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かみかわ陽子

活動報告国会活動

第156通常国会を振り返って

2003年6月

■委員会質問

今156国会(通常国会:1月20日〜6月18日)も終盤を迎え、本会議、各委員会では超過密スケジュールで法案審議が進められています。私は総務委員会および財務金融委員会において4回質問を行いました。

・3月19日 総務委員会 NHK予算(承認)

日本放送協会の海老沢会長に対し、朝の連続テレビドラマ「まんてん」を例に、男女共同参画社会の実現へ向けてNHKはどのようなメッセージを伝えようとしているのか質問したところ、「前向きな姿勢で人生を切り拓いていく女性を応援している」旨の回答を得ました。しかしNHK組織内の男女割合を見れば、必ずしも十分でないことを切り返して指摘しました。また司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」の映像化計画にあたり、全力で取り組まれるよう要望しました。

この模様は後日NHKテレビで放送され、ご覧になった支援者の皆様から多くの声を寄せて頂きました。

・5月7日 財務金融委員会 証券取引法改正案

経済の地盤沈下に伴い、日本の証券取引所はアジアの新興取引所に押され気味です。アジアの中でのハブ機能を担えるよう、証券取引所の努力を強く要請したところ、東京証券取引所社長から「そうした方向で戦略で進めたい」旨の回答を得ました。

・6月3日 地方独立行政法人法案

中央省庁の独立行政法人が平成13年度にスタートしたばかりの今、その成果が明確でないまま地方独立行政法人制度を導入するのは時期尚早ではないかと、厳しく指摘しました。私は自民党の行政改革推進本部独立行政法人化委員会の主査を務めていますが、地方行政も「民間にできることは民間に」委譲していくべきである旨、強く主張しました。

・6月10日 財務金融委員会 保険業法改正案

小泉総理に対し、生命保険の予定利率引下げ問題について、与党を代表して質問を行いました。詳細は 2003.06.10[国会報告] 小泉総理に生保利率引下げ問題で緊急質問 を参照。


■自民党政務調査会、部会活動等

会期末が近づくにつれ、自民党内の調査会、部会等の活動が急速に増えています。そうした中で、プロジェクトチームのリーダーを務めるなど、具体的に制度を作り上げていく責任ある立場で活動する場面が多くなりました。それぞれのテーマに関係する団体、専門家、行政、立法府との協働作業の大切さ、現場の皆様の声の重要性を実感しています。

・司法制度調査会

立法・司法・行政の三権の一つである司法制度の大改革が急ピッチで進められています。日本の司法文化になじむ、「国民にとって身近な司法」の実現を目標に、制度づくりに取り組んでいます。

・行政改革推進本部

国が責任をもって取り組むべき業務の実施については、行政組織から独立して運営される独立行政法人制度がスタートしています。既に独立行政法人に移行した57組織の評価に加え、この10月新たに法人化する予定の30法人に対し厳しい監視の目を光らせています。

・外務省改革小委員会

領事業務に関わる旅券法の改正を急ピッチで進めています。現在、日本国内におけるパスポートの盗難事故は約3万件に上り、こうした盗難パスポートがヨーロッパ等では30万円程度で売買されていると伝えられています。こうした事態を踏まえ、国民の利便性向上と犯罪防止の観点から対応策を議論しています。

・群馬・新潟の木材利用現地視察

6月2日、木材の地産地消を積極的に進めている群馬、新潟へ現地視察に赴きました。林業を取り巻く厳しい環境の下で、地方レベルでは確かな需要開拓の動きが進んでいることに強い印象を受けました。耐久性とコストのみで評価してきたこれまでの公共土木の物差しを、「循環」の物差しに置き換えることが必要だと感じています。(「循環型社会形成のための木材利用対策小委員会」)

・天城深層水の視察

5月の連休中、天城の深層水「健」(大晃:岡本社長)の現場を見て来ました。松崎から車で30分くらい、山々の緑が美しい所です。天城山地下1000mの深層水を町の多くの人たちが汲みに来ており、中には人工透析に利用しているお医者さんもいるそうです。わさびや桜葉の生産も盛んで、深層水「健」を中心に地域おこしの動きが活発化してきました。


■地元とのかかわり

最近、地域団体・グループ、個人の皆様から相談をお寄せ頂く機会が増えてきました。それぞれの相談ついては、十分調査した上で返事を差し上げることを基本に、法案への反映や陳情活動、不安解消など、真剣に対応しています。最近の主な活動は次のとおりです。

・静岡大学のロースクール構想

静岡県内の司法ニーズに応える人材を育成するため、静岡大学に法科大学院(ロースクール)を設置しようと、2年前から「司法改革静岡県懇談会(座長:静岡新聞社社長 松井純氏)」で活動を続けてきました。昨年は全県下で実現のための署名活動も行いました。応援団の熱心なエールに応えられるよう、静岡大学を熱く応援しています。

・各種陳情への対応

「民生委員の年齢制限」問題、「携帯電話の圏外地域への対策」、「腎臓バンクに関わる自衛隊への協力要請」など、多岐に亘る陳情に取り組んでいます。中部横断道の陳情の際には、道を考える女性グループが生産者の目線で早期実現を訴えられ、国土交通省、道路公団の担当者を驚かせました。

・4月の統一地方選・女性議員の当選を祝う会

5月末、自民党本部で「おめでとう!女性の元気で活力復活、夢実現!」というタイトルの賑やかな懇談会が開催されました。今回の静岡県議会議員選挙では、赤堀佐代子氏、伊藤育子氏、小野登志子氏3名の女性が自民党の公認・推薦を受けて当選しました。同性の議会参画は本当に嬉しいことです。今後も女性議員がどんどん増え、議会の3割を占めるまでにしたい、そんな大きな目標をもって頑張りたいと考えています。地域の横の連携を深め、切磋琢磨しつつ強いパートナーシップを組みながら、それぞれの持ち場で頑張りたいと思います。

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