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かみかわ陽子

活動報告国会活動

モロッコでの第107回IPU会議に出席

2002年3月

モロッコでの第107回IPU会議に出席3月17日(日)から23日(土)までの7日間、モロッコのマラケシュにおいて開催された第107回IPU会議に、日本国会代表団(団長・瓦力衆議院議員、団員8人)の一人として参加しました。日本から女性の衆議院議員が出席するのは初めてであり、世界的に注目されました。

IPU (Inter-parliamentary Conference)会議とは、規約上「列国議会同盟」と訳されており、創設が1889年ということから110年以上の歴史を持っており、現在142ヶ国が加盟しています。各国の国会議員がそれぞれの政府間の対立を超え、時々の世界の共通の課題について話し合い、議会人として連帯して取り組むための会議です。年2回総会が開かれ、今回は、出席議員670名、参加国130国の大会議となりました。

女性議員会議の第1副委員長に就任

私は、IPU女性議員会議調整委員会において、アジア・太平洋地域の地域代表に選出され、特別会合において第一副委員長に全会一致をもって選出されました。日本の女性議員が女性会議調整委員会役員に選出されたのは初めてのことで、今後2年間国際会議での大役を担うこととなりました。

今年5月上旬のニューヨークでの「国連子ども特別総会」、9月のジュネーブでのIPU会議に出席することとなり、今後の国際舞台での活躍が注目されています。

政府間・国家間の対立を超えて・・・日本の責任の重さを実感

会議の中心テーマは、(1)IPUの組織・運営改革 (2)教育、科学、文化及び地球環境の悪化に対する議会の支援 (3)安全保障及びテロリズムと人権及び市民社会への脅威に対する議会の貢献でした。

今回の会議では、1.グローバリゼーションの進展に対する発展途上国の反発と貧困に対する国際社会の取り組み強化、 2.地球環境の悪化に危機感を持ち、京都議定書批准に向けた議会の取り組みの強化、 3.会議には女性の議員を執行機関に必ず入れる、について決議を行いました。女性の議会人としての参画と貢献が期待されていること、また、全体を通じてアメリカの国際社会からの孤立が印象に残りました。また南北問題に関しては、世界最大の援助国としての日本の責任の重さを改めて実感しました。

地域グループ会合では、「ASEAN+3(日・中・韓)」会合で、日本議員団から提案された「アジア・太平洋地域における信頼醸成」提案が承認を受け、日本のリーダーシップが発揮されました。

私はIPUとILOの共催による「児童労働に関するパネルディスカッション」でパネリストの一人としてスピーチを行い、「児童の商業的性搾取に関する日本の取り組みと国際社会が今後取り組むべき課題」について提案を行いました。

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