしたものではなかったでしょうか。市街地農地はそのためになくてはならない静岡市民の共有財産(公益)です。市民の力を結集し、農地の荒廃を許してはなりません。

 

•  たとえば農業特区構想

   私はこの問題の解決に向けて、これまで国の関係各省に働きかけてきました。その結果、いくつかの方法で抜本的な解決が可能であることを確認しました。たとえば、国の「特区」認定を受けることで税負担の軽減が図れるだけでなく、静岡市の農業をさらに発展させる道を切り開くことができます。 NPOが生産した農作物を青空市などで販売することも自由になります。まさに「地産地消」の仕掛けづくりに打ってつけです。  

    現在、国は構造改革の一環として、農業特区の認定による市街地農業の育成に本腰で取り組んでおり、全国的にはすでに 90件あまりの特区が成果を挙げています。

・ 政令市・静岡の明確なビジョンを

   私は農地の宅地並み課税問題に関し、ほかにも具体的な解決策を静岡市に伝えてあります。それらを実現できるかどうかは、私たち市民がこの問題をどれだけ自らのこととして取り組むか、要はヤル気と工夫次第です。

   さらに、市民の多くがより基本的な問題として強く求めているのは、新たな政令市・静岡にふさわしい明確な街づくりのビジョンです。今回、農地の課税問題が思いのほか市民の間に波紋を広げているのは、そうした気持ちの表れではないでしょうか。

 

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